
「TRAIN SUITE 四季島」。運良くキャンセル待ちが当たって、今回は念願の「四季島スイート」にて三泊四日の深遊探訪のはじまりです。

「四季島スイート」の乗客は、ハイヤーでのお出迎え付き。午前9時30分に我が家にお迎えが参りました。近所の方々に見られるのはちょっと恥ずかしかったけど、ここからが深遊探訪のはじまりなので、堂々と行ってまいりますよ。

せっかくのハイヤーでしたが、我が家から僅か10分足らずで上野駅に到着。クルーの方のお出迎えです。

いつも閉じている13.5番ホームドアが開いております。

上野駅にはかつて13番線ホームと14番線ホームに荷物輸送で使っていたホームがあります。このホームをJR東日本では「新たな旅立ちの13.5番線ホーム」という愛称で「TRAIN SUITE四季島」専用ホームとして、旅の特別感を演出しているのでありますが、ホームに行くのはまだ早い、

まずは、 「プロローグ四季島」にて出発前のセレモニーが待っているのです。

いらっしゃいませではありません。二度目なので、あほまろさまお帰りなさいませ、なんか照れるね。


まずはお茶を飲みながら、今回のクルー、車掌、料理長などのご紹介です。ここは、帰着後に「この旅がまだ続く旅」であることを感じてもらいながらフェアウェルパーティを行う場所として使用されるのです。

10:21、いよいよ「TRAIN SUITE四季島」が上野駅13.5番線ホームに入線してまいります。その前にクルーのおねえさん。
駅長と車掌が敬礼でお出迎えです。

お久しぶり、メロディフォンになんかワクワク。

TRAIN SUITE 四季島の車両には「C」「P」「PS」「DN」といった対応する保安装置の表記がある。TRAIN SUITE 四季島は青函トンネルや、架線のない路線などさまざまな場所を走るため、さまざまな保安装置に対応していることを表わしているのであります。

列車が到着すると、お客さんの荷物や食材などの積み込みに1時間ほど時間を要するので、乗客は「PROLOGUE 四季島」にておくつろぎ。でも、あほまろはくつろいでなんか居られません、先頭車両まで行ったり来たり、出発間際まで車体の細部までなめ回すように写真を撮っていたのでありました。こんなことも乗客で無ければ許されませんよね。でっかい楽器を背負った音楽家も乗り込みましたね。

上野駅長と記念撮影。同行カメラマンにiPhoneで撮っていただきました。

いよいよ乗車の始まりです。今回の車掌は女性の下川さんと森さんで、森さんは前回ご一緒したことをも覚えておりました。
乗車は10両編成の真ん中、5号車からです。

「四季島スイート」の鍵を受け取り記念撮影。今回も、もちろん妻も一緒ですよ。 トレインマネージャは古川さん、トレインクルーは皆瀬さん、どちらんも前回と一緒です。

乗車口の真ん前には暖炉が、乗車というより入城ですね。

さっきのおねえさん、 「TRAIN SUITE 四季島」のテーマ曲の演奏ですね。



「四季島スイート」は、702号室です。

鍵は備え付けのキーBOXの中に入れて、

まずは、四季島スィートのお部屋の紹介です。

2階の居間は畳敷きに掘りごたつ。

テーブルには、ウエルカムスィーツが置かれてました。

部屋のお花は生花です。

1階は寝室。

事前に送っておいた荷物はこちに置かれていたのですね。

ベッドの寝心地は如何にと、飛び込もうとして頭上にゴツン!
上の部屋の掘りごたつの出っ張りにぶつけてしまったのですよ。乗車中にも何度も頭をぶつけてしまいましたが、これ気をつけるしか無いのでしょうね。いくら慣れたクルーも、ベッドメイキング時には、必ずぶつけてしまうんだって。

そしてこちらがかの有名な檜風呂であります。檜風呂は、「四季島スィート」と、「デラックススイート」の2部屋だけに備えられているのです。

障子を開けると外の景色を見ることができるので、もちろん外からも丸見え。
そ〜っと開けてみたら、ホームに並んだ駅員の足が見えてビックリ。

そうしているうちに、大勢の駅員に見送られながら、11:20定刻に出発いたしました。

駅員さん毎回ご苦労様です。

久しぶりに車内も巡りましょう。上野からは10号車が先頭で、
相変わらず真っ赤な先頭車。

ディゼルエンジンは北海道までお預けで、函館からうなりますよ。

まだ都内を走っています。

こちらも相変わらず展望の悪い展望車、これ、なんとかなりませんかね。


外からの眺めが格好良いので、乗客は我慢するしか無いのです。


この列車は乗る人よりも外から眺める方々の方が圧倒的に多いので、仕方が無いといえば仕方が無いんだけど、どっちらかといえば、デザイナーのエゴでしょ、KEN OKUYAMAさん。

文句を言ってもしょうがないので、最初の食事にまいりましょう。

「四季島スィート」との7号車のお隣、6号車が厨房と食堂です。厨房内では三名のシェフが忙しく準備をされておりました。
右が我々の席。車窓を眺めながらお食事が出来るのです。

今回も我が家のペットの分身も一緒に、まずはビールでしょ。

最初の食事は、港区「くろぎ」
の昼食。檜製のお重に入っております。このお重を持ち帰ることも出来るようでしたが、荷物になるので置いて帰りましたよ。

じゃ〜ん!能書きには、旬の食材と会話することで、味あい深くなりと記されてましたが、食材は何も喋ってくれなかった。

どーです、キャビア一缶なんて贅沢極まりないね。
通風には悪そうだけど、全部たいらげてしましました。

食事を終え、宇都宮より日光線に入り、最初の「深遊探訪」です。

日光駅では、地元のおばちゃんたちと、

ゆるきゃらと、ミス栃木のおねいさんがお出迎えしてくれました。

おねいさんのタスキに「本物の・・・」、と、下まで読なかったけど、まさか「本物の美人」では無いよね。

日光駅は、列車「いろは」に乗るために来たけど、観光するのは20年ぶりかも知れません。


観光より列車に乗っていたかったけど、
団体旅行なので仕方ないね。

日光駅の正面に行きたいけど、

バスが待っているので単独行動は許されません。

ということでバスで約10分、日光東照宮の社務所にやってきました。

このバスも四季島特別仕様車でしたよ。

社務所からは、権宮司さんの案内で境内に向かいました。

普通は通れない横道から境内に入りました。

おや、ペット連れでも入れるのかなと思ったら、

手前までなら良いので、
朝夕の散歩に訪れる方も多いとか。まるで、浅草寺みたいだね。

最初は、超有名な馬小屋のご案内。

何が有名かと言えば、ひときわ人気を集める「三猿」
ですよ。猿の一生から人生教訓を学ぼうとされているんだよ。でも、なんか、以前に見た時よりも色鮮やかになってしまったようです。

続いて正面の鳥居をくぐって右側の倉庫に案内されました。

倉庫と言っても、いなば物置じゃ無いですよ。由緒正しい物置なのであります。

古式な錠前を開けると、

日光の武者行列で使われる衣装が収められているのでした。

いよいよ東照宮の陽明門に入れます。

鳴き竜。

派手な狛犬。



修復作業が行われている東照宮の奥間に上がり、特別なご祈祷を受けましたが、神聖なこれより内部の撮影は厳禁。

東照宮でご祈祷を終えての帰り、伝説の名匠・左甚五郎作といわれる国宝「眠り猫」を横目に、

神社関係社しか通れない秘密の回廊を抜けて社務所に戻りました。



古い社務所の造りも趣がありました。
帰りに記念の御朱印と金盃を頂きました。

再び日光駅へと戻ってまいりました。

今度は、職員の案内により、明治23年8月1日に開設したネオ・ルネサンス様式のハーフティンバー様式木造洋風建築2階建ての日光駅観光です。


駅舎2階の旧一等車利用者用待合室「ホワイトルーム」、現在は駅ギャラリーとして一般公開しております。


シャンデリアは当時の物ですが、電球はLEDに取り替えられているようでした。

続いて、1階の貴賓室。

普段は公開していないこの貴賓室、広さ約40平方メートルで、シャンデリアと大理石製の暖炉が備えられております。

大正11年にイギリス皇太子来訪に合わせて改装され、椅子は当時のままで、白いカバーの上から座ることも出来ました。

四季島は、日光駅17:00出発です。


日光駅のホーム上を東武鉄道と交際する珍しい構造ですね。

さて、女房は駅舎観光をせずにお風呂に入っていたようなので、あほまろは、日光線を走行中に入浴。途中の車窓で手を振る方々と目が合ってしまったけど、まさか入浴中だとは思って無いでしょうね。

入浴後は正装にての夕食であります。

佐藤滋のフランス料理フルコースでしたが、フレンチは素材が何か判らないのが嫌い。



食後は初日を祝って四季島カクテルを頂き、部屋に戻って眠りにつきました。

Memo
SONY α7R IV
SONY FE 12-24mm F4 G
SONY FE 24-105mm F4 G OSS
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