夕べからの雨も夜半に上がったようですが、気温はさほど上がってません。しかし、予報によると今日は10度くらいになると言ってますよ。境内の梅の花はまだ開いていません。いったいいつになったら、春らしい陽気になってくれるのでしょうね・・・。

夕べもナナちゃんはあほまろの布団の中に潜り込んで寝ていたのです。しかし、ナナちゃんの姿が見えなくなると、ヒロちゃんは、ぐっすり寝ているあほまろの上を行ったり来たりしながら、あっちこっちナナちゃんを探し回るのが困るんだよ。おかげで、あほまろ今朝も寝不足なんだよな・・・。

以前は、ナナちゃんが布団の中に潜り込んでいたら、ヒロちゃんも一緒になって潜り込んで来たんだけど、最近は、たぶんなんとかしてナナちゃんを布団から出そうとしているようです。

寒がりのナナちゃんと違い、ヒロちゃんにとっては暖かくなって来たのかも知れませんね。

今日は、涅槃会。お釈迦さまが入滅された日のことです。全国の寺院では、本堂正面に「仏涅槃図」を掛げ、お釈迦さま最後の説法である「遺教経」(ゆいきょうぎょう)などを読誦した法要が行われるのです。

お釈迦さまは、紀元前六世紀頃のインドとネパールの境、シャカ国の王子として誕生し、29歳で出家、35歳で覚りを開き、80歳の時にインドのクシナガラ郊外で動けなくなり、夜半に涅槃に入ったとされています。

あほまろの子どもの頃、毎年「涅槃会」には、お寺の婦人会のみなさんが、黄色や黒など色とりどりで美味しそうな「涅槃だんご」をつくって届けてくれたのです。でも、祖母は、この団子は食べちゃいけないって言ってたよ。「涅槃だんご」は「お釈迦様」の舎利(お骨)なので、玄関に吊るすと、お釈迦様が家を守ってくださるとか言ってたの思い出すな・・・。

今でも「涅槃だんご」なんてお供えする風習が残っているのでしょうかと、浅草寺本堂内を覗くと、赤・黄・白、三色のお団子のようなものがお供えされていましたよ。
以前、ちょうどこの頃、ロケで能登半島を訪れたことがありました。ロケ地のお寺で「涅槃のだんごまき」に遭遇したのです。地元の方が、ひろった涅槃だんごを身につけておくと、山で蛇に出会わないお守りになるんだと聞き、蛇が大嫌いな照明技師が、「涅槃だんご」をいっぱい集めて喜んでいたんだよ。お寺での撮影が終わると、山の中での撮影も残っていたのですから。

「涅槃だんご」の言葉を聞くと、とっても懐かしい出来事がいっぱい思い出されます。日本には、仏教にまつわる風習がいっぱい残っているのですよね。でも、東京にも「涅槃だんご」の風習、残っているのでしょうかね・・・。全く耳にしないんだけど。

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今月20日(月)まで浅草東洋館にて、
劇団『DOGADOGA+(plus)』の「贋作・春琴抄」の公演が行われております。(写真をクリックすると大きくなります)

詳細は、ホームページをご覧ください。
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