久々にお天気も良くて暖かい朝になりましたね。
今朝、雷門前で、おとうさんの写真を撮っても良いですかって、名古屋から遊びに来たお嬢さんに声をかけられました。

おとうさんじゃなくてナナちゃんって言うんだよって教えてあげると、ヤング館の巨大マネキン人形みたいだって笑われてしまったんだけど、実は、知ってますよ。ナナちゃんに逢いたくて待ってたんだから、ですって。

お嬢さんは、切手収集が趣味で、スタンプマガジンであほまろの連載を読んでくれていたのです。ナナちゃんに逢えた記念にと、名古屋のナナちゃんの写真に、切手とスタンプが押されたカードを頂きましたよ。

お嬢さんは、名古屋のナナちゃんのファッションが替わるたびに写真を撮って、それをカードにプリントし、裏に50円切手を貼って郵便局で証拠の日付を押して貰うのを、もう5年も続けているとか。もちろん、今日のナナちゃんの写真も携帯プリンターで出力し切手を貼って、雷門郵便局で押印してもらうんだって。

切手の収集は、単に切手を買い集めるだけでは無く、押印収集というジャンルもあるのです。あほまろも、平成元年頃から旅先で見付けた郵便局の記念押印を集めていたのですが、旅行といえばどうしても休日になってしまうので、地方の郵便局も休日なんだよね。

たとえ休日であっても、なんとか旅先の郵便局のスタンプが貰え無いかと考えついたのが我が家に葉書を送ることでした。といっても、単純に葉書をポストに投函するだけじゃありませんよ。官製葉書を速達で送るのです。料金は、官製葉書50円プラス速達料金の270円かかりますが、表面に「官製葉書には黒活印、切手には風景印を押印して送付してください」と、書いたポストイットのようにすぐ外せる付箋をあらかじめ準備をし旅に出ていたのです。

そんなスタンプが溜まって来ると、それはそれで旅の記念となっていますが、そのうち一年分総ての日付スタンプが欲しくなってしまうものです。それはが畜生の浅ましさと言われたらそれまでですが、拘りのあほまろ、平成4年から浅草に越して来た平成11年の年末まで8年間、毎日欠かさず、自分で自分に速達葉書を送ってしまったんだよね。

それに飽きたらず、当時、札幌に住んでいた母親にもお願いをして、毎日二通の速達葉書が我が家に届いていたってワケ。だからどうなるのってもんでも、価値が出るものでも無いんだけど、それが趣味人の拘りと、笑ってくだされ。

たぶん、今朝のお嬢さんも同じ気持でせっせと押印を集めていらっしゃることでしょう。人の抱く価値観は多様でも、思索の積み重ねによって独自に新たな価値観が構築されるもの。いわゆる「好きこそ物の上手なれ」。その価値観が、人の生き様にも影響してくるってワケなのさ。

思えば、この日記もせっせと押印を集めるのと変わり無いかも。価値基準の意味感は、すなわち生きがい感を与えることなのだ。と、あほまろは思ってる。

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