『つくづくと』
強い台風の接近で緊張が高まった東京です。それでもナナちゃんとの散歩は続けなくちゃいけないのですよね。散歩出発時間の午前5時半、台風は強い勢力を保ったまま愛知・知多半島付近に上陸した模様です。台風はこのまま北東に進み、暴風域をともなったまま東日本を縦断するとのことで、そろそろ関東も暴風域に入って来るようです。しかし、外に出ると雨は激しく降っていますが、風はさほど強く無いようで、散歩中に傘が飛ばされるようなことはありませんでしたよ。それより、午前6時半の参拝を済ませた直後は、青空ものぞくほどです。きっと、上空の強風で雲が蹴散らされてしまったのかもね。
浅草寺境内に先月パワースポットが登場したのと時を同じくした頃から、毎朝、一本の木から自然の働きを感じようと、気功の修練を積む女性が毎朝やって来るようになりました。台風到来の今朝も気を練りにやって着ました。木から出る気を掌で吸い取るような動作でおよそ20分間も木の周りを回っているのです。以前、知り合いの気功師が言ってた「練功」という動作なのでしょうね。
錬功(れんこう)とは、気を練ることです。そのため、気功の修行は練習とは言わずに「錬功」というそうです。気功では難しい動作ではなく単純な動作を繰り返し行い、気を鍛錬する日々の積み重ねが大事とされ、功とは積み重ねた功夫のこと。「錬功」される方にとって、台風なんて関係無いんでしょうね。まるで、あほまろとナナちゃんの散歩関係みたいですよね。
あほまろとナナちゃんだって、パワースポットが出来てからず〜っと「錬功」してますよ。パワースポットの中心に立ち、そのまま、30秒ほど五重塔を見つめるのです。その時、視線は動かさずに両手を左右に広げ、深呼吸をするのですよ。それだけで、とっても爽やかな気分になるのですからね。
しかし、この「錬功」は注意しなければ危険を伴うそうです。前出の知り合いが教えてくれたのは、気は少鍛錬を積んで初めて他人へ影響を及ぼすことができるが、鍛錬を積んだ人間でさえ、他人の体に気を入れることは危険だと言われるところもあるようです。たとえば、気を使うと、逆に自分の体を悪くしてしまうこともあるようです。あまり鍛錬を積んでいない人間が「気を使う」、いわゆる気功の遠当てや合気道の類似の技をするのは非常に危険な行為、しかし、気を使わず感じるだけなら別に問題は無いようです。それで、あほまろとナナちゃんは、毎朝、気を感じているだけなんですからね。
散歩に出かける前のナナちゃん。風がヒューヒューいってるので、外に出るのがちょっと不安そうでしたよ。

今朝は早めに帰って来たのですが、それでも1時間半の散歩でした。でも、途中から雨が止んだのと、毎朝の「錬功」が効いたのか、あまり濡れませんでしたよ。

台風なので、できるだけ持ち物を減らそうと標準ズームレンズ一本の散歩でした。

嵐の前の静けさなのか、それとも台風のコースが逸れたのか、思ったよりも平穏な雰囲気ですね。

『東京スカイツリー』
見えない。雲で先端が全く見えていませんでした。

それでも、雲の流れが速いので、一瞬だけ望むことができましたよ。これじゃやっぱり望遠レンズを持って来なくて正解でしたね。

散歩の帰りには、時々日が射し込むようになりました。

「和みのぽち袋と絵封筒」展
遊び心たっぷりの「ぽち袋」の世界です。
これっぽちの小ふくろの中に凝らされ、思いもつかない粋なおもしろさに出会えるでしょう。 ぽち袋は小さいので、当然、中い入れるお金もちっちゃいのです。
誰が名付けたのかは知れませんが、「これっぽち」の「ぽち」から派生した言葉じゃ無いのでしょうか。
冠婚葬祭で使われる熨斗袋と違い、非公式の場所での使用に限られているため、めちゃくちゃ粋に洒落た小袋は子どもたちへのお年玉、またお使いのお駄賃など、立場が上の者から下の者にしか使うことが出来ないのが「ぽち袋」なのです。
それまでの心付けは、懐紙に包んだお捻りだったのですが、このぽち袋に変わっていった背景には、郵便制度の導入が大きく関わっているのです。我が国では古来から文章の秘密を保持する手段として紙で包んだ手紙を封紙などで封じて渡していたのでしたが、明治四年に郵便業務開始に伴って郵便局が開設、切手と共に封筒も売られたのです。
ぽち袋が始めて市販されたのは、明治15年、日本橋の和紙店「金華堂」で、それまで和紙の包みであった大入り袋の封筒版でした。その後、東京の和紙屋の「開運堂」、「榛原」、京都の「さくら井屋」などからも次々と洒落た袋が売り出され、全国に普及していきました。それに端を発したのが千社札の交換会から派生した、ぽち袋交換会でした。大正8年5月、浅草仲見世中正倶楽部開催の「江戸会」にて、始めて開催され、凝った意匠のぽち袋が登場したのも、その頃からではないでしょうか。
これっぽちの気になる小ぶくろをお楽しみください。

会場:テプコ浅草館 協力:江戸ネット
会期:2009年9月15日(火)〜11月15日(日)
休館:毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌日)
電話:03(5827)3800
入場無料 |