いよいよ「TRAIN SUITE 四季島」最終日です。

鶴岡駅に5:18頃到着し、早朝の加茂水族館「クラゲドリーム館」を観るか、あつみ温泉「萬国屋」での朝風呂ご入浴するか、日本三大古代織り「しな織布」づくり見学かを選べたけど、昨夜は遅かったので総てパスして、有名温泉の看板を見ながら車内風呂に入ってのんびりしてましたよ。

こちらが有名温泉の看板であります。
予定によると、あつみ温泉駅が6:00頃で、出発が7:45頃なので、まだまだ時間たっぷりです。外に出て駅付近の散策でした。

そうか、いよいよ今月から新しい観光列車「海里」が走るのですね。

あつみ温泉駅のあちこちは四季島仕様でしたよ。

この駅は、いつも通過するだけで降りたの初めてです。

帰路は1号車が先頭。

5号車では、朝食の準備をしてました。

7号車の後ろが我々の「四季島スイート」
です。左の障子がお風呂で、今頃は妻が入浴中。

居間の窓からこっちを見ていた、我が家の分身たち。



駅前にも出てみました。

駅の向かいはすぐ日本海なのですね。ここからが有名な「笹川流し海岸」ですよ。

温泉街にも行ってみたかったけど、遠そうなので止めました。

ホームに戻ると、通勤列車が入ってきました。

あつみ温泉駅発5:40酒田行の普通列車ですね。

今日は平日なので、通勤通学の皆さんが利用しているのです。


日常のお隣に
非日常の豪華列車、みなさんはどう思って見ているのでしょうね。

いってらっしゃい!

そろそろ立ち寄り観光のみなさんのお帰りのようで、玉川車掌さんが扉の前で待機しておりました。

そこに特急列車がやって来ました。

こんな早朝に特急「いなほ」がありま知ったっけ。

時刻表を見ると、6:07「いなほ2号
」新潟行きがありましたよ。

観光のみなさんが戻って来られたので、朝食です。

あさからこんなの食べられません。朝は、あっさり久しぶりにお蕎麦でも欲しいですよね。

食事をしながら車窓の笹川流れを堪能しましたよ。


前回、「キラキラうえつ」で、ここを通過したのは夜だったので、全く望めなかったのが残念なので、その時の分まで楽しめましたよ。






大漁旗を振って見送ってくれる方々もいらっしゃいました。



村上付近で海を離れ、
一面のたんぼが続きます。さすが米所新潟ですね。

途中駅で幼稚園生のお見送り。

9:34新津駅到着です。

新津駅よりバスにて、最後の「深遊探訪」、燕市にむかうのです。

新津駅では降りるだけですが、駅員のみなさんがお出迎えしてくれました。

可愛い駅長さんもありがとう。



幼稚園児がバスの出発まで見送ってくれました。

最後の「深遊探訪
」は、燕市の玉川堂(ぎょくせんどう)にて、日本の匠の技に触れる旅。

ちょうどイベントの最中のようでした。

玉川堂は約200年にわたり金鎚で銅を叩いてつくる「鎚起銅器(ついきどうき)」の技を、風雪厳しいこの地で守り続けているのです。


工場は畳敷きで、みなさん座布団に座って銅器をコツコツ叩いております。

高度成長期からバブル期にかけては燕の銅器が贈答品需要に恵まれ、玉川堂では当時、贈答品の売り上げが全体の8割を占めたといわれているほどでした。

バブル崩壊後は贈答需要は落ち込んだものの海外見本市への出展など海外進出を図り、2010年には当主の玉川宣夫が重要無形文化財 (人間国宝) に認定。若手職人や海外からの受注も増えるなど、明るい兆しを見せはじめたとか。

燕市では、工場見学イベント「燕三条 工場の祭典」がスタート。玉川堂では他のメーカーに先駆けて工房の一般見学を受け入れ、技術面のみならず地域を代表するメーカーとして、ものづくりの町の旗振り役となっているそうです。

おかげで、現在では女性社員も増え、今までに無かった女性らしい鎚起銅器開発も行われ、かわいらしい鎚起銅器も売られてましたよ。

ゾロゾロと工場兼ブルしている我々には見向きもせず、みなさん真剣にトントントントン。

手間のかかる仕事ですね。

こんな作業は日本人でなければ出来ない、いわゆる匠の技ですね。良いものを見せていただきました。

何度も焼き鈍しを繰り返し、
トントン叩いているのでした。

匠の道具たち。


使い込まれた治具にも感動。帰りに「鎚起銅器」のお土産を頂きました。

時間が有ったので、燕の町も散策できました。

弥彦線の燕駅。

雁木の町並も残ってましたよ。

ここは何屋さんでしょう。

バスにて玉川堂を後にして、東三条駅に向かいました。


東三条は「たこあげ」が有名な町のようです。

駅には、さまざまな柄のタコが飾られておりました。


古い跨線橋を渡って、

四季島を待ちます。

いよいよ最後の四季島がやってきました。

泣いても笑っても、今回の旅で四季島に乗車するのはこれが最後となります。

車内でクルーのお出迎え、お帰りなさいませ。

乗り込みは赤い絨毯を踏んで。

最後の食事が始まりました。

最後の食事は、新潟の旬魚を江戸前スタイルで握る、新潟市寿司安の江戸前寿司です。
先代の父親から受け継いだ江戸前の“仕事”を施した寿司を、様々な味付けでお出しするのが「寿司安」のスタイル。車内で、親方と三代目が精魂込めて握ってくれました。

旅の最後にふさわしく、我が家全員でいただきましょう。

どれも小さめの握りで、あっさりといただけました。

特に、自慢のカステラ玉子焼きは絶品。もう一個食べたくなってしましましたよ。

大とろには静岡産の香り高いわさびをたっぷりとのせ、まぐろ赤身は“づけ”で。南蛮えびは魚醤とともに。平目、ふなべたなどの白身魚は塩ぽん酢、肝醤油の味付けなど、魚の味わいを活かしたアレンジを楽しんでいただきます。加えて光物の棒寿司、どのように評価をしたら良いのか、とにかく総て絶品。この旅で一番美味しかったので、新潟のお店にも行ってみたくなってしまいました。

新幹線から在来線は何度も見ているけど、在来線から新幹線を見るのは珍しいかも。

遠くに弥彦山、昨年12月に行きましたよ。

米所新潟ともおさらばです。ここから先頭車両に移動しました。

いよいよ上越線の新潟県と群馬県を結ぶ、単線の清水トンネルに差し掛かりました。清水トンネルは最初に出来た単線の上り線清水トンネル、と、下り線専用の新清水トンネルの2本があり、更に、上越新幹線用の複線の大清水トンネルの合計3本が並行しているのです。
今回は、単線の清水トンネルをぐるって回って抜けると、下に見える線路に出て来るのですよ。

トンネルを抜けて、写真に写った線路を通過中です。

川端康成の小説「雪国」冒頭の有名な文章、「国境の長いトンネル」ですよ。谷川連峰の真下を貫いているのですよ。

最後部で、車掌さんの解説を聞きながらの楽しい時間でした。

高崎駅には、蒸気機関車を回すターンテーブルがありますよ。

高崎からはD51とC61による、SLぐんま・SLみなかみが運行しているのです。

停まっているのはD51。ゆっくり見たかったけど、横を通過してしまいました。

14:27高崎着。駅員が大勢でお見送りしてくれましたが、ドアは開きません。見にくい窓から見てただけ。

到着前にラーメンでも如何ですか?

車内で喜多方ラーメンが食べられるとは思いませんでしたよ。
次はぜひ、久しぶりのお蕎麦も用意してください。
ラーメンを食べていると演奏会が始まりました。

四季島のテーマ曲、みなさんしんみり聴き入っておりました。

大勢で手を振ってくれていた大宮の鉄道博物館前を通過。いよいよ楽しかった深遊探訪も終わりに近付いてきたのですね・・・。あぁ降りたくない、もっと乗っていたい、そんな気分がどんどん高まってきたけど、旅に終わりが付きものなのです。

旅の終わりは出発と同じ上野駅に、17:17定時到着でした。

後ろ髪を引かれる想いで13.5番ホームを歩いたのでありました。

ありがとう「TRAIN SUITE 四季島」、いい思い出になりました。

到着後は、再び「プロローグ四季島」に集まり、車掌とクルーのみなさんのご挨拶。

その後、専属カメラマンが撮った写真のスライドショーを観ながら旅を振り返りました。最後に、あほまろが乾杯の挨拶を頼まれたので、クルーのみなさんのお気遣いに感謝をいたしました。

出発と違って寂しさの残る13.5番ホームにて、非日常の旅を楽しませてくれた「TRAIN SUITE 四季島」を見送りながら、

なぜか、目から汗が・・・。

今回お世話になったみなさんです。車内のiPadの画像を撮ったので不鮮明はお許しください。JR
北海道の車掌、お世話になった阿部氏が漏れているのを後になって気付きました。



立ち寄った駅の入場券。故郷のニセコ駅で入場券が売られてなかったのが残念。


Memo
SONY α7R IV
SONY FE 12-24mm F4 G
SONY FE 24-105mm F4 G OSS
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