
いつも通り、午前4時に目覚めてしまうので、ベランダから知床の朝焼けを期待しましたが、焼けたのはこの程度でした。

早朝から大きなエンジン音を響かせた漁船が数隻出て行きました。この時期はいったい何を獲るのでしょうね。

3日目の朝食は、ホテルか海岸食堂かを選べるので、当然、雰囲気重視の海岸食堂を選びました。

午前7時にホテルをバスで、海岸沿いを2〜3分で海岸食堂に到着です。歩いても良い距離ですが、団体行動なので、ちゃんとバスに乗りましたよ。

朝食は、ウトロで獲れる海鮮類なので、どれも新鮮で美味しかったけど、特に朝獲れたてのウニは絶品でした。

食後はバスでホテル組をピックアップして、昨日降りた知床斜里駅までは、天国に続く道を走ります。この道は、約18キロの直線ルート(国道334号・244号線/斜里国道)で、道の先が「天国」につながっているように見えることから、この愛称が付けられたとか。でもね、もし事故にでも遭ったらしゃれでは済まされないネーミングですよね。運転手さん、気をつけて運転して下さいよ。

知床斜里駅ではクルーのみなさんがお出迎え。

旅程3日目は、知床斜里駅から釧網線と石北線を直通して北見駅に向かいます。


知床斜里駅は、昭和45年の夏に、年末で廃線になる根北線に乗るために来た時以来でした。

あの頃はまだ、斜里駅。「知床」を冠したのは平成10年なので、知床斜里駅を利用するのは初めてですね。

2面3線の島式ホームと単式ホームのある広くて大きな駅ですが、1日の平均乗降人員は僅か200人ほど。夜間は営業上での無人駅扱いになってしまったのです。

知床斜里駅を午前9時に出発。朝からお見送りの方々がいらしてました。

車内でバイオリニスト演奏をしてくれる大迫 淳英氏、ピアニストの傳かおりさん、チェリストの堀内美貴子さんの三名は、昨夜は知床には行かないスタッフと、斜里駅前のホテルに泊まったとおっしゃってました。上の写真に写っているホテルですね。

このピアノはちょっと変わった格好をしてますが、車内に合わせて特注された電子ピアノで、5号車と6号車に設置されております。

途中の網走駅ホームに大勢の方とゆるキャラが旗を振ってお見送りしてくれましたが、列車は停車せずにすっくり通過は、ちょっとかわいそうでした。

車窓を撮るための列車の位置情報は、いつもIPATが便りなのです。今回の旅程を追いかけている鉄道カメラマンの遠藤君が、次に待機する場所を刻々メールで知らせてくれるので、その場所を車内から撮るのに役立ちました。そこまでのんびりお茶できますね。

10:40北見駅に到着しました。

北見ではハッカのワークショップツアーに参加できますが、あほまろはハッカより、遠軽駅の機関車交換作業を見るため参加せず、車内滞在を希望。ツアーに参加する方々は、バスでハッカ工場から遠軽駅に移動します。

北見駅ホームでは、地元のみなさんに、バイオリニストの大迫淳英氏のミニコンサートが開催されました。

ゆるキャラ「ミントくん」も演奏を聴いてましたよ。

北見駅のホームに入るのに入場券が必要だったようです。

わざわざ「ザ・ロイヤルエクスプレス」を応援して来てくれたのに、JR北海道はセコいですね。

北見駅の停車時間は22分と長いので、駅の外に出てみましたが、戻って来ると改札でキップを拝見しますと言われ、ロイヤルの乗客ですと答えたら怪訝な顔で疑われてしまいましよたよ。きっと、カメラを持っていたので見物客と勘違いされたのかも。

このツアーは、来年も運行するようなので、四季島・瑞風・ななつ星と同様に乗客証明のバッジが必要であることを提案したいですね。

北見から遠軽までは展望車でビデオ撮影をしながら。1号車最後の展望でした。

12:10遠軽駅到着。町の方が地元の名産品を販売しておりました。

ここで北見からのバスを待ちます。
遠軽では、かつての名寄本線の面影を感じながら、スイッチバックに伴う機関車の入れ替え作業が行われます。

8号車からDE15形2両が切り離され、配線の関係で「ゆうマニ」は残されます。
この一連の作業に5名の職員が携わっておりましたよ。

機関車は1号車方向に移動、

そして、大きな接続音で、1号車に接続されました。

この作業を見るために、北見観光をパスしたのですよ。

ここからは本務機も入れ替わります。

接続作業を終えると、北見観光客がバスで戻ってきました。

先頭1号車に機関車、最後尾8号車には「ゆうマニ」が接続、ここから終点の札幌までは、両側の展望車両からの見晴らしが悪くなってしまうのです。

跨線橋の上から。

出発前のホームでは「遠軽がんぼう太鼓」の演奏と、キャラ「あめまる君」と遠軽町の方々が旗を振って「ザ・ロイヤルエクスプレス」を見送ってくれました。

見晴らしは悪くなりましたが、「ゆうマニ」より機関車との接触面が小さくなったので、乗り鉄にとっては楽しくなったようにも感じますね。

13時に遠軽駅を出発、もうちょっと見ていたかったのに食事のお誘い。
お料理はミシュランガイド一つ星の北見の料亭「うめ吉」が、車内で調理をしてくれるのです。
先付け「冷やし茶碗蒸し」

造り前菜3点
オホーツク産時鮭・甘海老昆布挟み・おこっぺ「ノースブレインファーム」の有機モッツァレラ
網走産タラバガニ・黄身酢がけキウイフルーツのせ・網走産青ツブ貝

焼物
八寸 7点
網走産キンキ西京焼・釧路産タコ柔煮・和床鶏の長芋巻・ポテトフライカニサンド・南瓜レーズンバター・とうきびホタテ二身揚・地場野菜と豆腐クリームサラダ

食事
ふきみそおにぎり・白貝クリームサラダ。あほまろはこれだけで満足できるんだけどね。

水菓子
水まんじゅう 白花豆餡・フルーツホーズキ シャーベット

今日もたくさん食べている間に、あの有名な駅間最長区間で有名な白鳥シリーズを走り抜けます。

食事を済ませて再び先頭車両。

広大な北海道にもっと多くの観光列車が走っていたら、廃線や廃駅も無かったのに、残念です。

15:30 本日の終着駅、旭川のみなさんのお出迎えを受けて旭川駅に到着しました。

駅前で、旭川のピリカメノコが歓迎のダンスを披露してくれました。

旭川には今も大勢のアイヌが住んで居るようですね、あほまろは彫刻家の砂澤ビッキさん生前に、アイヌに関する公演を聞いたことがります。自分はアイヌ民族では有るけど、アイヌ民族が置かれた複雑な歴史的事情を無視して金儲け主義に走る「北海道アイヌ協会」には、最後まで反対をしてましたね。

江戸末期に倭人によって文化を途絶えられたアイヌ文化、近年(戦後)になって、国の補助金で復活されましたが、本来のアイヌ伝統踊りとかけ離れていくことを嫌っていたのです。

ピリカメノコの創作舞踊を見終わり、旭川駅員に見送られ、再びバスにて美瑛から富良野にむかいます。

明日はまた旭川に戻ってきますよ。

美瑛の景色は車窓からの眺めでした。

美瑛で一番有名なポプラ「ケンメリの木」。

まさかこれもアイヌ文化にしてしまいそう・・・。

セブンスター丘も有るようですが、
嫌煙ブームなので、「加熱式の丘」に変わることはなさそうですね。

良く解らないけど、「ハイライトの木」かな。

いっぱい並んでいるので、「タバコ屋さんの木」。
疲れてきたので、かなりいい加減になってしまったね。

こちらは正真正銘の「白樺の木」。遠くにひとり寂しくバイオリンをひいているのは、大迫氏。ミニコンサートが開催されたのです。

ミニコンサート準備のため、彼らは北見から乗用車で先回りをし、みんなが来るのを待っていたのでした。

こんなところで恋人に捧げるバラード?ロマンチックですね。 北海道弁では、「いいふりこいて、はんかくさいんでないかい」と言うのだとか。

チェリストの堀内美貴子さんと、ピアニストの傳かおりさんも先回り組。

ミーハーなあほまろ、みなさんと記念撮影をしてしまいましたよ。

美瑛は、新コロ騒動が始まる前までは、大勢の中国人観光客で賑わっていたこの丘も、今回はロイヤルツアーの貸切でした。

三泊目は、「色彩の奇跡と出会えるホテル」がキャッチフレーズの「富良野リゾートオリカ」に泊まりました。豪華なホテルですが、残念ながら温泉はありませんでした。
夕食は、ホテルのレストラン。
最初の一皿は、北海道味覚の彩色オリカ風

タラバガニのマリナラソース・カリフラワーのフォンダン・ビーツのピュレ添え

メヌケのポシェット

北海道産黒毛和牛のステーキ トリフの香り和風ソース 温野菜添え

デザートはオレンジムースとフルーツ

デザートが配られると、いつもの三名のコンサートが始まりました。

難しい曲目なので、無学なあほまろには覚えられませんでした。

食事に音楽、うるさい女房に止められること無く、とことん呑んでの微酔いは、まるでオクシデントのアリストクラシにでも成った心持ちでした。

今回のロイヤルエクスプレスの乗客22名でしたが、運行に携わる方々はその数倍にもなる、贅沢極まりの無い旅。東急さんは絶対に採算が取れていませんよね。それでも来年も開催予定とか。とってもお得な三泊四日の旅も残すは今日一日限りとなりました。
クルーのみなさんは、8月から1月半北海道に滞在していたそうです。でも明日で北海道の旅を終え、明後日には伊豆に戻られるのです。次回は伊豆でもお会いしたいですね。

Memo
iPhone 10Pro MAX
Leica M10-P SAFARI
Super-Elmar-M f3.8 18mm ASPH
SUMILUX-M f1.4/35mm ASPHERICAL
APO-SUMMICRON-M f2.0/50mm ASPH.
APO-SUMMICRON-M f2.0/75mm ASPH.
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鉄道写真家の遠藤真人君の撮影です。遠軽駅のスイッチバック。

遠藤君は、遠軽駅を出てすぐの横断歩道から撮っているとの情報で、、あほまろは、車内左側からビデオで遠藤君をしっかり撮ってあげたのにど、外からあほまろの姿は見えなかったようです。

こちらがビデオの映像。手を振っているのが遠藤君。
ここからは、スイッチバック前、展望車が見えて居る走行風景です。



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