『今朝の浅草』
いつもよりちょっと早い時間ですが、外はまだ暗いようです。これも昨夜の嵐のせいなのでしょうね。散歩に出かけた頃には雨は上がったようでした。
ゴ〜っとベランダの窓を揺する風、その瞬間、大粒の雨がまるでノックでもするかのように窓を叩きつける音で深夜に目覚めてしまったのです。風は、まるで周期が有るかのように断続的に吹いています。雨はそれに操られるようにベランダを行ったり来たり、遠くでは消防なのかパトカーなのかサイレンの音も響いてきました。
雨で歪められた街の光がベランダのガラスに反射し、天井に写し出された影がまるで化け猫の形相にも見えているのです。両方の目を見開いて、“夢じゃ無いぞ、夢じゃ無いぞ・・・”。そんな不気味な影を隠すため、光が漏れているカーテンの隙間を埋めたのですが、まだうめき声のような音が聞こえているのです。起き上がって、音のする方を探ってみると・・・、なんだアイポットで落語を聞きながら眠ってしまったんですね。おまけにイヤホンからかすかに聞こえている噺は、赤ちゃんが化け猫のように行灯の油を舐めながら、“もう半分”、ですよ。落語と夢と現実がどっかで交叉してしまったのでしょう。
あほまろは、今までに集めた落語の演目は、およそ600。トータル時間を見ると、総てを聞くには9.4日もかかってしまうのです。でも、その総てを複数回聞き直しているはず、いったい生涯で何日間落語を聞いたことになるのでしょうね。夜中の風雨と、化け猫のおかげで、再びイヤホンを耳に戻し、眠られない嵐の夜を柳家権太郎の「幽霊の辻」と「坪算」で夜が明けてしまいました。
てなわけで、写真でもお解りの通り、今朝の散歩はまだ暗かったのです。ちょっと遅れて出かけた女房とナナちゃんに境内で再会。モモちゃんがトロトロ歩きでのろまなので、このところいつも追いつかれてしまうのですよね。

いつものお地蔵さんが手にする宝珠に金箔を貼った方がいらっしゃいます。手にとって確かめると、本物の金箔ですよ。それも、屑箔を重ねただけじゃ無いようなので、ちゃんと109mm角の規格品を使用したのでしょうね。今どき奇特な人だね・・・。
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『今朝の雷門』
まだ薄暗い雷門、写真では明るく写っていますが実際はかなり暗いのです。手振れが恐いので感度を上げて撮ったのですよ。街路灯や交番の中の様子が朝の雰囲気で良いでしょう。

裏は全く雰囲気が無いよね。それでも撮り続けています。
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『今朝の一写』
雨は上がったのですが、時折歩いていてもついよろけてしまうほどの突風が吹きつけます。そんな様子を、こんな一枚に表現してみました。

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『今朝の境内』
路上に放置された自転車が軒並み倒れています。かなり強い風だったのでしょうね。

新しく貼り替えられた仲見世のシャッター絵、全体の90%ほどが完成しましたよ。
修復中の宝蔵門の前に並んだ奉納提灯です。

本堂前の手水場の周囲に工事中のフェンスが置かれました。また何かの工事が始まるのでしょうかね。

浅草神社です。

お祝いの垂れ幕も風で大きく揺れてますね。

定点観測の懸崖ですが、まだ覆いがされているのでじっくり観察できませんでした。

でも、写真で見ると昨日よりは開花した花が多そうですね。

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浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
ご覧ください、掃き集められた銀杏の実です。清掃作業員は“こんなの加工するのが面倒くさくって”、なんて言ってますが、欲しい人は早朝から集まってくるのですよ。

昨夜の強風で、地面いっぱいに落ちてしまいましたね。
これだけ落ちても、木の上はまだ鈴なりですよ。

伝法院のお庭。紅葉まではもうちょっとですね。
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