『今朝はいわない』
今、あほまろが何処に来ているのかは言いたくないけどいわないのです。理由は北海道のとある原発で有名な港町なので、国家機密がいっぱい詰まった岩内だからです。それも昨日は北の将軍様の資金源をこの日記で明らかにしてしまったことで、あほまろの周りには不気味な人影が付きまとっているからに他なりません。たぶん、いや確実に港の沖合に見える工作船の影におびえながら薄暗い旅館の部屋でこの日記を書いているのですから・・・。
朝っぱらからバカなアホですね。本当は一緒の部屋で寝ている友人二人はいびきをかいて熟睡しているので、起こしてはいけないと電気も点けず音も出せずにこそこそやっているから。そんな状況下でカーテンの隙間から泊原発を見つめながらスパイにでもなった気分で日記を書いているのです。
いつものように寝覚め、そっと枕元の携帯電話を開けてみるとまだ午前5時、横の連中が熟睡しているのを起こさないようにと、こそこそ散歩の準備をしてたのですが、真っ暗で服はおろか散歩に必要なカメラなどどこ置いてあるのでしょう。それらをようやく手探りで発掘し、顔を洗おうと洗面所の電気を点けたのは良かったのですが、良かったと思っていたのはあほまろだけだったようです。スイッチは洗面所だけじゃなかったのです。突然明るくなって飛び起きた連中、いや〜悪い悪い。こんなことになるんだったら、最初から電気を点けて準備をすれば良かったよ。
朝の騒動を後に、独り旅館の周りを散歩したのですが、街からはるか離れた山の中の旅館、おまけに故郷の隣町なので道端の草や花、また生い茂る木々にもみょうに哀愁を感じてしまうのです。

晴れていると、この旅館の後ろには故郷の山が見えているはず。そう、あほまろの故郷はその山を越えたところにあるのです。

道端で見つけたかたつむりの愛らしさを夢中で撮っているところに、猛スピードで飛ばして来た軽トラ。あわてて除けると、助手席には大きなわんちゃんが首を出しているのです。あ〜今頃モモちゃんも散歩しているのかな・・・。
軽トラが去った後には、無惨に踏みつぶされたカタツムリ。どうして助けてあげなかったのだろう、でも、道路に出てきてしまったアンタが悪いんだよ。アンタの最後の姿だけはちゃんと留めておいてあげたからね。
岩内漁港に停泊する工作船ではなく、イカ釣船です。
最近の漁火はハロゲン電球を使っているのですね。これって小型でも信じられないほど明るいのですよ。昨夜も沖のほうで光ってました。

岸壁に刺さった巨大な釘を見つけて嬉しくなってしまいました。またいつか訪れるまでこのまま刺さっていて欲しいので、この場所は何処なのかは岩内。

メルヘンチックな故郷の駅です。

ちょうど汽車(故郷では電車もディーゼルも汽車なのです)が来るのでホームにお客さんが居ます。函館本線といえばかつての幹線、でも、今はこの駅に停まる汽車は一日数本だけになってしまったのが寂しいです。

かつて日本最大の蒸気機関車C62の方向転換をしていたターンテーブル。あの頃が懐かしいですね。まだ動くのかな・・・。

汽車がやってきました。二両編成の札幌行です。

故郷の隣町に出現したアメリカ風住宅。でも、風じゃなくこれは本当のアメリカなのです。これを建てているのはあほまろの友人のアメリカ人。建材はすべてアメリカから運び、大工さんも全員がアメリカ人というこだわりなのです。でも、まだ未完成。もう5年以上の歳月を費やしているのですよ。

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