『今朝の浅草』
大型台風が沖縄九州地区を直撃し、各地で被害が出ているようです。このまま予報通りの進路をとると、明後日には関東地方にもやって来るようですね。せっかくの三連休を楽しみにしていた方々も、この調子じゃ外出なんか出来そうもありませんね。世のお父さんたち、そんな日こそ、家でのんびり、家族サービスなんてのも如何でしょう。なんて人ごとのようなことをいってますが、あほまろの子供たちはみんな巣立ってしまい、サービスしようにも使用が無いのですよ。せいぜい、4匹の犬たちといつもより長い時間を遊んであげるだけでしょうね。
朝6時半、東京はまだ小雨状態ですが生暖かい風は台風の到来を予感させているようです。気圧が低いのか、外の空気が少ないように感じるのです。息苦しいとかそんな大袈裟ではありませんが、深呼吸をするといつもよりも空気が薄いのを感じたのです。
気圧は水圧と同じで、物体をおしつぶすようにあらゆる向きからはたらくので、気圧が高い時には空気がぎゅっとつまっているようで、今朝のように気圧が低いと空気が少なく感じるのです。その良い例が、高い山と海面では上に乗っている空気の量がちがうので、山では気圧は低くいのです。飛行機やエレベータなどで急降下・急上昇したとき耳の鼓膜がヘンな感じになるように、空気にも重さがあるので、わたしたちはいつも空気に押されて暮らしているのですよね。気圧の変化は人間よりも動物たちの方が敏感に感じるそうです。今朝のモモちゃん、いつもなら舌を出してハアハア歩いているのですが、今朝は大きな口だけを開けながら歩いておりました。きっと、薄くなった空気をより多く取り込もうとしているのでしょうね。
いつもなら、本堂前に設置されたお賽銭箱にお布施を入れてお詣りをするのですが、この時期は浅草寺本堂内にお盆の供養碑が設置されているため、お詣りのみなさんもダブるでお布施を収めなければいけない仕組みになっているのです。それも年に一度、祖先の霊を慰めるためにはしかたがないのでしょうね。なにしろ、今はお盆なのですから。
お盆とは、盂蘭盆のことです。お盆は本来は旧暦の七月十五日を中心とした行事だったのですが、東京近辺では新暦7月13日〜16日、関西地方では新暦8月15日前後というのが一般的ですね。お盆の期間に関しては時代と共に変化してきたようですが、7月15日を中心にしたことには変わりが無いようです。中国で成立した盂蘭盆会は、仏教の経典に書かれた釈迦の弟子の目蓮が地獄に堕ちた母親を救い出すために衆僧に食事を振る舞い、供養したという孝行説話が起源だといわれます。それが7月15日だったことから、この日は先祖の霊を供養する日となって日本にも伝わってきたのです。
昨夜、千代田区でお盆恒例の行事、「千代田区納涼の夕べ」が開催されました。皇居を取り巻くお堀の一つ、千鳥ヶ淵では約700個の灯籠が水面を埋め、ろうそくの明かりが幻想的に揺れる様子がニュースで流れていました。これで祖先の元へ供物を贈るという意味と、死の世界と関わったけがれを水によって清めるという意味をもったのでしょう。
浅草でも「浅草夏の夜まつり とうろう流し」が開催されますが、こちらは新暦のお盆に開催するため、今年は8月4日(土:荒天の場合8月5日に順延)の開催となります。詳細は浅草観光連盟のホームページをご覧ください。
撮影も終わり再び静かになった境内で戯れるモモちゃんとナナちゃんです。
