『つくづくと』
天高く・・・、朝焼けの雲が秋を演出しているようですね・・・、しかし、午後から段々と雲が多い空になてしまうようで雨も心配されているようです。涼しい風が強く吹く中、今朝のナナちゃんの身体が小刻みに震えているんですよ。一気に抜け落ち裸のようになってしまった身体なので、早く毛を増やさなければとの合図なのかも。これからどんどん新しい毛が増え、元通りのフサフサ毛になっていくのですよ。
ナナちゃんのあまりにも大きな変わりようを見て、それでお父さんは、包帯で身体を隠しているんだ・・・と、納得してましたよ。同じ北海道犬のソフトバンクCMのワンちゃんだって夏になると裸同然になってしまうんですからね。それに引き換え、あほまろの頭は冬でも夏でも抜ける一方なんだよな・・・。あぁ、あほまろも犬になりたい、あやかりたい酒飲みたい。

テプコ浅草館で開催中の「和みのぽち袋と絵封筒展」、昨日も多くのお客さまがいらしてくれました。最初の頃はあほまろもまだ慣れていなかったため、事前に用意した通り一遍の展示解説をしていたのですが、何度も繰り返していると、それがどんどんイヤになっていくのです。しかし、なんとか他の方法で来館者を楽しませるネタは無いものでしょうか、夜な夜な参考資料を読み直しながら質問によって切り口を変えた解説も出来るように努力しているのです。昨日も切り口を変えた解説を試してみると、年代や作家の名前を忘れてしまったり、それよりもせっかく覚えた日本伝統色の名称までがひっちゃかめっちゃかになってしまって落ち込んでしまったんですよ。
やっぱ、覚えたことをすぐに忘れてしまうってのは、あほまろ老人になってしまったってことなのでしょうね・・・。これからは背伸びをしないで、普段通りのいい加減なあほまろで居た方が落ち込まなくて済みそうだよね。
昨日のお客さんで、とってもユニークなおっさんがいらっしゃいました。展示物を真剣に見ているので、きっと興味があるんだ。声をかけるタイミングをはかっていたのですが、全体を見終わり受付に来ると、おもむろに口を開いたのは、“孫のお年玉用に買いにきたのに、どこにも値段が書いて無いじゃないか!”。売店と勘違いして入って来たんだね・・・。
以前も煙草と塩を博物館で、将軍家の煙草セットを指さしながら、“おい、ねーちゃん、このキセルナンボだ、ケースから出して見せてくれや”、そんな光景を目撃したこともあったんだよ。世の中、おかしい人も居るもんだよね。そんな方々にも丁寧な言葉で接しなければいけない、それって、あほまろがいちばん苦手なことなんだよな・・・。それでも常につくり笑顔での応対、まるでJALのスチュワーデスの笑顔みたいだよね。
我が家の書斎から見える東京スカイツリーです。まだ左側半分しか見えませんが、これと雷門前で見える右側半分を、頭の中で合成しながら現在の進展状況を把握しているんですよ。

こちらは雷門前から。今朝の日の出は午前5時25分、日の出の1分前なのでまだ暗かったんだよ。


『東京スカイツリー』
秋空を演出するような雲が広がる東の空。手前のクレーンは別の工事用です。

毎日、徐々に高さを増しているのが解りますね。

「和みのぽち袋と絵封筒」展
遊び心たっぷりの「ぽち袋」の世界です。
これっぽちの小ふくろの中に凝らされ、思いもつかない粋なおもしろさに出会えるでしょう。 ぽち袋は小さいので、当然、中い入れるお金もちっちゃいのです。
誰が名付けたのかは知れませんが、「これっぽち」の「ぽち」から派生した言葉じゃ無いのでしょうか。
冠婚葬祭で使われる熨斗袋と違い、非公式の場所での使用に限られているため、めちゃくちゃ粋に洒落た小袋は子どもたちへのお年玉、またお使いのお駄賃など、立場が上の者から下の者にしか使うことが出来ないのが「ぽち袋」なのです。
それまでの心付けは、懐紙に包んだお捻りだったのですが、このぽち袋に変わっていった背景には、郵便制度の導入が大きく関わっているのです。我が国では古来から文章の秘密を保持する手段として紙で包んだ手紙を封紙などで封じて渡していたのでしたが、明治四年に郵便業務開始に伴って郵便局が開設、切手と共に封筒も売られたのです。
ぽち袋が始めて市販されたのは、明治15年、日本橋の和紙店「金華堂」で、それまで和紙の包みであった大入り袋の封筒版でした。その後、東京の和紙屋の「開運堂」、「榛原」、京都の「さくら井屋」などからも次々と洒落た袋が売り出され、全国に普及していきました。それに端を発したのが千社札の交換会から派生した、ぽち袋交換会でした。大正8年5月、浅草仲見世中正倶楽部開催の「江戸会」にて、始めて開催され、凝った意匠のぽち袋が登場したのも、その頃からではないでしょうか。
これっぽちの気になる小ぶくろをお楽しみください。

会場:テプコ浅草館 協力:江戸ネット
会期:2009年9月15日(火)〜11月15日(日)
休館:毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌日)
電話:03(5827)3800
入場無料 |