♪春爛漫の花の色 ・・・、これって学校の寮歌のようですが、何処の学校だったかな。そういえば、「春爛漫」ってお酒の銘柄にもあったような・・・。あほまろは、しばらく酒を断っているので、な〜んも思い出せない。

「春爛漫」って、花が咲き乱れる様子のことですね。花といえば、もちろん桜のこと。でも、せっかく満開となった桜も、この雨で散ってしまうのでしょうね。

「花散らしの雨」が憎い朝の散歩でしたよ。

お天気おねえさんが、この雨も先日のような爆弾低気圧の影響とか言ってましたよ。雨はこれからが本番で、夕方から夜にかけてピークを迎えるとか。今夜も荒れそうなので、早めの帰宅が良さそうですね。

この時期になると、人はみな桜桜と浮かれているようですが、春本番の花は桜だけじゃ無いのです。

浅草寺の境内で満開を迎えたのが、ピンクのかわいい花と赤いきゅんっとした蕾の花海棠(はなかいどう)、真っ白い可憐な花のユキヤナギ、目が覚めるような黄色がとてもきれいな山吹の花等々。

そろそろ、白木蓮とコブシの花も咲くでしょう。いっせいに花が咲き始め、ようやく春本番と言えるのです。

あほまろが好きな春の花といえば、なんといっても「山吹」。
「七重八重花は咲けども山吹のみのひとつだになきぞかなしき」後拾遺集に醍醐天皇の皇子・中務卿兼明親王が詠まれたと言われていますが、この詩は、落語の「道灌」の方が有名ですね。

山吹伝説より引用させていただきます。
「ある日の事、太田道灌は鷹狩りにでかけて俄雨にあってしまい、みすぼらしい家にかけこみました。道灌が「急な雨にあってしまった。蓑を貸してもらえぬか。」と声をかけると、思いもよらず年端もいかぬ少女が出てきたのです。そしてその少女が黙ってさしだしたのは、蓑ではなく山吹の花一輪でした。

花の意味がわからぬ道灌は「花が欲しいのではない。」と怒り、雨の中を帰って行ったのです。
その夜、道灌がこのことを語ると、近臣の一人が進み出て、「後拾遺集に醍醐天皇の皇子・中務卿兼明親王が詠まれたものに【七重八重花は咲けども山吹の(実)みのひとつだになきぞかなしき】という歌があります。その娘は蓑ひとつなき貧しさを山吹に例えたのではないでしょうか。」といいました。
驚いた道灌は己の不明を恥じ、この日を境にして歌道に精進するようになったといいます。

歌道に精進、そのおかだったかどうかはわからないけど、太田道灌によって、ここ東京が今に至っているのですよ。東京都シンボルマーク、イチョウなんか止めて山吹の花にしても良いほどなんだけど。

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