『今朝の浅草』
生暖かい風が吹く爽やかとはいえない朝になりました。この調子じゃ今日の日中は暑くなるのでしょうね。今朝の天気予報によると東京の梅雨明けは来週末ころになりそうとのこと、梅雨も最後の追い込みのようで、これからまとまった雨が降るのでしょうか。いやですね・・・。
今朝のモモちゃん、尻尾は上がっているのですがなにか元気がありません。仲見世の途中で何度も立ち止まってしまうのです。しかたがないので宝蔵門前まで抱っこをしてあげたのです。いつもの犬仲間のみなさんも、いったいどうしたのって心配していましたよ。モモちゃんも年なので、特に今朝のような陰気な朝は歩きたくないのは解りますが、あほまろだっていつもの写真を撮らなければいけないし、いつまでも抱っこしてあげることはできないのです。可愛そうですが、嫌がるモモちゃんを強引に引っ張ってなんとか歩かせたのです。“あんたは鬼だよ”、そんな表情であほまろを睨みながらイヤイヤ歩いているようでした。
浅草でもあちこちで白アリの被害が出ているようです。先月も近所の喫茶店が被害に遭ったようで、地下から白アリが上がって来ないようにするための工事を行っていました。最近は殺虫剤の散布はせずシロアリの好む餌を土中に仕掛け、白アリを巣ごと根絶するベイト工法ってのが主流のようです。
浅草寺でも、木造建築の中でも長い歴史を誇る本坊の「伝法院」とその末社である「橋本薬師堂」は特にシロアリ被害が深刻なので、最近同様の処置を行いました。浅草寺では、環境にも人間の体にも配慮したシステムなので導入を決めたようです。浅草寺は年間約4000万人が参拝に訪れ、また寺の関係者も敷地内に行き来するために、人的被害のないベイト工法を選択したのだそうです。安全でエコロジカルな画期的なシロアリ駆除方法と太鼓判を押されているそうです。
そのおかげなのか、今年は境内で鳴くセミの声がほとんど聞こえなくなってしまいました。やはり白アリが死滅するということは、他の昆虫や動物たちに影響は無いとはいいきれませんよね。たとえ白アリであろうと、寺院は殺生を禁る場所ではないのでしょうかね・・・。
白アリ駆除薬は、「安全と称されているはずのシロアリ駆除の薬剤により、多くの人が激しい頭痛や吐き気に襲われているのです。中には、自宅にいると体調を崩してしまうため、工事の期間中、別の場所へ避難せざるをえない方もいます。
そして、ひどいケースでは、その苦しみが数年間も続く方もいるようです。厚生労働省の安全認可を受けている薬剤や、シロアリ業界の任意団体が安全性を認めている薬剤であっても、こうした問題は依然として解決されていないのです」。そんな怖い注意書きがされているのです。また、白アリ駆除は事が重要であるがゆえに、住民の弱味に付けこんだでたらめ業者も多いようです。浅草寺も、いつもの喫茶店もそうでない事を祈るのみですね。
そんなこともあって、体調の悪いモモちゃん、あえて木造の建物には近づけないようにしているのです。寺院なのにちょっと複雑な気持かも。

7月18日〜22日まで、夏の風物詩としてすっかり定着した「川崎大師風鈴市」が、開催されております。このイベントは本年で第12回を迎え、北は北海道から南は沖縄まで、全国47都道府県より、800種類、25000個の風鈴を一堂に集めお国自慢の涼やかな音色が境内いっぱいに鳴り響く様子がテレビで流れていました。
浅草からちょっと離れた行事ですが、昨日、助手の古麻呂を従えて川崎大師に行ってましりました。川崎大師には若い頃に初詣で一度行ったことがありましたが、すっかり記憶の外なので、始めて訪れるのと同じでした。山門をくぐると仲見世の参道には、名物のダルマと咳止め飴屋さんが軒を連ね、リズムに合わせて飴を切る音と、飴売りのおねえちゃんの声が響いていました。
風鈴市の会場では、純金風鈴100万円、純銀風鈴50万円の目玉を始め、川崎大師オリジナルの「厄除だるま風鈴」をはじめ、金属、陶器、ガラスはもちろん石や炭また水晶などで創られたオリジナル風鈴が日本の伝統文化の音色を響かせていましたよ。
「川崎大師風鈴市」の様子は、こちらのページでご覧ください
『今朝の雷門』
雷門や本堂など、戦後建てられた建物は総て鉄筋コンクリート造りなので、白アリの被害は受けませんが、コンクリートも時間が経つと内部から酸化が進みボロボロになってしまうそうです。ですから、先日終わった宝蔵門の修復工事のように、定期的にメンテナンスを行わなければいけないのでしょうね。
来年は本堂落慶50周年の年なので、記念行事が目白押しです。それを終えたら、浅草寺本堂とこの雷門も大がかりな改修工事にとりかかるようです。

『今朝の宝蔵門』

『今朝の浅草寺』

『本堂から宝蔵門』
『本堂から宝蔵門の大提灯』
『今朝の一写』
蒸し暑い朝なので、乳母車の赤ちゃんも気持が悪いのでしょう。さかんに足をばたつかせていましたよ。
『今朝の境内』
浅草寺を訪れる外人はいったいどんな言葉でお詣りをしていると思いますか。実は、それぞれのお国の言葉でお詣りをしているのですが、今朝の英国人は大声で“おはようございます”とお詣りをしていましたよ。

写真とは関係ないのですが、シロアリは、アリの仲間だと思いますか。実は、シロアリの祖先はゴキブリの祖先と一緒だと言われています。ちなみに、アリはハチの仲間なのです。おや、お姉さん、何か踏みましたか?もしかして、白アリだったりして・・・。
シロアリは、木材を栄養源として生きる昆虫です。世界で2891種が知られており、日本では22種が定着しています。「家の柱を食べる悪い虫」というイメージが強いですが、木材に害を及ぼす種類はその中のわずか83種で、残りの大部分は枯れた木材や落ち葉などを、食物や巣の材料として運び、物質循環に大きな役割を果たしているのです。

鉄筋コンクリート造りの建物でも、内部に木が多い場所には白アリがやって来るのです。浅草寺の賽銭箱は木製なので、注意しなくっちゃね。なにしろ、白アリは飛んで来るのですから。

朝っぱらから、くだらないことを考えながら歩いているのはあほまろだけでしょう。

白アリのことが気になって、地面を見ながら歩いていると、境内にも働きアリがいっぱい住んでますね。
危ない!境内を横断するアリたちの前を歩行者が行き交います。アリたちにとっては巨大な人間はいったいどう見えているのでしょうね。それにしても、アリたちは歩行者をうまく除けながら歩いているようです。
『今朝の浅草神社』
浅草神社です。

浅草の神田です。

特に変わりは無いようでした。

トマトとナスビ。

『今朝のごあいさつ』
ナナちゃんがやって来ましたね。後ろの乳母車は「今朝の一写」に掲載した赤ちゃんです。

その後ろからは、愛犬を連れたいつものおばちゃん。
東京地方裁判所は、ブルドックソースのM&Aを行ったスティール・パートナーズを濫用的買収者と認定しました。ってことは関係無いのですけど、モモちゃんの方をじ〜っと見ているブルドックでした。
あっ、ビビアンちゃんかな。モモちゃん一瞬喜んだのでしたが、違いましたね。今朝は逢えませんでした。

飼い主をリーダーと認めたワンちゃんは、絶対に飼い主よりも前を歩かなくなるそうです。モモちゃんはあほまろをリーダーと認めていないのか、元気な頃はしょっちゅうあほまろの前を歩いてましたよ。でもね、最近は前を歩く気力も失ってしまって、引っ張られながらイヤイヤ着いてくるだけなんです。
境内に集まるワンちゃんたちはみんな仲良しなのに、モモちゃんは他のワンちゃんを嫌がるので近づけられません。

みんなモモちゃんを気にしながら歩いているのにね・・・。

神社の掲示板の中に選挙ポスターが貼れれています。神社が、一部の人を支持しても良いのでしょうかね。ちゃんと氏子が認めたことなのでしょうか。こんなの見るの始めてだったもので・・・。

怖くないよ。モモちゃんを見て尻込むワンちゃんです。

今日は自転車じゃないんですね。いつも3匹のワンちゃんを連れて散歩しているのです。
『今朝のごあいさつ』

『今朝の街並み』
これから大きく変化する花やしき通りです。いったいどのような変貌を遂げるのでしょう。楽しみです。
日本のガイドブックを見ながら歩いて来る外人さん。“スミマセン・センソウジハドッチデッカ?”、片言の日本語は関西訛り。
伝法院通り、これが完成してから1年半が経ち、風雨に晒されていると、真新しい街並みもどんどん周りに溶け込んできたようです。ようやく街の息づかいが根付いたのでしょう。

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