『つくづくと』
一日は24時間、みなさんはそのうちの何時間を自由に使えますか。先日、上野を歩いていると、テレビ局が通行人をつかまえてそんな質問をしていました。あほまろにもマイクを向けられたのですが、咄嗟のことだったので24時間と応え、その場を逃げてきたのでした。
隠居生活をおくるあほまろ、この数年は時間に拘束される仕事は総て断り、のんびりとできる雑誌の連載とか好きなコラムだけを受けていることもあって、毎日が自由時間といっても差し支えないでしょう。それでも毎日、秘密基地に通って、コレクションの整理と研究など、締め切りの無い作業だけは続けているのだけ。一日24時間が自由時間との応え、まんざらウソでは無いのです。
でも待てよ・・・、もしかしたら、知らず知らずの間に、ナナちゃんとの散歩と、この日記の更新だけは目に見えない締め切りに拘束されているのかも知れませんね。いや、絶対に拘束されているのです。
浅草寺の開門が30分遅れになったことで、起床時間も30分遅くなって午前4時半。午前5時からおよそ2時間の散歩を終え、食事をしながら写真の整理が終わるのが午前9時、それから秘密基地に行き、文章を延々考えしまうので、ネットにアップするのもどんどん遅くなり、最近では正午を過ぎてしまうことも多くなってしまったのです。ということは、朝の散歩から7時間近く拘束されていると言っても過言では無いのかもね。せっかく自由を求めて仕事も減らしたというのに、そのおかげでかえって自分で自分を拘束してしまうことになってしまった。なんとかこんな生活を終えたい、それが今のあほまろの率直な気持ちなのかも・・・。
そんなあほまろの生活パターン、一般人からみるとかなり特殊な例のようですが、ちまたでは、同じように朝の時間を有効に利用して早朝レッスンや朝マラソンなど、「朝活」なる言葉が流行っているようですね。そんな中、都市の朝型ライフスタイルを提唱する「丸の内朝大学」が開校し、マクロビオティックや農業、ヴォイストレーニング、ヨギー、環境といった講座を、平日の7時半から開催しているのです。参加者によると、夕方に習い事を入れると、仕事の都合で行けなかったりすることがありますよね。でも、朝だと自分でスケジュールを調整できるので、反対にきちんと通えるとか。たしかに、自分の意思さえしっかりしていれば、確実に通える「丸の内朝大学」は、自分磨きにはぴったりなのかも。
もし、またまた、もしもですが、もしも、あほまろに朝の散歩と日記の更新がなかったとしたら、そんな大学に通って知識の向上に役立てたいかも。もしもだけどね。
でも、ナナちゃんは元気だし、苦しくても日記は続けたいし、いつも夢追い人の夢のぼやきなんだよな・・・。

2時間の散歩で疲れることも無いナナちゃん。これから行わなければいけない作業を考えて憂鬱になるあほまろと違って、ますます元気になるんだよ。

今朝の日の出は午前5時55分。

雷門前到着は午前5時40分なので、まだ真っ暗だね。

それでもまだなんとか写真が撮れてますよ。

『東京スカイツリー』
早くでっかくな〜れ!

まるで、愛犬の成長を見守っているような気分なんですよ。

散歩からの帰り。

「和みのぽち袋と絵封筒」展
遊び心たっぷりの「ぽち袋」の世界です。
これっぽちの小ふくろの中に凝らされ、思いもつかない粋なおもしろさに出会えるでしょう。 ぽち袋は小さいので、当然、中い入れるお金もちっちゃいのです。
誰が名付けたのかは知れませんが、「これっぽち」の「ぽち」から派生した言葉じゃ無いのでしょうか。
冠婚葬祭で使われる熨斗袋と違い、非公式の場所での使用に限られているため、めちゃくちゃ粋に洒落た小袋は子どもたちへのお年玉、またお使いのお駄賃など、立場が上の者から下の者にしか使うことが出来ないのが「ぽち袋」なのです。
それまでの心付けは、懐紙に包んだお捻りだったのですが、このぽち袋に変わっていった背景には、郵便制度の導入が大きく関わっているのです。我が国では古来から文章の秘密を保持する手段として紙で包んだ手紙を封紙などで封じて渡していたのでしたが、明治四年に郵便業務開始に伴って郵便局が開設、切手と共に封筒も売られたのです。
ぽち袋が始めて市販されたのは、明治15年、日本橋の和紙店「金華堂」で、それまで和紙の包みであった大入り袋の封筒版でした。その後、東京の和紙屋の「開運堂」、「榛原」、京都の「さくら井屋」などからも次々と洒落た袋が売り出され、全国に普及していきました。それに端を発したのが千社札の交換会から派生した、ぽち袋交換会でした。大正8年5月、浅草仲見世中正倶楽部開催の「江戸会」にて、始めて開催され、凝った意匠のぽち袋が登場したのも、その頃からではないでしょうか。
これっぽちの気になる小ぶくろをお楽しみください。

会場:テプコ浅草館 協力:江戸ネット
会期:2009年9月15日(火)〜11月15日(日)
休館:毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌日)
電話:03(5827)3800
入場無料 |