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あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成19年7月15日(日) 旧暦6月2日先勝

- 台風接近 -

日記写真


『今朝の浅草』 
 大型で非常に強い台風4号は紀伊半島付近を通り、その後東日本の太平洋沿岸を進んで、今日の午後から関東の東へ進むと予報が出されています。これから関東地方では250ミリの雨が降るとのことですが、午前6時過ぎの雨は小康状態、今がチャンスとモモちゃんを連れて出かけたのでした。
 いつものコースの半分ほどまでは時々霧雨のようなのが舞ってくるだけでまだ傘の必要はありません。そんなわけで、のんびりと境内を歩きながら写真を撮っている途中に女房とナナちゃんもやってきました。
女房はまだ大丈夫だろうと傘を持ってこなかったようです。でもね、台風が接近しているので、いつ降り出すか解らないですよね。女房と別れ、花やしき通りに入った時に突然激しい雨が振り出してきました。慌てて傘を差したのですが、横殴りの雨は容赦なく前身を襲ってくるのです、おかげで前身ずぶ濡れになってしまいました。

 初代中村中蔵が「仮名手本忠臣蔵・五段目」の定九郎の役作りで悩み、この上は神仏の御利益にすがるよりしかたがないと。柳島の妙見様に日参し、突然の雨でそば屋に飛び込み、食いたくもない蕎麦をあつらえて、工夫をあれこれ考えているところに、“ゆるせッ”と、年頃三十四,五。 月代(さかやき)を伸ばした浪人風、背は高く抜けるように白い顔肌、黒羽二重のひきときというあわせの裏をとったものに茶献上の帯、茶の鼻緒の雪駄を腰へはさんで、尻をはしょり、黒色の大小を落とし差しにして飛び込んで来たのです。そして、破れた蛇の目の傘をぽーんとそこへ放り出す。月代をぐっと手で押さえると、たらたらっとしずくが流れようという。濡れた着物の袂をこうてしづくを切っている浪人がひと言、“傘をたよるから濡れるんだ”
 “うんッ、これだ !いいこしらえだ、これこそ自分が思っていた斧定九郎・・・”。と、芝居を成功に導いたのでした。彼は、生涯この仲蔵を名乗り一代で大名跡として人気をはくしたのです。

 散歩とは全く関係の無い話、激しい雨で無用の長物となった傘を見ながら、中村中蔵の噺を思い出しながら濡れて帰ってきたのでした。いったい何が言いたかったのかといえば、ヤクザ映画を見終わっての帰りすがら、まるで自分が高倉健になったかのような。そんな気分、解るかな・・・。

 雨の日は、楽しいことを考えながらの散歩って絶対に楽しいですよね。台風以外の話題が無かったもので、ごめんね。
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『今朝の雷門』
 台風や大雨の時は、大提灯を風雨から守るために畳まれるのです。その様子は、テレビのニュースでも流れていますが、すべてヤラセなのです。前回の台風の時、宮頭が“いったい何度やれば良いんだよ”、テレビ局の指示通りに上げたり下ろしたり。見ている方には時付きませんでしょうけど、どっちも苦労しているのですよ。
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『今朝の宝蔵門』

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『今朝の浅草寺』  
 
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『本堂から宝蔵門』  
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『本堂から宝蔵門の大提灯』  
 雨はまだ小振りなので傘を差している方は少ないようですね。宝蔵門の提灯が畳まれると、かつての340メートルが蘇ってきましたね。でも、奥の雷門の大提灯も畳まれているので見えませんけどね。
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『今朝の一写』
 突然の激しい雨でずぶ濡れの外人さん。これこそ「傘があるから濡れるんだ」と思う瞬間ですよね。「雨でも傘があるから出かける」、傘なんかに頼ってはいけないのでしょうね。雨の日は出かけないのが一番良いのです。
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『今朝の境内』
 畳まれた雷門のオオ提灯。
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 同じく宝蔵門のオオ提灯。
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 本堂前も畳まれるのですが、ぼろぼろに傷んでしまった二天門だけはそのまま。
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 いつものように、誰か来ないかななんて待っていても、こんな日に出かける人なんて居ませんよね。
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 境内のあつこちに水溜まり、立ち入り禁止にされてましたよ。
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 この木枠、いったい何でしょうね・・・。
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 今日は祖先の霊を供養する盂蘭盆会です。胡瓜や茄子で牛や馬の形を作りお供えしましょうね。
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 雨は降っていないのですが、仲見世の屋根からしたたり落ちる水滴を避けるためか、みなさん軒下を歩いています。でも、軒下だって上の新緑飾りから滴っているのですけどね・・・。
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 そう、堂々と真ん中を歩いた方が濡れないんですよ。あほまろとモモちゃんはいつも真ん中を歩いてますよ。
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 傘があるから濡れませんか?
  
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 下から宝蔵門の大提灯と340メートルをもう一枚。
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 あほまろがアメリカで仕事をしていた頃に気付いたのですが、アメリカ人って、多少の雨じゃ傘なんて差さないのですよ。それ本当ですよ。
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 台風の中でも、家族連れが訪れていました。きっと、連休を利用して東京に住む息子さんを訪ねてきたのでしょうね。本堂の前で、代わる代わる記念写真を撮ってました。
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 こちらも外人さん。誰も傘なんか持ってないよ。
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 午前7時10分頃から、雨が激しくなってきたのです。
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『今朝の浅草神社』 
 
雨の浅草神社です。
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 いつも池のような水溜まりが出来る境内なのです。
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 農作物にとっては恵みの雨なのでしょうね。農作物だけじゃなく、苫小牧のミートホープ社では、雨の日は水道代が助かると喜んでいたとか。
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 そんなことは余所に、浅草の神田もお隣のトマトとナスビも健全に育ってましたよ。
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 本殿から鳥居方向です。
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『今朝の街並み』 
 
雨が激しくなってしまったので撮影ができませんでしたよ。 
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今朝の写真
CANON EOS-30D,Tamron Zoom AF18-250 3.5-6.3
撮影枚数129枚
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