令和8年(2026)9月4日(金)  旧暦7月23日 大安
今朝の撮影 Data
SONY α1 II
Sigma 20-200mm F3.5-6.3 DG
iPhone 17 Pro Max
現像 Adobe Photoshop Lightroom CC
撮影枚数 283枚
- 秋雨に 夏もしぶしぶ席を立つ 濡れた浅草空だけ朱く -

 雨の朝にも、空は焼ける。

 今朝の日の出は、午前5時15分でした。 いつもなら日の出の頃にもまだ浅草寺の境内をうろうろしているあほまろですが、今朝は雨脚が強くなってきたため、いつもの散歩を早めに切り上げました。おかげで、ちょうど日の出の時刻には雷門通りまで戻ってまいりましたよ。

 雨の日には雨の日なりの浅草があります。 濡れた雷門通りの舗道には、街灯や店の看板の明かりが細長く映り込み、まだ眠りから覚めきっていない街を、赤や黄色の光が彩っておりました。そして、その濡れた道のずっと先、東京スカイツリーの足元あたりに、ほんのわずかですが朱色の朝焼けが現れていたのです。
 空全体が燃えるような派手な朝焼けではありません。厚い雲の下に細く開いた隙間から、朝日が「今日はここにいますよ」とでも知らせるように、ほんの少しだけ朱を差しているのです。

 雨が降っているのに朝焼けとは、なんとも妙な光景でしたよ。
 昔から、「朝焼けは雨、夕焼けは晴れ」などと言われております。
 これは単なる昔の人の言い伝えというわけでもなく、日本付近では天気が西から東へ移ることが多いため、朝に東の空が晴れて朝日が差していても、西側には次の雨雲が控えていることがあり、やがて天気が崩れる――そんな経験則から生まれた言葉なのでしょう。

 今朝は雨に濡れた広場いっぱいに赤い鉄骨が並べられ、大きなクレーンも入り、10月1日にここけら落としの「平成中村座」の小屋がけ準備が着々と進められておりましたよ。
 いつもは何もない広々とした観音裏広場ですが、こうして大量の鉄骨が運び込まれると、景色は一変してしまいますね。まだ舞台も客席もありませんが、あほまろには、もうここから役者の声や三味線の音、そして客席の拍手まで聞こえてくるような気がいたしました。

「小屋がけ」という言葉には、どこか江戸の匂いがありますね。
 常設の劇場ではなく、芝居のために小屋を建て、人が集まり、幕が上がり、やがて興行が終われば跡形もなく消えてゆく――。その儚さもまた、江戸以来の芝居小屋の面白さなのでしょう。
 毎朝ここを歩いているあほまろにとっては、完成した平成中村座を見る楽しみだけではありません。何もなかった広場に一本一本鉄骨が組まれ、やがて芝居小屋へと育ってゆく、その過程を毎朝眺められることも楽しみなのです。
 昨日までの広場が今日は工事現場となり、やがてそこが江戸の芝居町のような賑わいに包まれる――。
 浅草という街は、昔を保存するだけではなく、こうして昔の賑わいを何度も現代によみがえらせてくれる街なのですね。

 今朝は、「朝焼けは雨」と予告されるまでもなく、もう雨が降っております。
「これから雨になりますよ」と空に教えてもらっても、
「それなら、もう存じております」と答えるしかありませんよね。
 しかも、傘まで差しているのですから、天気予報としてはいささか発表が遅すぎます。
 それでも、東の空だけには雲の切れ間があったのでしょう。東京スカイツリーの向こうに細い朱色の帯が残り、雨に濡れた道路までほんのり赤く染めておりました。

 考えてみれば、晴れた日の朝焼けよりも、こんな雨の朝に現れる朝焼けのほうが、あほまろには面白く感じられます。
 毎朝同じ時刻に、同じ道を歩いていても、同じ浅草には二度と出会えません。晴れていれば晴れた浅草、曇れば曇った浅草、そして雨が降れば、濡れた路面にもうひとつの浅草が現れるのです。

 水たまりには街灯が揺れ、道路には看板の赤い光が伸び、その向こうには東京スカイツリー。そしてさらに遠くの空には、消えかかった朝焼けが残っている。
 これもまた、午前4時過ぎに歩いている者だけが見ることのできる、浅草の表情なのでしょう。

 今朝は秋雨前線の影響で大気の状態も落ち着かず、活発な雨雲がかかるところでは、雨が一時的に強まる心配もあるようです。さらに台風24号の動きも気になるところで、進路や周辺の気圧配置によっては、雨の影響が長引く可能性もありそうですね。

 台風というものは、昔なら南の海から日本列島を目指してやって来るもの、と比較的単純に考えておりました。
 ところが近頃の台風は、どうも素直ではありません。進んだかと思えば曲がり、曲がったかと思えば速度を落とし、予報円を眺めているこちらまで首をかしげてしまいますよ。
 人間社会だけではなく、台風まで「多様な生き方」を始めたのでしょうかね。
 もっとも、台風に個性など発揮してもらっては困りますけどね。

 予報する方々も大変でしょう。「台風はこの辺りへ進むでしょう」と発表した翌日には、「やっぱりこちらかもしれません」と修正しなくてはいけません。自然相手ですから仕方ありませんが、こちらとしては傘を持つべきか、長靴にするべきか、それとも散歩そのものを短縮するべきか、毎朝空と相談しなくてはいけません。

 しかし、この雨のおかげでしょうか。あれほどしつこかった厳しい残暑も、ようやく各地で少しずつ落ち着きを見せているようです。
 今年の夏は、「もう勘弁してください」と何度空にお願いしたことでしょう。
 9月になっても暑さが居座り、「残暑」というより「本暑の居残り授業」のようでしたが、秋雨前線がやって来ると、さすがの猛暑も少し肩身が狭くなってきたようですね。

 予報では、北海道から東北北部では天気が回復へ向かうとのこと。南では雨を心配し、北では空が回復してゆく。同じ日本列島でも、季節は一斉にやって来るわけではありません。
 北から少しずつ秋が下りてきて、その途中で夏と押し合いへし合いをしているのでしょう。
 あほまろの故郷、北海道では、もう本格的な秋の気配が濃くなっているようですね。

 浅草ではまだ蒸し暑さが残っておりますが、それでも日の出は確実に遅くなりました。ついこの前まで午前4時台だった日の出が、今朝は午前5時15分です。
 毎日ほんの一分、二分という小さな変化ですから、普通に暮らしていれば気付かないかもしれません。
 しかし、毎朝同じ時刻に歩いているあほまろには、その一分がよく分かるのです。

 以前なら明るかった場所がまだ暗い。
 以前なら消えていた街灯がまだ点いている。そして、夏には明るい空の下で見ていた東京スカイツリーを、今朝は街灯の残る薄暗い街の向こうに眺めている。
 季節とは、暦の数字が変わることではなく、毎朝の光が少しずつ変わってゆくことなのかもしれませんね。

 今朝の浅草寺も、まだ夜の名残を抱えておりました。
 境内の灯りが参道を照らし、その向こうには東京スカイツリーが静かに立っています。昼間なら観光客で賑わう浅草も、この時間にはまだひっそりとして、雨音ばかりが耳に残ります。
 そして散歩を終えて雷門通りへ戻ってみると、そのスカイツリーの足元に朱い朝焼けが待っていたのでした。

。

 ほんの数分の朝焼け。おそらく、もう少し遅く帰っていたら見られなかったでしょう。
 毎朝歩いていると、こんな小さな偶然に出会うことがあります。
 絶景と呼ぶほど大げさなものではありません。
 けれども、誰も気に留めないような空の色が、その日の記憶としていつまでも残ることがあるのです。

 あほまろが毎朝写真を撮り続けている理由も、案外そんなところにあるのでしょうね。
 晴れの日だけを残したのでは、浅草の朝にはなりません。雨の日も、風の日も、暑かった朝も、寒かった朝も、そして今朝のように、雨雲の下からほんの少し朱色が覗いた朝も――。
 それらを積み重ねて初めて、あほまろが見てきた「浅草の朝」になるのです。

 そんなことを考えながら、今朝の朝焼けに一首。

「秋雨に 夏もしぶしぶ席を立つ 濡れた浅草空だけ朱く」(阿呆人也)

 雨は少々鬱陶しいものですが、季節を前へ進めてくれる雨でもあります。

 今朝、東京スカイツリーの下に見えた細い朱色は、夏の名残だったのでしょうか。それとも、これからやって来る秋の朝が、雲の隙間からこちらを覗いていたのでしょうか。

 そんな答えの出ないことを考えながら歩くのも、浅草の朝が深い理由のひとつなのかもしれませんね。

 午前4時。あほまろが毎朝の早朝散歩を続けていて不思議に思うのは、誰にも出会わない朝が一日として無いことですよ。
 世の中ではまだ多くの人が眠っている時間ですが、浅草寺には時刻など関係ないかのように、いつも誰かしら参拝客が訪れているのですよ。今朝も雨の中、傘を差した若い女性たちが境内を歩き、お参りをしたり、誰もいない境内を背景に写真を撮ったりしておりました。雨だからこそ、早朝の浅草を独り占めしたような気分になれるのかもしれませんね。

 そんな様子を境内からインターネットでライブ配信していたアメリカの若い男性が、彼女たちの姿を眺めながら、**「日本がいかに平和な国であるかを実感する」**といった意味のことを呟いておりました。
 おそらく、
“It makes me realize how peaceful Japan is.”
 そんなニュアンスだったかな。
 確かに、まだ夜の名残が残る午前4時すぎ、若い女性たちが傘を差しながら普通に歩き、楽しそうに写真を撮っている光景は、外国からやって来た人の目には、日本の平和を象徴する光景のひとつに映るのかもしれません。
 あほまろにとっては毎朝見慣れた浅草の風景ですが、外国人の何気ないひと言によって、**「これは当たり前ではなく、とてもありがたい日常なのだ」**と、改めて気付かされた雨の朝なのでした。

 雨でも参拝は欠かしません。子育地蔵さま、わが家の子どもたちと猫の安全をお守りください。

 日本のナイチンゲールと称される瓜生岩子像。

 令和の大改修を終え、すっかり広々と生まれ変わった境内西広場です。

 雨に濡れた石畳には境内の灯りが映り込み、まだ夜の名残を残した境内に、五重塔や本堂が静かに浮かび上がっておりました。雨の日ならではの、しっとりと落ち着いた浅草寺の朝ですね。

 帰る頃には雨もいったん上がり、このまま傘を閉じてもよさそうな空模様になっておりましたが、今日はいつまた降り出すか分かりません。
「もう大丈夫だろう」と油断した途端に降ってくるのが、こういう日の雨というものです。

 そんなわけで今朝は無理をせず、いつもより早めに散歩を切り上げて戻ってまいりましたよ。

 お店の取り壊し作業が終わった伝法院通りでは、これから石垣や塀の補修工事が始まるのです。

 あほまろは今日も秘密基地でダラダラ過ごしますよ。

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 夕べの睡眠は77%でした。

 おはようヒロちゃん。

 今朝の朝の朝食は、野菜と自家製ハムサンド。デザートはシャイマスカット。

 妻のコレクションは、ルナちゃんとジョルジャさん。

 昨日の東京スカイツリー。

 しゅと犬くん。

 あほまろお帰りなさい。

 夕べの夜の夕食の晩ご飯は、冷やし中華。デザートはなし。

 妻のコレクションは、モミジちゃんとさくらさん。

Memo
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