令和6年(2024)12月9日(月)旧暦11月9日 先勝
今朝の撮影 Data SONY α7CR SONY FE 24-240mm/F3.5-6.3 OSS iPhone 16ProMAX 現像 Adobe PhotoshopLightroomCC 撮影枚数xx枚
- 旅の3日目 -
旅の締めくくりは、静岡県の日本平で迎えました。山頂に位置するここ日本平ホテルで目覚めた朝、その特別な一日の始まりを期待させられましたよ。今日の静岡における日の出時刻は午前6時43分でしたが、あほまろは日の出の30分前、窓一面に広がる朝焼けが映し出されており、その美しさにしばし言葉を失いましたよ。 窓から見えるのは、まさに世界遺産たる富士山。その荘厳な姿が赤みを帯びた朝の光に照らされ、神秘的な雰囲気を醸し出していました。あほまろは、朝からこのような贅沢な光景に包まれるとは思いもせず、思わず感嘆の息を漏らしてしまいましたよ。前回訪れた際は、あいにくの雨模様で富士山どころか海さえも見ることが叶わず、心の中にわずかな寂しさを残していたのですが、今回の旅ではその反動か、まさに期待を大きく上回る体験を得ることができました。 このように、旅の最後に素晴らしい朝を迎えられると、まるでその旅全体が祝福されたかのような気持ちになりますね。日本平からの景色と、この日の朝の体験は、きっとこれからもあほまろの心に深く刻まれ続けることでしょうね。 ---------------------------------------------------------------- あほまろは、昨日の旅路で浜名湖のホテルを後にし、バスに揺られて浜松駅へと向かいました。このツアーは、二台のバスが列車と併走するという贅沢なスタイルで、荷物はバスが運んでくれるので、身軽な手ぶら旅が楽しめるのです。移動そのものが快適で特別感に満ちているのは、まさに「上質な旅」の醍醐味といえますね。 これまでの2日間に利用したのは東急のデラックスバスでした。横3列の広い座席で快適な座り心地には驚きを隠せませんでしたが、旅の後半となる今日からはさらに特別な「ロイヤルエクスプレス専用バス」に乗り換えですよ。この専用バスは、ツアーのハイライトに相応しい豪華な仕様となっており、期待感を一層高めてくれるのです。 あほまろには、この旅が特別な意味を持つ理由がもうひとつあるのです。それは、5年前に参加した「ロイヤルエクスプレスバス」の就航記念ツアーでした。そのツアーは「ロイヤルエクスプレスで、初夏を感じる碧い伊豆と世界遺産富士山の美を巡る上質な旅」というテーマで催されましたが、あいにくの雨に見舞われ、上にも記しましたが、日本平ホテルから富士山や周辺の絶景を楽しむことができなかったのでした。 それから5年が経ち、再び訪れることになった日本平ホテル。この旅は晴天に恵まれ、あほまろが心待ちにしていた日本平らからの富士山を目にすることができました。あのツアーのテーマが蘇り、今回は「期待以上」の美しさを体験できたことで、5年前の記憶がさらに輝きを増すものとなったのですよ。 こうして、過去の思い出と新たな発見が織りなす今回の旅は、ただの移動や観光を超え、人生の中の忘れられない物語となっているのですね。 浜松駅に到着すると、在来線の改札から新幹線の改札へと案内され、静岡観光アンバサダーによる優雅なピアノ演奏を楽しみました。浜松市は、ヤマハ、カワイ、ローランド、スズキ楽器など、多くの楽器メーカーが本社や工場を構える「楽器の街」として知られています。これらの企業が一堂に集まることで、生産効率が向上し、質の高い楽器が生み出されているのですね。 学生時代に、あほまろが初めて浜松を訪れた際に購入したミニチュアのハーモニカは、今も部屋の壁に飾られていますが、残念ながら音は出なくなってしまいました。浜松では、現在もミニチュアハーモニカが販売され、その製品は浜松駅構内のおみやげ屋などでも販売されているようですが、今回は時間が無いので断念しましたよ。 浜松駅のホームに足を踏み入れると、見送りの方々に向けてヴァイオリニストの大迫淳英氏が演奏を披露しておりました。 浜松市のマスコットキャラクターとして、「出世大名家康くん」と「出世法師直虎ちゃん」がいます。家康くんは、徳川家康公をモチーフにしたキャラクターで、浜松市のPR活動で広く知られていますね。 一方の直虎ちゃんは、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の放送を機に誕生したキャラクターで、井伊直虎をモデルとしていますが、家康くんに比べると認知度はまだ高くないかもしれませんよね。 直虎ちゃんは、井伊直虎が浜松生まれで浜松育ちであることから、その生まれ変わりとされています。槍の名手であり、愛用の「うなぎの思い槍」で開運の気を振りまくという設定です。ちょっと勝気で浜松を愛する一途な女の子として描かれているようですね。 家康くんと直虎ちゃんは、浜松市のイベントやPR活動で共演することも多く、二人揃って浜松の魅力を発信しています。これからも、直虎ちゃんの認知度が高まっていくことを期待したいですね。 みなさんのお見送りを受けながら、列車は静かに出発しました。 みなさんありがとう、浜松には友人がいるので、また来ますよ。 帰路も出発から天竜川橋梁まで、運転席から眺めておりました。このような特等席での景色は、ロイヤルエクスプレスのツアーならですからね。 列車は最初の停車駅、袋井駅に到着しました。ここでも、ヴァイオリニストの大迫淳英氏が、見送りに訪れた皆さんに素晴らしい演奏を披露しており、駅のホームが優雅な音楽で彩られていました。 袋井駅は、その名を聞くだけで地元の情景が思い浮かぶような、どこか温かみのある駅です。この静かな駅に響き渡る大迫氏のヴァイオリンの音色は、普段の風景に特別な輝きを加えていました。旅立つ者も見送る者も、音楽に包まれたその瞬間、心が繋がるような不思議な感覚を共有していたのではないでしょうか。 大迫氏の演奏は、単なるパフォーマンスを超え、旅人と駅でのひとときを特別なものに変える力を持っています。袋井駅での音楽のひとときと子どもたちとの触れ合いは、あほまろにとっても忘れられない旅の一場面となりましたよ。 こうした心のこもった演出が、ロイヤルエクスプレスの旅をさらに特別なものにしてくれるのですよね。袋井駅でのこのシーンも、あほまろの記憶の中で長く輝き続けることでしょう。 袋井駅を出て大井川通過。 おや、予定には無い焼津駅に臨時停車しました。ゆるキャラのお出迎え。 その後列車は、用宗駅の側線に約80分間停車し、お楽しみの昼食が始まました。 昼食は、地元で獲れた新鮮なお寿司でした。 おや、クルーが何かを持ってきましたよ。 今回の昼食ように、先ほど、焼津駅で積み込んだ獲れたてのアジでした。実はその背景に隠されたストーリーを聞き、さらに感動したのでした。 アジの美味しさの秘密。それは、群れの先頭を泳ぐ「ボスアジ」にあるのだそうです。このボスアジは、群れを率いるリーダー的な存在であり、一番美味しい餌を真っ先に口にできるため、他のアジとは一線を画す脂の乗り方と旨味を持っています。そんなボスアジは、漁においても貴重な存在で、特に味わいが深いとされるようでした。 今朝の漁で獲れたアジは、わずか5匹。そのうちの3匹が、なんとこのロイヤルエクスプレスのために提供されたと聞きました。地元漁師たちが特別に分けてくれたこのアジは、新鮮さはもちろん、その背景にある地元の人々の心意気が感じられる一皿でしたよ。 列車の中で、地元の海から直送されたボスアジを味わう。その瞬間、ただの食事が特別な物語となり、あほまろの旅の記憶に深く刻まれましたよ。これこそが、ロイヤルエクスプレスの提供する「上質な旅」の真髄なのかもしれませんね。 優雅な昼食を終えた後、再び運転席の後方に立ち、列車の旅の最後のひとときを堪能しましたよ。 列車が静岡駅に到着すると、今日のロイヤルエクスプレスにひとまず終わりを告げます。しかし、運転席から見た景色や感じた空気は、次なる旅への期待を抱かせる新たなスタートでもあるのです。 静岡駅を出ると、駅は改修工事中で大きなシートで覆われていましたよ。しかし、そのシートに映る影が、まるで富士山を彷彿とさせる形状を描き出していました。その光景は、これからの旅で待つであろう雄大な富士山の姿を予感させる、印象的なシーンとなったのでした。 あほまろが乗るバスは、静岡市を出発し、富士山を眺めながら久能山のロープウェイ乗り場へと向かいました。車窓から見える富士山は、この旅の象徴ともいえる存在で、その雄大な姿が青空にくっきりと浮かび上がっていましたよ。 あほまろたちは、久能山東照宮へ向かうロープウェイ「お姫様号」に乗車しました。このロープウェイには、「お殿様号」と「お姫様号」という2台のゴンドラがあり、その名前からしても歴史とロマンが感じられますね。 ロープウェイが動き出すと、眼下には駿河湾の青い海が広がり、背後には壮大な富士山がそびえています。ゆっくりと上昇していく中で、静岡の美しい自然が一望できる贅沢な時間を楽しみました。 途中で「お殿様号」とすれ違う場面は、まるで歴史の人物たちがすれ違って挨拶を交わしているかのような光景でしたよ。その瞬間、乗客の間に軽い歓声が上がり、この旅がもたらす楽しさを皆で共有しているように感じました。 ロープウェイから見える風景はもちろんですが、「お殿様号」と「お姫様号」という名前が付けられていることで、この乗車体験自体が特別なものになりますよね。あほまろも、このユニークなロープウェイの旅を通じて、久能山東照宮の歴史や文化に一歩近づいたような気持ちになりました。 久能山東照宮に到着すると、あほまろたちは、神職の方の案内でその由緒ある境内を見学しました。この場所は徳川家康公を祀る重要な聖地であり、歴史と文化が息づく場所です。神職の方からは、久能山東照宮の成り立ちや建築の特徴、徳川家康公の生涯にまつわるエピソードなど、興味深い話を伺いましたよ。 特別な経験として、普段は立ち入ることのできない神田(しんでん)に通され、正式な祈祷を受ける機会もありました。この儀式は、厳粛でありながらも心を静めてくれるような空気感に包まれており、あほまろも深い感銘を受けましたよ。日常から離れたこの特別なひとときは、旅の中でもひときわ心に残る体験でしたよ。 祈祷を終えた後は、延々と続く階段を上がり、徳川家康公の墓地をはじめとする数々の史跡を巡りました。この階段は、その長さと勾配で知られており、一歩一歩進むごとに歴史の重みを感じられる道です。 あほまろが久能山東照宮で過ごした時間は、長い階段を上る疲れと共に終わりを迎えましたが、振り返ってみると、心の中にはある種の複雑な思いが残っているのです。なぜ、神ではない徳川家康公を参拝するのか・・・、その疑問が頭をよぎったのでしたよ。 東照宮で祀られている徳川家康公は、歴史上の偉人であり、江戸幕府を開いた初代将軍として、日本史における重要な役割を果たしました。しかし、神ではない人間である彼が神格化され、東照宮のような場所で祀られているのは、少し不思議に感じますよね。 その背景には、家康公自身の意志と、それを引き継いだ後継者たちの思惑がありました。家康公は、晩年に自らを「東照大権現」という神号で祀るように遺言したと言われています。これには、死後も自身の権威を保ち、徳川家の安泰を祈願する意図があったとされています。そして、それを形にしたのが久能山東照宮や日光東照宮なのですよね。 また、家康公は「神仏習合」の考え方の中で、神道と仏教の要素を融合させた存在として祀られました。そのため、東照宮での参拝は、純粋に神を敬う行為というよりも、彼の功績やその時代の精神をたたえる行為として捉えるべきなのかもしれませんよね。 あほまろにとって、この参拝体験はただの形式的なものではなく、歴史や文化の複雑さに向き合うきっかけとなったようです。敬意と疑問が交錯する中で、「何を信じ、何を敬うのか」を改めて考える時間になったのではないでしょうか。このような気づきもまた、旅の中で得られる貴重な学びの一つだと感じてしまったのでした。 海岸には、名物岩イチゴのビニールハウスが並んでました。 帰りも「お姫様号」でした。 久能山のロープウェイガイドで「久能山に下がる」と記されている表現に、ちょっと不思議な感覚を覚えましたよね。この表現、普段の「登る」「下りる」といった地形的な言葉遣いとは少し異なる響きを持っているのですね。 ホテルに到着は、ちょうど日没時間でした、 あほまろは、夕日の中にそびえ立つ雄大な富士山を眺め、その壮麗な姿に圧倒されましたよね。その時、富士山がまるで「どうだ、すごいだろう」と言っているかのように、ちょっと威張って見えたという感覚は、実に面白いものですね。 夕食はホテルのバンケットルーム銀河でした。 大迫氏の演奏付きでフレンチをいただきましたよ。 あほまろはフレンチよりも和食が好みですが、新鮮な魚は美味しかったですよ。 毎晩お肉もあって、三泊四日でデブになってしまいました。 星空が綺麗でしたが、とっても寒かったのでほどほどにして戻ってまいりましたよ。 夕べの睡眠は78%でした。 Memo iPhone 16 ProMAX Leica M11 APO-SUMMICRON-M f2.0/35mm ASPH. 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