『今朝の浅草』
10月に入ると浅草寺本堂の開門が30分遅くなりました。これから冬にかけて日が短くなってくると午前6時はまだ真っ暗、お参りの方々も明るくなるのを待ちかまえてやって来るのでこれからは30分余計に寝ていられるのですよ。
今朝も、台東館からラジオ体操の音楽が聞こえています。ラジオ体操を日課としているみなさんには、NHKラジオの放送時間が変わることが無いので冬時間なんて関係ありませんよね。しかし、愛犬家たちの散歩の時間はどんどん遅くなっていくようです。
当然、夜明けに合わせてあほまろとモモちゃんも遅いお出かけになっていくのでしょうね・・・。
最近の下町では、ラッパを吹きながら自転車でやって来る豆腐屋さんは全く見かけなくなってしまいました。しかし、あほまろの散歩のコース中にも、3件の豆腐屋さんが有り、お豆腐1丁買うのにも、いくつもの笑顔や世間話が交わされ、いつもと変わることなく、まだ暗いうちから豆腐作りに励んでいます。近所の方々はおみおつけをこしらえるため、鍋や器を持って買い求めにやって来る姿、昼間は観光地として賑わう下町浅草であっても、ここで暮らす人々の朝の一面でもあるのです。
豆腐屋さんは早起きしなければいけない仕事ですが、これがもし寝坊な豆腐屋さんだとしたら・・・。
昨日、森光子と中村勘三郎の共演が話題になっている10月新橋演舞場夜の部『寝坊な豆腐屋』を観てきました。

昭和37年夏。オリンピックの開幕を控た東京の下町も大きく変貌しようとしている時代を背景に、腕のいい豆腐職人なのに何故か寝坊癖が直らない清一(中村勘三郎)と、町内の方々が織りなす普段の生活、そこに、何も言わずに家を出ていった母親の澄子(森光子)が30数年ぶりに姿を現したことから町内が騒がしくなってしまう物語です。
東京オリンピックの開催を機に、日本人が「豊か」を求めて将来に夢を馳せ、時代の変化を上手に利用して生き抜いて来た人、また、過去のままでも充分に幸せを感じながら時代の流れに取り残されてしまう者。今、平成の時代になって考えてみると、そのどっちが人々の心の中が「豊か」であったのかを考えさせられてしまいました。
お母さん役の森光子さんは、今年で87才の高齢で声が小さいので、彼女だけはマイクを仕込んでいたようですが、それにもかかわらず舞台の上に立つと、10才も20才も若く思えるほどはつらつとした演技を見せてくれました。息子との再会という微妙な心境、言葉にならない母の気持ちをしっかり表現していたのは大女優の貫禄でしょうね。
懐かしさだけでは生きていけない。ラストシーンで、母親をおぶって花道をいく清一の姿には、失ったかけがいのない懐かしさを取り返した男の喜びが全身に満ちあふれているのでした。あらためて中村勘三郎さんの実力も見直してしまいましたよ。
『寝坊な豆腐屋』、3年越しの思いを実らせ意外にも初共演となるふたりが、鈴木聡脚本・栗山民也演出の新作に挑戦。新橋演舞場夜の部、10/2(火)〜10/26(金)まで公演されています。お勧めですよ。
『今朝の雷門』
お豆腐屋さんの世間話も、ワンちゃんのお散歩での世間話も、朝のご挨拶も、下町に生きる人々の「豊か」なのでしょうね。振り返ってみると、あほまろが約20年間暮らしていた皇居のお隣千代田区一番町では、時代の変化の波にうまく乗っていると勘違いをしている身勝手な人々が多かったように感じます。世間から隔離されることに自由を感じるということは、時代から取り残されてしまっているってこと、かも知れませんよね。
毎朝、あたりまえの「おはようございます」の挨拶に、きちんと応えてくれる下町浅草のみなさん。あほまろはここに住んで、愛犬たちと共に、人生の機微を満喫しているのです。

『今朝の宝蔵門』

『今朝の浅草寺』

『本堂から宝蔵門』
『本堂から宝蔵門の大提灯』
『今朝の二天門』

『今朝の境内』
曇った朝ですが、西の空には青空も覗いています。今日はこれから良いお天気になってくれるのでしょうね。
午前6時過ぎの境内。どんどん薄暗くなってきましたね。
今年の「菊茶屋」は、「ふくまる旅館」の宣伝が中心になりました。
壁のあちこちには、前回の「浅草ふくまる旅館」のスチール写真が貼られていますよ。
境内に新しい開設板が設置されました。この「宝篋印塔」は、漢字が難しいので、良く読み方を聞かれました。これでみんなが読めるようになりましたね。

宝篋印塔(ほうきょういんとう)は、お釈迦様の仏舎利を祀つる仏塔で、五輪塔と同じく密教系の塔です。

一葉観音にも取り付けられました。

この観音様は古くて朽ち果てそうなので、網で覆われてしまって、残念ながら全体像を把握することはできません。

鎮護堂の大銀杏「公孫樹」にも開設が書かれました。

この銀杏も、米軍によるあの忌々しい無差別攻撃、東京大空襲によって損傷を受けたのです。

『今朝の浅草神社』
浅草神社です。

浅草の神田です。

どうして刈り取らないのかな・・・。

お隣のなすびも再び実を付けてきましたよ。


『今朝の一写』
おはよう。モモちゃんが気になって離れようとしないのです。かわいいチワワ君はまだ3才だったかな。
『雨の浅草』
やっと歩けるようになったバビちゃん。最近はモモちゃんを恐れなくなってきましたね。それは良いとして、このところモモちゃんの毛抜けがひどくなってきました。どこかで抜いてあげなければいけないのでしょうね。

ラジオ体操を終えたチコちゃん。相変わらず抱っこされてますね。
ランディ君おはよう。
え〜と、またまたお名前を忘れてしまったよ・・・・。

この時間がワンちゃんにとっても、飼い主にとっても一番楽しい時間なのです。
これも「豊か」さ、なのでしょうね。浅草バンザイ!

ヤクザの姐さんかと思ったよ。

13才の・・・、ごめんなさい。お名前忘れてしまったよ。お互いに年寄りだけど頑張ってお散歩を続けましょうね。
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