夜中の雨も散歩時間には降り止みましたが、寒い、とにかく寒い朝になりましたよ。急に冷え込んだので、ナナちゃんとヒロちゃんも布団の中から出ようとしないほどだったよ。

あほまろも長袖を引っ張り出しての散歩でした。つい先日までの暑い暑いと言ってたのがウソみたいですね。いよいよ本格的な秋の到来ですね。

あほまろが浅草に住みついて、今年の11月で満14年目となります。当然、先代のモモちゃんから始めた境内の散歩も同じそれだけ続いているってことですよ。

あほまろは、昭和41年に北海道の高校を卒業して上京、最初に住んだのは高円寺の四畳半の下宿だったけど、アルバイト先が浅草だったので、地元の友達とか浅草芸人さんたちとの交友も多く、すっかり浅草にはまってしまったのです。そんなことから、仕事を引退したら終の棲家は浅草にしよう、若い頃からそう決めていたのが現実になったのです。でも、まったく後悔はしてません。だって、第二の故郷になってしまったのですから。

そんな理由で、今では浅草人より浅草が詳しくなってしまい、雑誌等のコラムなどの執筆依頼も多くなりました。また、浅草好きが高じ、長年ジャンルを問わずに浅草の資料や古写真を手当たり次第集めてしまったことで、テレビ局からの提供依頼も多くて、浅草特集などの番組で使われる古写真には「資料提供江戸ネット」のクレジットが表示されることも多くなりましたよ。

先日も、NHKの「美の坪」がオンデマンド特選ライブラリーに配信されることになったとかで、再利用の許諾書なんてのが送られてきました。このように、好きで集めた資料が未来に継承されるのは、浅草研究者にとっては嬉しいことですね。

あほまろは現在、以前から書き溜めた浅草に関する文章と資料の再整理を行っています。浅草は文化的にも歴史的にも簡単には語ることが出来ないほどさまざま、そのため、まず初心の戻って浅草にまつわる多種多様な「言葉」を拾い出すことから始めました。

浅草の「歴史」「文化」「祭事」「信仰」「風俗」「芸能」「嗜好」「観光」「生活」「街並」「行政」「組織」等、ジャンル別に自分なりに辞典としてようやく形が見えて来たところですが、編集者の手が入ると変わってしまうかもしれませんけどね。

それらの用語の解説に加え、資料と写真を組み合わせることで、詳細な「(仮称)ビジュアル浅草辞典」が完成するのですが、なにしろどのジャンルが膨大で、あほまろが生きている間に完成出来るかどうか心配です。

そんな疑問を持ちながらも、とりあえず暇を見付けてはパソコンに向かって、こつこつ整理を続けているのです。
「(仮称)ビジュアル浅草辞典」を完成させることが、浅草に暮らしながら毎日写真を撮り続ける終着点にした、そう思いながら毎日、早朝から頑張っている、いわば貧乏性なのかも・・・・。

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