今日は陰暦九月の節の「寒露」です。カンロと言っても、のど飴のことじゃ無いし、待てばカンロの日和ありでも無いんだよ。
この日から秋が深まり、晩秋と言われるの日なのです。東日本でももみじの紅葉が始まり、農作物の収穫も行われるのです。今日は、午後から浅草神社の神田の稲刈りも行われますよ。実った稲穂とは今日でお別れですね。

寒露には、菊花煎を焼き、菊酒を作る風習がありますが、あほまろは禁酒中なので、今夜は菊茶でも頂くことにしますよ。

寒露といえば、古来から蟋蟀(こおろぎ)などが鳴き止むころ。とも言われてますよね。ところが、あほまろは一度も蟋蟀の鳴き声を聞かずに終わってしまったようですね。

最近は、定職にも就かず、ダラダラとした日々を送る若者のことをフリーターとか称しているようですが、あほまろの若い頃には、そんな奴らは恥ずかしくて表にも出られ無かったんだよ。

特に、20〜30代のもちろん独身男性にその傾向が見えるんだよね。ここ浅草でも、昼間っから何の目的も無く、自転車で公園をブラブラしている根暗な奴ら、人と接することが苦痛で、自ら人と会話しなくて良い環境を模索しているかのようにも見えてくるのです。こんな人種を創ってしまったのは、マスコミやネットの影響なのかも・・・。

そんなことを考えながらこの10年くらいを振り返ってみると、テレビや新聞じゃ頻繁にネガティブになる話題や報道ばかりしていたし、インターネットが流行った頃には秋葉系とかいわれる根暗な人ばかりが集まっていたので、話題も根暗なことばっかりだったような・・・。
そんな環境で育ってしまった連中、貧乏で根暗で何も取り柄のない男たちが多いんだよね・・・。

先日、隅田公園などで時々見かける写真を撮っている30代で小太り、いかにもって感じの男性と話す機会がありました。彼は、とりあえず家業を手伝っては居るけど、家族や従業員との会話が苦手なのでサボリ気味。自分としては、将来は写真で生計を立てるのが夢で、毎日カメラを持って隅田川周辺を撮りながら、チャンスを待っているとのことでした。

写真を撮りながらチャンスを待っているとは、いったいどんなチャンスを求めているのでしょう。それを問うてももちろん答えなんて出て来ません。
写真以外の唯一の楽しみは、自転車を自分好みに改造することと、アニメのフィギュア。その話題になった途端、それまでと違った眼の輝きを見せ、あほまろには理解出来ないアニメの固有名詞が次々飛び出してくるのです。しかし、それを仕事にしようとは考えていないようで、あくまでも、写真家になるチャンスを待っているようでした。

しかし、写真家には免許も資格も必要ありません。それで暮らしていけるのかどうかは別として、写真家になろうと思えば誰だって写真家になれるんだけど、どう考えても理解出来ないのが、「写真家になるチャンスを待っている」との言葉。いったいどんなチャンスなのか、あほまろの脳裏に今も焼き付いている一言でした。

待てば何か良いことがある、まるで、犬も歩けば棒に当たる的な考えですよね。あほまろの若い頃は、アルバイトや勉強が忙しくて自分の人生なんて考える時間も無かったほど、毎日が疲れ切っていたんですよ。

しかし、何でも積極的に行動していれば、絶対に何か良いことが訪れる的な考えは、前出の彼と一緒ですが、唯一彼と違っていたのは、一生懸命仕事をしていると、様々な出逢いがあります。そんな中から自分が求めるチャンスを模索していたってことでしょうね。

今朝も何かまとまりのない文章になってしまいましたが、ようするに、仕事もせず果報は寝て待てじゃ、絶対にチャンスなんて訪れないってことですよ。
今の若者に言いたいことは、何でも良いから一心に仕事をしなさい。どんな仕事でも続けていれば、人より優れた魅力が培われてくるでしょう。そうなったら、必ず将来の夢に繋がるきっかけが訪れてくるのですよ。

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観音裏の住民さんより写真が届きました。
東京スカイツリーにある棚のような場所へ何かを取り付けていました。撮影時間が遅かったことと安全ネットのため、何か分かりませんが、2つとも墨田区側へ向けたFPUを裏から見ているような感じがします。それにしても、この作業棚のようなものは撤去しないのでしょうかね。



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