今年は、本堂工事中のため御神輿の登場は無く、神霊が納められた唐櫃三個だけが本堂にお籠もりすることになりました。本殿前で御霊の出発を待つ町会代表のみなさんたちです。

御霊を移された三基の唐櫃を持って本殿から出てきた神官たちです。

唐櫃は一個づつ担ぎ棒に結ばれ、浅草寺まで運ばれるのです。

明治の神仏分離令によって暫く途絶えていた示現会の行事でしたが、平成12年に再現復活をし今年でちょうど10回目となるのです。

松明の先導で浅草神社から浅草寺に向かいます。

境内は工事中のため、行列は宝蔵門まで迂回してから本堂に入りました。


最初は一之宮のお堂上。今年の三社祭では南部地区を渡御します。

二之宮のお堂上。三社祭では東部地区を渡御します。

三之宮のお堂上。三社祭では西部地区を渡御します。

神霊三体は内陣に安置され、浅草寺一山式衆による法要が厳粛に行われ、堂上が終了しました。

仲見世では、「慈灯の道」が行われました。

仲見世参道中央に蝋燭が灯され、三社様のご神体の一夜奉安をお慶いするのです。

「慈灯の道」は、ご神体が安置された事を確認した後、午後七時より八時まで灯されるのです。

例年なら大勢の観光客でに賑わう示現会ですが、今年は御神輿の登場が無いことで、寂しい開催になってしまいました。浅草寺の修復作業は来年末まで続くことで、来年の示現会もきっと同じ方法で行われるのでしょう。
浅草寺本堂内で一夜を過ごされた御霊は、本日午後4時に浅草神社にお戻りになられます。
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