昨日は青森県と山梨県で相次いで大きな地震が発生し、東京でも思わず身構えるほどの揺れを感じました。そして今日は、台風7号と8号が同時に日本列島へ影響を及ぼす、いわゆる「ダブル台風」の朝となってしまいました。
地震で地盤が緩んだ地域では、その後の雨によって土砂災害の危険が一気に高まることがあります。どうか皆さまも、いつも以上に身の安全を第一にお過ごしください。
さて、あほまろも今朝は散歩を断念いたしました。
家を出て雷門まで歩いたものの、雨こそ小降りでしたが、横殴りの強い風が吹きつけ、ときおり看板や枝葉が激しく揺れております。これでは何が飛んでくるかわかりません。「無理をしないことも散歩のうち」と自分に言い聞かせ、雷門前で静かに引き返してまいりました。
二十五年以上、ほとんど休むことなく歩き続けてきた浅草寺にも、今日は「あほまろ不在」の朝が訪れたのでございます。
帰り道、ふと境内の鳩たちのことが気になってしまいました。
「今日は、あの老人はどうしたんだろう。」
本堂前では、ビクトリー君が首をかしげながら辺りを見回しているかもしれません。
「今日は雨だから来ないわよ。」
レインボーちゃんは、いつもの落ち着いた口調でそう言うでしょう。
すると足を痛めながらも頑張っているゴマちゃんが、
「いや、あの老人は雨でも雪でも来る変わり者だ。きっと何かあったに違いない。」
などと、仲間たちと噂話をしているのではないでしょうか。
そんな光景を思い浮かべているうちに、夏目漱石の『我輩は猫である』が頭をよぎりました。
「そうだ、『我輩は鳩である。』という小説があっても面白いではないか。」
一人でそんなことを考え、思わず笑ってしまいましたよ。主人公はもちろん背中にV字模様を持つビクトリー君。
第一話案「人間という不思議な生き物」
我が輩は鳩である。
名前は無い。もっとも、人間たちは勝手に「ビクトリー君」などと呼んでいるが、鳩の世界ではそんなものはどうでもよい。背中のV字模様と飛び方、それだけで十分なのである。
毎朝、夜明け前になると我が輩は浅草寺へ向かう。昼間は何万人もの人間で埋め尽くされる境内も、この時間だけは我々鳩の天下である。
ところが毎朝決まって現れる妙な老人がいる。首から黒い箱――どうやら写真機というらしい――をぶら下げ、我々を見るたび嬉しそうに笑っている。
我が輩たちは密かに彼を「写真好き」と呼んでいる。人間たちは「あほまろ」と呼ぶらしい。
彼は不思議な生き物である。我々に向かって「おはようビクトリー君」と大きな声で話しかける。鳩は人間よりはるかに耳が良いというのに、人間はなぜか鳥には大声で話す習性があるらしい。
返事をしないと、「今日は機嫌が悪いのかな。」などと勝手に心配する。こちらは、まだ眠いだけなのである。
第二話案「人間は列に並ぶ生き物」
人間には実に奇妙な習性がある。門が閉まっていると辛抱強く並び、開いた瞬間に一斉に歩き始める。本堂へ着くと財布を開き、お賽銭を入れて頭を下げる。
何をお願いしているのかは知らないが、その直後にスマホで記念写真を撮る者も少なくない。観音様も願い事を聞きながら写真の背景にならねばならず、ずいぶん忙しい仕事である。
第三話案「写真という病気」
最近の人間は何でも撮る。団子も撮る。提灯も撮る。犬も撮る。我々鳩も撮る。そして最後には自分も撮る。
食べる前に撮り、食べ終わってからも撮る。空を撮り、雨を撮り、夕焼けを撮り、鳩を撮る。
しかし不思議なことに、心だけは、なかなか写真には写らないようである。
ゴマちゃん編案
仲間のゴマが足を痛めた日、人間たちは「かわいい」と言って写真を撮っていた。
だが、あの老人だけは違った。傷薬を吹きかけながら写真を撮り、小さな声で「早く治ってくれよ」とつぶやいていた。
どうやら、あの老人はレンズより先に心で見ている、人間としては少々珍しい種類らしい。
最終話案
我々は毎朝、人間を観察している。人間は我々を観察しているつもりなのだろう。
だが、本当に観察されているのは、案外、人間の方なのかもしれない。
空から見れば、偉い人も、貧しい人も、観光客も、お坊さんも、みな同じ大きさである。
違うのは、何を見つめ、何を思いながら歩いているか――ただ、それだけなのである。
台風のおかげで散歩はできませんでした。しかし、その代わりに一つの物語が生まれました。
毎朝歩いていると、風景が日記の種をくれます。歩けない日は、想像が種を運んできてくれるのですね。
「朝が深い」とは、必ずしも境内を歩くことだけではありません。
家にいても、心が浅草を歩いていれば、そこにはちゃんと物語が生まれるのでございますからね。
今日は秘密基地で、『我輩は鳩である。』を考えながら過ごしますよ。
「来ぬ主を 鳩が案じる浅草寺 人を見る目は空より深し」(阿呆人也)
札幌の実家を畳むことになり、どうしても捨てられなかった荷物を浅草へ送ってもらいました。
その中から出てきたのは、若い頃に夢中になって集めたオープンリールテープの山。ラジオ番組を夜更かししながらエアチェックしたものや、ライブ録音。友人から借りたレコードを大切に録音したものなど、青春時代の思い出がそのまま詰まっておりました。
当時は、一巻のテープにお気に入りの音楽を録音しては、何度も聴き返したものです。テープケースを手に取るだけで、録音した日の情景や、一緒に音楽を楽しんだ友人たちの顔まで浮かんでくるようでした。
だからこそ、捨てるに捨てられず、結局は東京まで送ってしまったのでございます。
しかし、いざ眺めてみると、今度は再生するためのオープンリールデッキがありません。思い出は残ったものの、音だけが取り残されてしまいました。
「やはり、あの時に処分しておけば良かったのかな……。」
そんなことも頭をよぎりますが、もしかすると、もう一度あの音を聴くために、プレーヤーを探し始めてしまうのかもしれません。歳を重ねても、人間というものは思い出にはなかなか勝てないものですね。
「思い出は、捨てようと思っても、なかなか捨てられないものですね。」
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夕べの睡眠は80%でした。夜中に地震で起こされた記録も残ってますね。
おはようヒロちゃん。
今朝の朝の朝食は、いなり寿司とゆで卵。デザートはデコポン。
妻のコレクションは、つばきちゃんとグレースちゃん。
昨日の東京スカイツリー。
台風なので、しゅと犬くんはお休み。
近所の寿司屋さんから今年初の新子が入荷したとの誘いで、久しぶりに近所の寿司屋さんから出前一丁しました。
でも、新子は一貫だけでしたよ。
妻のコレクションは、アルマーニさんとスポーツ協会の会長さん。
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