寒い朝ですね。今日は「小寒」なので、これから節分までの期間を「寒」といい、寒さも厳しくなって来るんだよね。

年賀も終わり、これからは寒中見舞いを出し始める時期になるのです。武道ではこの頃から寒稽古が行われますね。あほまろも中学生の頃、柔道の寒稽古で雪のグランドを走っていたのを思い出しますよ。

あれは若い頃の話で、還暦を過ぎてしまったあほまろには、寒さが堪える時期なんだよな・・・。

そして今日は新春行事の一つになっている「消防出初式」ですね。東京では東京ビッグサイトで、消防部隊の分列行進及び震災時を想定した各種消防活動演技や、江戸消防記念会による木遣り行進・はしごのり等が披露されますよ。
それを終えての帰り、浅草の三番四番組のみなさんが、雷門、浅草寺、浅草神社にて、はしごのりの妙味を披露するのですよ。

粋で鯔背な江戸消防記念会といっても、今では火消しはやりませんが、もともとが鳶職人なので、はしごを使用した作業を得意としているのです。高所で危険な作業をするために常に機敏さと慎重さ、そして勇敢さが要求されるため、あのような危険な演技でも、訓練の一環として守り通しているのでしょうね。

「江戸っ子は気で持ったもんだ」「江戸っ子は五月の鯉の吹き流し口先ばかりはらわたはなし」「江戸っ子は宵越しの銭を持たない」等々、粋と鯔背の江戸っ子かたぎを言う言葉も多いようです。

そんな江戸消防記念会の連中と付き合っていると、まさに、江戸っ子そのものを踏襲しているような連中に見えているのです。

あほまろが北海道から東京に出て来た最初に知り合ったのが、浅草の鳶頭(かしら)でした。
「江戸というところは生き馬の目を抜く」と言われるように、みな血眼なので、油断も隙もないところだ。都会の暮らしは先行きの見えない不安定なものだよ。もしも困ったことが有ったら、俺のところに来い、いつでも相談にのってやるからな。

あれから40年以上、鳶頭(かしら)連中とのお付き合いを続けているのです。しかし、この年になると、江戸っ子かたぎの鳶頭連中も一人減り、二人減り、浅草界隈の鳶頭(かしら)もすっかり様変わりしまったのが寂しい限りです。

今、この日記を書いている最中に、弊社の社長海老原君から、たった今、子どもが産まれたと電話がありました。元気な男の子とのことです。名前はまだ決めていませんが、江戸っ子らしい粋な名前を付けたいと言ってましたよ。何はともあれ、おめでとうございます。

あほまろも、最初の子どもが産まれた時のことを思い出してしまいましたよ。「ああ、僕の子だ」「早くみんなに知らせたい」とか、もう頭の中は、子どものことで無我夢中だったっけ。きっと海老原君も同じような気持でいることでしょうね。

これから子どもの未来のためにも、人間として男として真剣に生きていかなければいけないことを再認識し、仕事に励んでくださいね。微力ながら、あほまろもお手伝いをさせていただきます。

江戸っ子の粋を書いていたつもりが、突然の電話でまたまた横道に逸れてしまいました。でも、嬉しい出来事なので、中途半端になってしまった文章も許してもらえますよね。それでは、とりあえず、今朝の日記を終わりにします。

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姫路文学館で、あほまろの写真展が今日から始まりますよ。
ナナちゃんとヒロちゃんの写真展「待ってたよ。その後、」

お正月の企画なので、ナナちゃんとヒロちゃんの写真の他に、浅草のお正月風景写真も同時に展示しましたよ。

お近くにお住まいのみなさん。この機会にぜひ、姫路文学館にお越しください。詳細はホームページをご覧ください。

撮影:姫路文学館
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