朝から冷たい雨が降り続くとの予想でしたが、散歩の出発時間はまだ降ってないようなので、傘を持たずに出かけたのですが、帰りにちょっと降られてしまいました。でも、思ったより寒くはなかったかな。

多くの観光客で賑わう雷門前ですが、この時間はまだ誰も居ません。でも、改めてこの角度から雷門を見ると周りのビル群に飲み込まれているような雰囲気ですよね。

でも正面から見ると後ろに高い建物が無いのでスッキリ。

昨夜のニュースで、浅草寺、増上寺、護国寺など、全国的に有名な東京の歴史的な建物の所有者が、景観を守るために周囲の高層ビルの高さやデザインを制限するよう求める初めての要望書を東京都に提出することになったようです。

いずれも、周囲の景観を守るために、連名で高層ビルなどの建物の高さやデザインを制限することを求めることにしたようですが、東京都には、都が指定した建物から100メートル以内に、景観を損なうような高さやデザインの建物を造ることを制限する条例がすでにあるので、もうちょっと範囲を広げるようにとの要望のようですね。

浅草寺として、東京スカイツリーは景観を損なうような高さやデザインじゃ無かったのかな・・・。

現在、浅草寺周辺では、2つの高層ビルの工事が進んでいます。どちらも浅草寺側から景観への配慮をお願いしたいとの要望を守らずに進められ、そろそろ完成してしまうのですよね。

今まの「まちづくり条例」には、良好な生活環境の形成を一つの柱とするものは多いけど、景観を直接扱うものはそれほど多くないようなので、これからは景観を明確に取り入れた「まちづくり条例」の制定が早急に望まれるところですね。

現在、文化的景観の保護の問題で浅草寺が反対している高層マンションと雷門前の観光センターの建設は、台東区が許可したので法的に問題は無いとのことで、工事が進んでいるのです。

新聞によると、この問題は「都市景観に対するおざなりな行政の、認識のなさと責任のなさに対する問題提起が図られる結果となり、東京の文化的象徴である浅草寺そのものが原告になっていることの意味は大きいと思う」と、根本的な都市計画制度に不備があることを放置してきた行政の怠慢だと言っています。
そんな意味でも、浅草寺の訴訟は、浅草だけの問題ではなく、日本の建築制度の根幹に関わる重要な問題提起としての意義は大きいのでしょうね。

散歩道の伝法院通りと交差するグリンロードに、お城の看板が掲げられました。「殿様のからあげ」と称する、唐揚げ屋さんが出来るようですね。ま、この程度の景観じゃ問題にはならないでしょうが、周囲の江戸風シャッター絵とは全く異なる画風に違和感。もうちょっと景観も考えて欲しかったよな・・・。

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