令和8年(2026)1月11日(日)旧暦11月23日 先負
今朝の撮影 Data SONY α1 II Sigma 20-200mm F3.5-6.3 DG iPhone 17ProMAX 現像 Adobe PhotoshopLightroomCC 撮影枚数...枚
- 止まりても揺らぎてもなお旅は旅 白波立てる瀬戸の海路よ -
あほまろは、広島県呉市で、実に数十年ぶりの朝を迎えました。 若い頃、竹原に住んでいた友人たちと夜が明けるまで語り、笑い、時には無駄に未来を論じた、あの懐かしい土地への再訪でございます。 ところが、呉駅に降り立った瞬間、胸の奥にふわりと湧き上がるはずの「懐かしさ」は、意外なほど顔を出しませんでした。 街並みはすっかり整えられ、どこかよそ行きの顔をしており、記憶の中の呉とは、まるで別人のよう。あほまろは、「どこの都会も、こうして少しずつ“思い出を置き忘れて”成長していくものなのだな」などと、したり顔で独りごちたのでありました。 それでも、不思議なものでございます。道を歩き、風を吸い、潮の匂いを嗅いでいるうちに、 「ああ、あほまろは、確かにここに来たことがある」という確信だけが、じわりと体の奥から滲み出てくるのでした。 街は変わっても、空気だけは、裏切らないものですね。 今回の旅程は、なかなかに綿密でございました。新幹線「のぞみ」で岡山へ、そこから「こだま」に乗り換えて三原へ。三原からは、かつてC62を追いかけた思い出も重なる呉線に揺られ、竹原へ向かう予定だったのです。 竹原では、かつて友人宅のあった町並み保存地区を、三時間ほど、これでもかというほど彷徨い歩き、 その後は観光列車「エトセトラ」で、優雅に呉へ――まさに、絵に描いたような“大人の鉄道旅”でございました。 ところが人生、そう甘くはできておりません。今朝の強風により、呉線で倒木事故が発生。竹原―広間が区間運休となり、あろうことか「エトセトラ」まで運休。あほまろは、駅の掲示板の前で、しばし固まりましたよ。 「さて、どうしたものか……」 旅先での予定変更ほど、脳の老化を痛感させる瞬間はありません。 熟考の末、とりあえず三原に戻り、新幹線で広島へ出て、動いている区間の呉線で呉へ行くしかない、という結論に至りました。 食事をしながらそんな作戦を立て、再び竹原駅に戻ったところ――なんと、広駅までの代行バス運行が決まったとの知らせ。あほまろは、考えるより先に、体が動いておりました。 気がつけば、バスに飛び乗っていたのであります。 この代行バスが、また予想外のご褒美でございました。 瀬戸内海すれすれを進む車窓からは、普段なら「穏やか」の代名詞である海が、強風に煽られ、白波を立てておりました。観光列車に乗れなかった悔しさなど、いつの間にか消え、 「運休も、悪くない」などと勝手なことを思うあほまろ。 災い転じて、旅の肴になる――これもまた、鉄道旅の醍醐味でしょう。 広駅からは呉線も通常運転となり、無事、呉駅に到着。その瞬間、あほまろは、ふと過去の“運休三昧”を思い出しておりました。今までに広島県では、可部線では踏切事故で線路を歩かされ、芸備線では三次で雪に阻まれ、三江線に乗れず足止め。どうやらあほまろ広島県の旅には、「止まる」もれなく付いてくるようでございます。 本日は呉の街を巡り、その後広島へ。明日は、広島名物の路面電車に揺られ、市内をのんびり巡る予定です。無事に旅を終えられますように―― そう願いながら、あほまろは竹原の小さな神社で、ちゃっかりお参りも済ませたのでした。予定変更も、遠回りも、こうして振り返れば、すべて旅の一部。人生もまた、きっと同じなのでしょうね。 今日は、時間軸に合わせ、写真を並べるだけにいたします。 Memo Leica M11P SAFARI SUMILUX-M f1.4/35mm ASPH. SAFARI SUMILUX-M f1.4/50mm ASPH. SAFARI TRI-ELMAR-M f4/16-18-21mm ASPH. iPhone 16 ProMAX