あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記
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令和7年(2025)11月6日(木)旧暦9月17日 先勝

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今朝の撮影 Data
SONY α1-2
SONY FE 24-240mm/F3.5-6.3 OSS
iPhone 17 ProMAX
現像 Adobe PhotoshopLightroomCC
撮影枚数
173

- 神様の写真集が届いた -

日記写真

 今朝は雨で、ひんやりとした体感の朝となりました。これから雨は次第に止むようですが、東京では昨日に比べて冷え込みがやや和らぐとのことで、日中の最高気温は11℃の予報なので、秋の装いでお出かけください。

 あほまろのもとに、ついに届きましたよ。
 鉄道写真の神様と称される広田尚敬さんの集大成――『鉄道写真 広田尚敬』(小学館)です。
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 今年で九十歳を迎えられる現役の鉄道写真家。まさに“生ける伝説”と呼ぶにふさわしいお方です。この写真集には、広田さんご自身が選び抜かれた未発表作品を含む約四百点の名作が収録されています。B4判変型、堂々たる318ページ。初版には、直筆サイン入りの六つ切り銀塩プリントまで付いてくるという贅沢ぶり。まるで鉄道写真界の「御朱印帳」のようなありがたみを感じてしまいますね。
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 あほまろが広田尚敬さんの存在を初めて知ったのは、高校時代の鉄道雑誌でした。ページをめくった瞬間、静止画の中に蒸気の匂いと鉄の響きが聞こえたような衝撃を受けたのです。それまでは駅に停まる蒸気機関車を“お行儀よく”撮るばかりだったあほまろですが、その瞬間から世界が変わってしまったのでした。
――動く機関車を撮る、あの流し撮りの迫力! 見よう見まねで挑戦しましたが、結果はまるで“酔っ払ったC62”のようなブレ写真の山。あのころの失敗も、今となっては青春の現像液の香りとともに懐かしい思い出です。
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 そして運命の出会いは、まさかの高校時代。小樽築港機関区の近くでC62を撮影していた広田さんに、偶然お会いしたのです。その後、倶知安峠や長万部駅でもお姿を拝見し、若造のあほまろにも、鉄道への熱い想いを語ってくださいました。あの眼差し――まるで機関車のボイラーよりも熱い情熱を宿しておられましたよ。
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 昭和三十年代といえば、鉄道写真というジャンルがまだ確立していなかった時代。編成の正確な記録こそが“正義”であり、煙の流れや人の暮らしなどは“余計なノイズ”とされた時代でした。そんな中で広田さんは、鉄道と風景、人々の息づかいをひとつの詩として写し取ったのです。今、ページをめくるたびに、あの頃の日本の空気がよみがえるのです。
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 広田さんの作品は、単なる鉄道写真ではありません。線路の向こうに見える人々の生活、季節の風、そして時代の鼓動――それらすべてを写した“日本の記憶”そのものです。
 あほまろは、この写真集を胸に抱きながら思います。 どうか広田尚敬さん、これからもお元気で、汽笛とともにシャッターを切り続けてください。 あなたのレンズが見つめるその先に、いつまでも夢と郷愁が流れ続けますように。
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 あほまろが高校を卒業し、進学のために東京へ出てきた頃――あれは昭和41年でした。
 当時、日本中では蒸気機関車が次々と姿を消しはじめ、「SLブーム」や「ブルートレインブーム」と呼ばれる現象が巻き起こっていました。駅のホームには長い望遠レンズを抱えた“撮り鉄”たちが鈴なりで、まるで有名人の出待ちのような騒ぎ。そんな光景を見て、あほまろは少しばかり興ざめしてしまったのです。
 人が群がるほど、あほまろの興味は反比例して冷めていく――これもまた、若さゆえの天邪鬼だったのでしょうね。
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 それでも鉄道そのものへの情熱は冷めるどころか、むしろ別の方向へと燃え広がりました。
「撮るよりも、乗ってやろう!」
 そう思い立ったあほまろは、いつの間にか“列車に乗る旅”に夢中になっていました。高校時代から旅好きだったこともあり、ついには「国鉄全線を乗り潰してやる!」という、若気の至りとも言える壮大な目標を掲げてしまったのです。
 しかし、問題は――お金。
 学業よりも旅費を稼ぐことが最優先になってしまい、アルバイトに明け暮れる日々でしたよ。 幸いにも、鉄道写真で培ったカメラの知識が役立ち、スタジオやカメラマン助手の仕事を数多くこなすことができました。 朝まで撮影、昼は講義、夜は現像室。まさに「寝る間を惜しんで旅費を稼ぐ男」。 青春とは、エネルギーの浪費であり、浪費こそが最高の投資だったのです。
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 こうして高校時代から数えておよそ七年――。ついに国鉄全線を完乗した時の感動は、今でも鮮明に覚えています。
 各地の車窓に流れた四季の風景、地方の小駅で出会った人々の笑顔、そして車内に漂うお弁当の匂い――それらすべてが、あほまろの“心のフィルム”に焼き付いているのです。
 その頃から、あほまろの撮る写真も、鉄道よりむしろ旅そのもの、そして季節のうつろいを追いかけるものへと変わっていきました。写真家の夢はいつしか遠のき、代わりに現実的な道を歩むことに。
 気がつけば、会社を創業し、上場まで果たし、今ではこうして豊かに暮らしているわけですからね。
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 しかし、人生という列車に「終着駅」はありません。
 あほまろにとっての“鉄道旅”は、いまも形を変えて続いているのです。かつては列車に揺られて日本を巡り、今は思い出の線路を心の中で走り続けている――妄想の独り旅なのです。

「独り旅 汽笛に消えた 夢ひとつ 鉄路の果てに 今も青春」(阿呆人也)
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 雨はようやく上がってきたようでしたが、今朝は底冷えのする寒さでした。
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 そんな中、いつものように早起きのビクトリー君も、さすがに今日は震え気味でしょうね。
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 ビクトリー君と開門を待つこともなく、羽をすぼめて早々に帰っていきましたよ。
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 今朝の日の出は午前6時07分。
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 あほまろは今日も秘密基地でダラダラ過ごしますよ。
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 夕べの睡眠は83%でした。
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 おはようヒロちゃん。
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 今朝の朝の朝食は、ひやどうふの煮物にクロワッサン。デザートはフルーツの合わせ盛り。
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 妻のコレクションは、ラウルちゃんと千草ちゃん。
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 昨日の東京スカイツリー。
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 しゅと犬くん。
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 あほまろお帰りなさい。
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 夕べの夜の夕食の晩ご飯は、またまた娘が買ってきた、お弁当。デザートは柿。
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 妻のコレクションは、知子ちゃんとユキちゃん。
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Memo
iPhone 17 ProMAX

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