『今朝の浅草』
浅草は昨夜来の初荒らしが去って、とっても良いお天気の朝になりました。とはいえ、全国的にはまだ台風並の低気圧が荒れ狂っているようですね。昨日はどこかでジぃ〜っと嵐が去るのを待っていた鳥たちが境内に帰ってきました。浅草神社の境内には、最近ほとんど見かけなくなってしまったムクドリのつがいがやってきましたよ。雨が上がって地中から顔を出した虫たちを狙ってきたのでしょうね。コンクリートで固められた都会の中でかろうじて土が残っているのは、このように神社仏閣の境内だけになってしまったからなのでしょうね・・・。
空を見上げると、大きくて奇麗な月が浮いています。旧暦の19日の月は「寝待月」の別名があり、意味はそのまま「寝て待つ」という意味、月が昇るのが遅い事からこう呼ばれているのです。でも、早朝から寝るわけにもいかないし、あほまろにとっては、「宵待月」と思って眺めていましたよ。


昨日、“門松を取るのは七草じゃなかったかな”、と書いたことにお叱りのメールを三通も頂いてしまいました。そのどれもが、古来から「門松は七草の風にあてるな」という言い伝えが有るとの内容でした。さっそくウイキペディアで調べてみると、「1月6日の夕方に片付けて、翌1月7日の「七日正月」を併せて7日までを「松の内」と呼ぶことが多いが、地域により1月15日の小正月まで飾るなど、さまざまである」とのことです。なるほど、門松や注連飾りは1月6日に片付けなくっちゃいけなかったのですね。あほまろは思い違いをしておりました。ご親切な指摘、ありがとうございました。
毎日、詳細を調べることなく思いついたことを殴り書きのように書き綴っているため、このような間違いが結構多いようです。そのたびにメールでご指摘を頂くのですが、以前は過去に遡って日記の文章を書き直していたのですが、考えてみるとそれじゃ日記の意味が無いように思えるので、昨年からあえてその日に書いたまま残しております。そのため、過去の日記には間違えがいっぱい詰まってしまることをご了承ください。でも、後日になんらかの形で訂正をしているのですよ。
これからもどんどんご指摘を頂きたいと思いますが、メールの中には誹謗中傷も多く、中には「どうして無意味なことを延々続けているんだ」とか、「北海道出身の人間に浅草の神髄が解るわけは無い、勝手なでっち上げで浅草のイメージを壊さないでくれ」とか、「モモさま愛してる、いつか待ち伏せてやる」等々、まるでストーカーまがいのメールまであるのです。もちろんそんなメールと掲示板の書き込みは総て迷惑メールとして、自動的に消去してしまう設定にしてますけどね。
無意味と言われようが、でっちあげと言われようが、あほまろの身体が動く限り「今朝の浅草日記」を続けていく所存です。ご覧いただくのは、この日記にご理解をいただける方だけで結構です。書くのを止めろと言われても、見るのが嫌な方は見ないでください。と、それしか言いようが無いですよね・・・。正月早々、嫌なメールが舞い込んできたもので、ちょっと立腹してしまったあほまろでした。
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『今朝の雷門』
七草の今日も雷門前の松飾りはまだそのままですね。七草といえば、今日は待乳山聖天さんでは午前11時より、ふろふき大根がいただける「大根まつり」が開催されます。今年も行ってみるつもりです。

仲見世の飾りに至っては、今月いっぱい飾られているのですよ。

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『今朝の一写』
本堂の写真を撮っていると、「本堂前自転車乗り入れ禁止」と「二人乗り」、ダブル違反の自転車が通過していきました。こんなのはまだ良い方で、幼稚園が始まると、前後に子供を乗せ、背中には赤ちゃんをおんぶで四人乗り、そんなお母さんもいらっしゃるのですよ。境内は自動車が通らないので良いとしても、一般道路では充分にご注意ください。

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『今朝の境内』
そんな事を考えながら見ていると、二人乗りの自転車って結構多いんですね。一昨日も、我が家の近所で自転車同士の衝突事故がありました。出会い頭に二人乗りとお婆ちゃんの三輪自転車がぶつかって、お婆ちゃんの頭から血が流れてたのを、知らんぷりして走り去ってしまったんです。でも、後ろに乗っていた女性は、近所の方の知り合いだったようで警官に名前を教えてましたよ。ぶつかったら、ちゃんと相手の安全を確かめなければ、自転車だって道路交通法違反で逮捕されるのですよ。ひき逃げとしてね。

自転車は一人で乗りましょう。

それにしても、浅草は自転車の多いところですね。モモちゃんは自転車にひかれたことがあるので、自転車には絶対に近付かないのです。たとえ停まっていたとしてもね。
嵐が去った境内では、一部が飛ばされたり壊されたりした屋台もあるようです。こららの屋台も今日でお仕舞いです。
天気が良くなると早朝から参拝客が大勢やってきました。特設賽銭箱が無くなってしまったので、混雑してますね。
浅草寺本堂前の松飾りもまだ飾られたままです。

小銭を捜すカップル。5円有りますか。以前に、ここで5円玉に両替できませんか、っていわれたことを思い出しました。

初詣客が少なくなると境内にはいつものワンちゃんたちが帰ってきます。昨日は嵐だったんで来れなかったんですよ。って方も多かったような。

観音裏広場の屋台も今日でお仕舞い。すでに後片付けをしているところもありました。

浅草神社の松飾りもまだありますね。明日は成人式なので、もう少しそのままでいるのでしょう。

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浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
毎年、お正月に両国のシアターXで上演する「にんげん座」の公演を観にいってきました。今年の演目は「浅草のへーさん」、知る人ぞ知る浅草の有名人、故吉村平吉物語なのです。
実は、この物語、昨年の公演後に演出家の中原薫氏に、“来年はへーさんを取り上げてみませんか”との提案で実現したお芝居なのです。中原さんはもちろん、今回の演出家の飯田氏を始め、SKDのトップスター春日宏美さんだってへーさんとは旧知の仲だったのです。良く、吉原の居酒屋で飲みながら浅草と大衆芸能のことなどを熱く語り合った仲間でもあったのです。
村井しげるさんのアコーディオンと歌で、かつての浅草の賑わいを歌った「六区浅草大通り」。懐かしく寂しい響きが会場に流れて始まりです。

毎晩、へーさんが大好きな連中が集まって賑わう居酒屋「呑八」、かつて木馬亭で開催されていた「ふきよせの会」の打ち合わせから物語りが展開されるのです。

「ふきよせの会」とは、昭和50年から59年まで100回続いた、へーさんが主催する、何でもありの浅草回顧録、そんな舞台というか、お笑いというか、同窓会のような集まりだったのです。

いわゆる吉原のヒモとして生活していた頃のへーさん。戦後の日本の裏社会を歩んだことは野坂昭如さんの小説「エロごとしったち」でも有名ですね。

台東区議会議員に4度挑戦してすべて落選。

最下位で、たった277票だったとしても、バンザイで終わった選挙戦だったのです。

懐かしい「ふきよせの会」の再現です。浅草で時代劇のお芝居で一世風靡した南風カオルさん。「俵星玄蕃」を熱唱。

懐かしいですね。デン助劇団でお馴染みだった、鳴海五郎さんは独特なキャラクターでお笑い「無法松の一生」を演じてくれました。

最近は、秋葉みゆきさんと一緒に風林火山というコンビで活躍中です。懐かしい浅草の大衆演劇そのものでしたよ。

そして、春日宏美さんが率いる「バラエティー(薔薇笑亭)SKD」のみなさんによるレビューショーです。

春日さんは、あほまろよりもうんと年上だというのに、まだまだお若いし、スタイルも素晴らしいですよね。それに比べあほまろは・・・。

こちらは銀河さんと千月さんかな。みなさん同じように見えてしまって、誰が誰やらさっぱり解りません。

そして全員でフィナーレ。お芝居全体のイメージとしては、へーさんを知っている人には懐かしく、知らない人にはちょっと物足りなかったかもしれません。なんたって、短い時間でへーさんの人なりを総て表現するのは難しいですからね。

にんげん座2007年新春公演「浅草のへーさん」1月5日〜9日までの公演です。詳細はこちらをご覧ください。 |