『つくづくと』
雨の朝になりました。外の様子を見ると霧雨程度のようだったので、傘を持たずに出かけたのでしたが・・・、飛んでも八分、歩いて三分、やはり途中で降られてしまいましたよ。それでも、カメラのレンズを上着で隠しながらなんとか撮影をこなしてきましたよ。でも、雨にあたるととっても肌寒いんです。おかげで、ちょっと風邪気味かな。早めに薬を飲んでおかなくちゃ。今日は大切なイベントがあるのですから。
実は、これからテプコ浅草で開催中の「和みのぽち袋と絵封筒展」開催記念講演会を行うのです。といっても、特に学術的なものでも無いし、その歴史だって僅か80年ほど前からのものなので、いったい何を話したら良いのか、数日前からモヤモヤと考えていただけでいまだにまとまっていないのです。それでも、せっかくいらっしゃる観客に失礼の無いように、資料だけはパワーポイントで創ってみたのですが、そんなものよりも現物を見ることのほうが、百聞は一見にしかずということわざがあるように、へたな話を聞くよりも、自分の目で見ないと現実は理解できないでしょう。まあ、今回の講演は展示しているところと同じ場所でもあり、今回の展示をどのように楽しんだら良いのか、そんなことを語ってみたいと思っております。
今回の目玉は、あほまろのぽち袋の話よりも、竹久夢二美術館の学芸員、石川桂子さんと生田誠氏による「絵封筒と謎の作家、小林かいち」のお話の方が、もっと楽しいでしょう。お時間がおありの方は、是非テプコ浅草館にいらしてください。記念講演は午後1時から3時までです。
軽い雨が降ってくるけど、撮影の邪魔になるので傘は持っていかなくても良いよね。なんて思いながら出かけたのでしたが・・・。

途中から本格的に降り出してしまって、あほまろもナナちゃんもずぶ濡れになってしまったんですよ。

おや、「東京時代まつり」の幟が撤去されてしまいましたね。どうしてなのかな・・・。

ご覧下さい。雨なので見事に真っ暗でしたよ。

それでもなんとか・・・。

写ってはいますが、これじゃ意味無いよね。

『東京スカイツリー』
感度を上げても、急に激しくなった雨のおかげでスカイツリーがぼやけてしまいました。

やっぱり傘を持ってくればよかったね・・・。

散歩の帰り。

「和みのぽち袋と絵封筒」展
本日は、記念講演が開催されます。
遊び心たっぷりの「ぽち袋」の世界です。
これっぽちの小ふくろの中に凝らされ、思いもつかない粋なおもしろさに出会えるでしょう。 ぽち袋は小さいので、当然、中い入れるお金もちっちゃいのです。
誰が名付けたのかは知れませんが、「これっぽち」の「ぽち」から派生した言葉じゃ無いのでしょうか。
冠婚葬祭で使われる熨斗袋と違い、非公式の場所での使用に限られているため、めちゃくちゃ粋に洒落た小袋は子どもたちへのお年玉、またお使いのお駄賃など、立場が上の者から下の者にしか使うことが出来ないのが「ぽち袋」なのです。
それまでの心付けは、懐紙に包んだお捻りだったのですが、このぽち袋に変わっていった背景には、郵便制度の導入が大きく関わっているのです。我が国では古来から文章の秘密を保持する手段として紙で包んだ手紙を封紙などで封じて渡していたのでしたが、明治四年に郵便業務開始に伴って郵便局が開設、切手と共に封筒も売られたのです。
ぽち袋が始めて市販されたのは、明治15年、日本橋の和紙店「金華堂」で、それまで和紙の包みであった大入り袋の封筒版でした。その後、東京の和紙屋の「開運堂」、「榛原」、京都の「さくら井屋」などからも次々と洒落た袋が売り出され、全国に普及していきました。それに端を発したのが千社札の交換会から派生した、ぽち袋交換会でした。大正8年5月、浅草仲見世中正倶楽部開催の「江戸会」にて、始めて開催され、凝った意匠のぽち袋が登場したのも、その頃からではないでしょうか。
これっぽちの気になる小ぶくろをお楽しみください。

会場:テプコ浅草館 協力:江戸ネット
会期:2009年9月15日(火)〜11月15日(日)
休館:毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌日)
電話:03(5827)3800
入場無料 |