続いての旅は高知駅より、「志国高知 幕末維新号」に乗車です。

高知駅のホームにあがると、

土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線のオープンデッキ列車「太陽号」が停車しておりました。

土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線にはさまざまな形態の車両が運行していますが、なかでも大人気はこの「太陽号」なのです。

あほまろはまだ乗ったことが無かったので、停車時間に内部を拝見することができました。

「太陽号」は車両の先頭が、クジラをイメージして施されたデザインの珍しい列車なのです。

室戸岬の奈半利駅に向かって右側、海側がオープンデッキになっています。
土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線には、この他に黄色い車体に縦縞でタイガースのロゴマークまで入った「タイガース列車」という車両も運行し、てタイガースファンたちに大人気なので、次回は絶対に乗ってみたい列車ですね。

「志国高知 幕末維新号」が入線してまいりました。

2017年9月23日に運行を開始したJR四国の観光列車で、坂本龍馬を始めとする土佐の志士たちをラッピングしたキクハ32形トロッコ車両とキハ185系気動車の2両編成で、土休日を中心に土讃線の高知〜窪川間を1日1往復しておりますが、残念ながら2019年11月30日(土)がラストランを迎えるので、その一週間前にようやく滑り込んだのでありました。

本当はラストランに乗りたかったのでしたが、きっぷは発売開始からわずか30秒で売り切れてしまったとのことで、一週間前のクラブツーリズム団体旅行に申し込んだのでありました。
最初はキハ185系気動車に乗車します。

そして、途中の伊野駅より、キクハ32形トロッコ車両に移動するのです。

これ、もしもの気象変動に備えられる知恵なのでしょうね。

何故、高知駅からトロッコに乗車出来ないのか不思議ですね。

10:14に高知駅を出発し、10:37頃に伊野駅到着。ここからトロッコ列車に移動し、本領を発揮するのでした。
トロッコ列車の運転席です。

窓のないトロッコ列車の開放感はやはり別格ですね。


伊野駅から地元高校の生徒が乗り込んで、沿線の案内と、手作りお菓子とジュースの販売が行われました。

続いて、地元観光協会の方々による名産品の販売です。


トロッコ列車も終わりに近付いたことで、あちらこちらの沿線の方々がお見送りしてくれました。


途中の佐川駅で列車交換停車。

停車中のホームに降りて幕末偉人達をじっくり拝見。


斗賀野駅を出ると、山肌に密着して建てられた白石工業の炭酸カルシウム工場が見えてきました。ここは、工場ファンには有名な場所らしい。

停車駅では、地元の方々が手作りの飾りを配ってくれました。

大間駅を過ぎると入り江が見え、

入り江を過ぎると、ようやく黒潮太平洋が姿を現しました。

お天気が良かったので、海はキラキラ光ってましたね。



我々のツアーは、ここ土佐久礼駅まで。

土佐久礼で、窪川方面からやって来た新車2700系気動車「特急あしずり6号」高知行とすれ違いました

トロッコ乗車区間はここまでなので、乗客は再び後ろの185系に移動して窪川へ向かいますが、我々はここからバスにて「久礼大正町市場」に向かいます。

ありがとう、行ってらっしゃい。

汽車は出ていく煙は残る。この列車も残すところ後一往復になってしまうのです。

土佐久礼駅。

これから、「カツオ一本釣り」の漁法で知られる、昔ながらの漁師町「久礼大正町市場」であります。

大正時代に大火に見舞われ、その際に大正天皇から復興費を賜ったことに感激し、それまでの「地蔵町」という名前を「大正町」に改めたそうです。

田中鮮魚店で、カツオさばきの実演が始まりました。

カツオの匂いに誘われ、猫ちゃんが近寄ってきました。

おこぼれが目当てなのでしょうね。

さばいたカツオは、豪快にワラ焼きです。

田中さんは、慶応大学卒業とおっしゃってましたが、カツオのタタキと何か関係があるのでしょうかね。

表面は真っ黒で豪快だけど、焼き時間が短いから、中身は刺身のようにフレッシュなんだって。

確かにフレッシュで美味しそうですね。

大吟醸のアテに美味しく頂きましたよ。


駅の案内板はまだ国鉄表記のままということは、いったい何年前に設置されたのでしょうね。
ほろ酔いで幻を見たのか、とりあえず土佐大正駅に着きました。

大正をなんとかせにゃあかんけど、昭和も平成もなんとなせにゃあかんのだ。

さすがに駅名板はJRでしたよ。

土佐大正駅からは、元祖トロッコ列車「しまんトロッコ」に乗車します。

こちらのトロッコ列車も、最初は牽引するキハ54形気動車に乗り、トロッコ乗車区間の江川崎 より、後ろのトロッコに移動するのです。

トロッコは、国鉄時代の無蓋貨車トラ45000形を改造した車両です。

国鉄初のトロッコ列車として昭和59年にデビューし、平成25年10月5日(土)から水戸岡鋭治氏のデザインによりリニューアルされた車輌なのです。

まずは、キハ54形気動車に乗るのです。

土佐大正の次の駅が土佐昭和で、

沈下橋を見ながら停まった駅は、

平成では無く、十川駅でありました。

ここからいよいよトロッコ乗車区間になるのです。

四万十川も上流に来ると細い川になってしまうのですね。

貨車を改造したトロッコ車輌なので、乗り心地は最悪でしたが、木のぬくもりを演出する空間に癒やされながら流れ行く自然を楽しみました。



車体の山吹色のカラーリングは、元気を感じられる色であり、鬼北地域の田園風景・四万十川流域の川や山々の緑に映える色でもあるのだと、ホランティアのおせえさんが教えてくれました。

そして有名名半家駅ですよ。
「半家」の名前の由来は、この地に住み着いた平家の落人が源氏方の追討を逃れるために「平」の横線を移動させて「半」にしたためと言われているらしい。

ボランティアのおねいさんが、半家、半家を連発するので、本物の半家に失礼じゃ無いか。

陽も落ちて来ました。

トロッコ列車の乗車はここ江川崎駅までです。

貨車の改造とは言え、あちらこちらに水戸岡鋭治色が漂ってますね。

この飛び出した小さなテーブル、どこかで見たような。

机の端の丸いつまみもどこかで見たような。


貨車まで改造してしまう水戸岡鋭治氏は、たいした方ですね。

我々を降ろした「しまんトロッコ」は、宇和島までの普通列車として運行するのであります。



ありがとう、楽しかったよ。

四国観光二日目を終了。ここからバスで今夜のお宿、四万十市に向かいました。

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