『今朝の浅草』
せっかくの週末だというのに、浅草は今朝も雨になりました。昨日も一日中降ったり止んだりだったので、浅草を訪れる観光客はお天気の良い平日よりも少なめでしたね。そんな日のあほまろ、秘密基地のソファーに寝ころんで読書三昧でした。読書といっても小説を読んでいたわけじゃなく、ちょっと調べておきたいことが有って資料をむさぼっていたのですが、寝ころびながらじゃ全く記憶に残らないのです。どうしても本を読みながらうとうとしてしまうからです。手元から本が落ちる音でハッと目覚め、もう一度本に目を通すのですが、どこまで読んだのかも忘れてしまい、もう一度最初から、そんなのを何度も何度も繰り返しているだけ。結局、何が調べたかったのかも忘れてしまうような、外の雨とは裏腹に静かでのどかな秋の昼下がりのお昼寝で無駄に時間を潰してしまったのです。
雨の境内、今日もワンちゃんたちがやってきません。こんな日に散歩をするのは、あほまろとモモちゃんだけなのですね。モモちゃんはずぶ濡れになりながらも快適に歩いています。それは、いつもなら途中でお会いするワンちゃんたちとの世間話で、年をとって他のワンちゃんたちに挨拶をするのも煩わしくなっているっているモモちゃんでも、しかたなく愛想を繕う、そんな面倒くさいことをしなくても良いからなのでしょう。ただひたすらまっすぐ前を向きながらいつものコースを歩くモモちゃんの顔、妙に若々しくも見える朝でしたよ。
昨日の調べたかった事は、メンコの裏に書かれた数字の意味です。メンコで遊ばれた方なら記憶に残っているでしょう。角面の裏には必ずと言っていいほど、3桁から大きいのは15桁までの数字が書かれているのです。あほまろが遊んでいたのは、いわゆる裏返したら勝ちの「めくり」だけだったので、数字の意味まで考えたことがありませんでした。
先日、秘密基地を訪ねて来た造形作家の方が、メンコの束に釘付けになっていたのです。何が気になっていたかというと、数字です。それも「9999」や「8888」などは誰が見ても楽しくなる数字で理解できるのですけど、それが「854795462112458」と15桁も意味不明の数字が並んでいるものも存在するのです。まさか、お札のように製造番号じゃあるまいし、そう思って総てのメンコの中から同じ絵を探すと、当然同じ数字が書かれているだけ。いったいこの数字で何を表したかったのでしょうね。
メンコには数字の他にグー・チョキ・パーや、庄屋・狐・鉄砲など、じゃんけんに使える絵も描かれています。また、ナゾナゾや芸能人の情報など、久しぶりに一枚一枚めくりながら子供の頃を思い出してながらの愁眠、ふるさとの友人たちが大勢、夢の中に登場してくれましたよ。
お〜ぃ、パッチやるべぇ!(北海道弁でね)
『今朝の雷門』
「大勝館」が今日で締めるんだってね。こんな雨にもかかわらず、これからゴルフに出かける駅に向かっていた知り合いが、雷門前で声をかけてくれました。「大勝館」といえば、明治41年に活動写真の常設館としてオープンし、戦後は洋画封切館として人々に娯楽を提供していた浅草六区で有名な映画館でした。
その後、昭和40年代にはボーリング場として使われ、ボーリングの斜陽と共に閉鎖、以来、三十年近く、使用されないままでいたのしたが、平成13年の12月31日にリニューアルオープン、木戸銭1500円で入れ替えなしで大衆演劇が楽しめる劇場として早乙女太一や竜小太郎など、新しい浅草の芸人を生み出してきたのです。
しかし、ビルの老朽化が進み、特に劇場内に使われているアスベストが問題視され、建て替えは必須だったのです。取り壊された跡地には新たなビルが建って、本格的な劇場が入居することになっているとの噂も聞こえているようです。
現在、「浅草に江戸芝居小屋を作ろう」という活動が行われています。その候補地として東京都立産業貿易センター「台東館」があがっているようですが、この「大勝館」跡地じゃ狭すぎるのでしょうかね。

『今朝の宝蔵門』

『今朝の浅草寺』

『本堂から宝蔵門』
『本堂から宝蔵門の大提灯』
『今朝の二天門』
足場が組まれただけで、まだ工事に入っていないようです。
「灯籠会」も昨夜で終了してしまったので、横断幕が無くなりました。

『今朝の境内』
本当に人の少ない境内です。
「菊茶屋」の正面に「ようこそふくまる旅館」の提灯が吊されています。これはドラマの撮影用なのでしょうかね。
菊の展示小屋も出来てきました。
こちらは修復工事中の伝法院の裏玄関です。
『今朝の浅草神社』
浅草神社です。

浅草の神田もそろそろ見納め。
近日中に稲刈りが行われるのでしょうね。
『今朝の一写』
本堂でお参りを済ませて出てきた途端に激しい雨に見舞われてしまいました。
『雨の浅草』
昨夜で終わってしまった「灯籠会」。今日は雨にも関わらず、これから後片付けが行われるようです。

本来の灯籠は紙貼りですが、こちらはアクリル板なので濡れても大丈夫ですけど、塗装の一部が水で溶けてしまったものもあるようです。
2週間、毎日楽しませてくれた灯籠たち、ここを通る方々は、雨にも関わらずに立ち止まって、ひとつひとつ見入っているのでした。
今朝お会いしたただ一匹のワンちゃん、足が弱いので歩くことができません。毎朝乳母車で散歩をしているのですけど、深々と被った雨よけでお顔が見えませんでした。

こちらのお嬢さんも雨の中に立ち止まってしばし灯籠に見入ってましたよ。
楽しかった2週間。

灯籠たち、ありがとうね。

灯籠会が終わると、境内では「菊花展」が始まります。

いつも何かイベントをやっている浅草寺境内、訪れる方々もきっと何かやっている。そんな気持ちで訪れてくるのでしょうね。

雨の帰り道。あほまろもこの方と同じような濡れ方ですよ。

雨でも工事は行われます。

『今朝の町並』
かつて浅草十二階の下に有った「子安観音」。今でもお参りに訪れる方が絶えません。あほまろは現在、これら浅草の路地裏に点在する偶像の由来を調べているのです。いわゆる「十二階下」ここには悲しい言い伝えも多く残っているのですよ。

焼き肉屋さんが軒を連ねる路地。

この一帯で食べる焼き肉は、浅草で一番おいしいかも。あほまろも時々通っています。
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