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あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成19年10月5日(金) 旧暦8月25日友引

- 生き甲斐 -

日記写真


『今朝の浅草』
 地面が濡れています。昨夜から夜半にかけて雨が降ってたようですね。おかげでちょっと肌寒い朝の散歩になりました。
 “今日はカートが無いので・・・”、7キロもある年老いたワンちゃんを重そうに抱っこして歩いて来たおばあちゃん、雨の日はいつもワンちゃんを犬用のカート(乳母車のような車)に乗せて散歩をしているのですが、マンションの自転車置き場に置いていたのが無くなってしまったそうです。自転車置き場といっても、外から誰でも入って来られる場所なので、不用心とは思っていたのでしたが、まさか盗られるとは考えてもみなかったそうです。“あんなのでも結構するのですよ。年金暮らしの身では、無くなったからといって、すぐに買うわけにもいかないし・・・”
 犬用のカートといっても、買い物などに使うキャリーバッグ兼用にもなる立派なもので、毎日の買い物にも使えるということで、お婆ちゃんの誕生日に娘夫婦がプレゼントをしてくれたのです。そのカートは、あほまろも時々見かけていたので特徴を知ってますよ。どこかに放置されていないか探してあげますね。なんたっておばあちゃんの
「生き甲斐」なのですから。

 浅草には、いわゆる世捨て人が大勢路上生活をしています。中には、どこで見付けた来るのか荷物を運ぶカートに家財道具一式を乗せて移動しながら暮らしている人も居ます。捨ててあった物を再利用するのなら良いのですが、もし、どこからか盗んで来たとしたら問題ですよね。そんなことを考えながら歩いていると、空き缶を大量に積んだカートを押した世捨て人が目の前を横切っていきました。カートの後ろには○○商店の文字が見えています。まさか、あれも・・・。もし、お婆ちゃんのカートを引いている奴が居たら、絶対に取り返してあげますよ。
 
 今朝の朝刊に行商で稼いだ1億円を故郷に寄付をした方のことが紹介されています。その方は、茨城県石岡市の特別養護老人ホームで暮らし、今年三月に八十七歳で亡くなった皆川重兵衛で、長年の行商でこつこつと蓄えた一億六百八十五万円を故郷つくば市の福祉に役立てるよう遺言を残していたのです。皆川さんの資産を管理している銀行が遺言通り、つくば市に寄付をし、「つくば市の老人、貧困者、孤児らの救済に」充、協議会では皆川さんの遺志を尊重して有効な活用法を検討したいとのコメント。

 そんな記事を見て、「生き甲斐は金で買えない」ってことでしょうかね。さん皆川がもし、サラリーマン人生を送って来た方だったとしたら、いわゆる「定年」という括りから「余生」に生き甲斐を求め、それまで蓄えたお金を使ったことでしょう。しかし、定年のない職業に就いていた皆川さんには「定年」なんて野暮な仕組みは無いのです。生きている間、ず〜っと生き甲斐のある仕事と寄り添って生きていたのです。定年のある職業の場合には、仕事を奪われたら、何も残らなくなってしまう。つまり定年退職後の生活はまさに
「余生」でしか無くなってしまうのです。

 それはあほまろにも言えることです。過去、組織の長として頑張り、世間に認められる会社にまで成長させたという「生き甲斐」の達成を得て引退。それまで組織に捧げてきた貴重な時間を自分に取り返し、労働から解放された満足感と蓄え。でも、組織から離れて痛切に感じたのは、生活の総てを自分自身で仕切らなければならなくなってしまったことだったのです。当初は「自由になったが故、慣れない生活を強いられてしまった」、そう嘆いたこともありました。

 それが今では、仕事に生き甲斐を持っていた時と同じかそれ以上に、趣味に生き甲斐を持って暮らしているのです。あほまろも生涯現役だった皆川さんのように、「生き甲斐は金で買えない」を実践しながら、稼いだ僅かな金の総てを、あほまろの研究している庶民文化の継承を続けてくれる団体に寄付して人生を終えたい。真剣に考えているのです。

 その前に、おばあちゃんの生き甲斐、犬用のカートをプレゼントしても、失礼にはならないかな・・・。


『今朝の雷門』
 仲見世の屋根の鉄骨が総て撤去され、すっきりしましたよ。そんな様子を写真に撮っていると、“ごめんなさい、シャッターを押してくれますか?”と、若いお嬢さん二人組に声をかけられました。もちろん撮ってあげたのですが、お礼の言葉が“ごめんなさいね”。最初も最後も“ごめんなさい”だったのです。
 「ごめんなさい」って言葉は、あやまちや非礼をわびる言葉です。また、親しい関係では「すみません」と同じ意味で使える言葉なのですが、いきなり初対面の人間にはね・・・。それとも、あほまろが写真を撮っている最中に割り込んだことが
「ごめんなさい」だったのかな・・・。朝っぱらから妙なのことで悩んでしまいました。
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『今朝の宝蔵門』

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『今朝の浅草寺』
 
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『本堂から宝蔵門』  
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『本堂から宝蔵門の大提灯』  

 ナナちゃんが歩いて来ました。といっても、我が家のナナちゃんじゃないですよ。 
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『今朝の二天門』 
 どんどん覆われていきますね。
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 古い二天門もこれで見収めでしょうね。
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『今朝の境内』 
 雨上がりの境内ですが、今日はこれからも雨の予報。
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 「菊茶屋」の営業は15日からかな。
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 今年の「ふくまる旅館」はいったい何を飾るのでしょうかね。
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 新しい案内板の続きです。こちらは影向堂のお庭の「一言不動尊」
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 このお不動さんは、あれこれお願いしても叶えてくれません。たった一言だけ叶えてくれるのですよ。
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 淡島堂の境内にも案内板が掲げられました。
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 この「天水桶」にも由緒正しい由来があるのですね。
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 お隣の行灯は「胎内くぐりの灯籠」です。
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 お子さんがこの中をくぐることで幸せになれるようです。大人はダメかな。
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『今朝の浅草神社』 
 浅草神社です。
 
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 浅草の神田です。
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 実っているというより、どんどん朽ちていくようで・・・。
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 それでも神のご加護が有るので大丈夫なのでしょうね。
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『今朝の一写』
 何も非は見あたらないのに、“ごめんなさい”ですね。“ごめんなさい”は、自分の非を受け入て相手に謝罪する言葉じゃないのかな・・・、かなり気になってしましました。
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『今朝のワンちゃん』
 モモちゃんを見付けて走ってきました。走りながら身震いしたのでひっくり返りそうになってましたよ(笑)。
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 ランディ君おはよう。お母さん引っ張られて大変ですね。
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 今朝もみんなが集まってきましたね。
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 わ〜い。
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 でも、大きいワンちゃんが吠えるとみんな慌てて逃げ出してしまったよ。
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 さよなら、また明日ね。
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 犬同士は、きっとこんな態度で会話を交わしているのでしょうね。
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 いつも自由なミミちゃんですね。
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 え〜と、ワイヤーフォックステリアの・・・、頭の悪いあほまろはダメですね。でも、モモちゃんはちゃんと覚えていてご挨拶をしてましたよ。
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 さようなら・・・。ワンちゃんの名前を覚えるのに何か良い方法は無いのかな・・・。毎回聞くのも悪いしね。
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『今朝の余談』
 浅草で売れない芸人プッチャリン。でも、居なくなると寂しいですよね。実は、プッチャリンはアキレス腱を切って療養中だったのですが、今月末からようやく現場復帰が成されるようです。
 それを御祝いし、10月27日木馬亭で、プッチャリン快気祝い公演」が開催されます。お時間の許される方はプッチャリンを応援してあげてください。もちろん、あほまろも参加しますよ。(ポスターをクリックすると大きな絵で見られます)
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今朝の写真
CANON EOS-40D,Tamron Zoom AF18-250 3.5-6.3
撮影枚数103枚
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