外を見るとまたまた雨の朝です。でも、出かける時間頃から小降りになったようですが、とりあえず傘を持って出かけたのですが、使うこと無く帰ってきましたよ。こんな朝はきっとワンちゃんたちは少ないだろうな・・・。そんな想いとは裏腹に、来てましたよ。それも、レギュラーワンちゃんがみんな揃ってのお出ましです。こんな期待の裏切り方って嬉しいかもね。モモちゃんだって歩きたがっていたのに、今朝もお家でお留守番でしたよ。ごめんね。

　今から６４年前の昭和２０年（1945年）、３月１０日未明のアメリカ空軍のB29爆撃機が東京上空に飛来しれ、民間人を大量虐殺するなど最大級の被害をもたらした大空襲で、東京は一夜にして多くの尊い命が失われ、いたるところが焼け野原となりました。東京都は、平成２年、平和国家日本の首都として、戦争の惨禍を再び繰り返さないことを誓い、「東京都平和の日条例」を制定し、３月１０日を「東京都平和の日」と定めたのです。

　この時期になると墨田区横網二の東京都慰霊堂を始め、都内各所で空襲体験者によるギャラリートーク「あの日」を語り継ぐ会が行われます。そこでは、悲惨な「あの日」が写し出された写真を目の当たりにします。そこには、鎮火後の街の風景や黒焦げになって倒れたの母子の遺体、廃墟となった浅草をさまよう罹災者たち、隅田川に逃げ込んだ人で川面が溢れている写真など悲惨な状況が並ぶのです。これらの写真を撮影したのが、これらの写真は、警視庁勤務だった石川光陽氏でした。彼は、東京大空襲を撮影した唯一のカメラマンとして昨年のこの時期にテレビドラマにもなりました。

　石川光陽氏が3月10日に撮影された写真は、現在分かっているもので３３枚しか確認されていません。極度の疲労感と身体的苦痛の中だったことに加え、手持ちのフィルムにも限りがあったのです。戦後、進駐軍の占領を前に、官公庁は軍事政策に関して記述された膨大な書類を焼却処分したのでしたが、石川光陽氏のフィルムだけはこっそり持ち帰って自宅の庭に埋めていたのです。GHQは東京空襲を撮影した唯一のカメラマンである石川氏の存在を探り出し、フィルムの提出を命令したのですが、フイルムは紛失してしまったと、プリントした写真を提出しただけで難を逃れたのです。彼が使ったカメラはライカDIII（レンズElmar50mm）で、当時の一軒家が３０００円で建った時代の２０００円もする高級機だったのです。

　石川光陽氏が撮影された東京大空襲の記録写真は、こちらのページでご覧になれます。

　あほまろは戦争を知らない団塊の世代です。だからこそ今も生きる戦争経験者の体験談に耳を傾け、次の世代に伝えなければいけないのでしょうね。

　昭和２０年３月１０日の東京大空襲、警視庁の調査での被害数は以下の通りです。

　死亡：8万3793人
　負傷者：4万918人
　被災者：100万8005人
　被災家屋：26万8358戸
　東京35区の3分の1以上の面積が焼失したのです。

　浅草寺境内には、「あの日」の名残が今も残っています。当時、五重塔が建っていた周りを囲んでいた銀杏の大木です。

　ご覧ください。６４年前の痛々しい焼夷弾の傷跡もそのままなのですよね・・・。

　こちらも被災した三地蔵さん（当時は六地蔵尊）の銀杏です。

　悲惨な戦災を忘れてはいけない。必死にその姿を守ろうとしているのか、焼けこげの上に苔が生えているのです。これこそ、「千代に八千代に苔のむすまで・・」、なのですよね。（ストロボ使用）
　憎んでも憎みきれないアメリカ軍の無差別攻撃でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りします（合掌）。

　今朝の日の出時間は５時５９分ですが、雨のおかげで、６時６分でこの薄暗さでした。

　

　宝蔵門から三地蔵さんを詣でてから本堂前に来ると、少し明るくなってきましたよ。６時２０分でした。

　本堂の開門は午前６時３０分です。

　開門。もうラッテちゃんも来てましたよ。

　



　



　

　『本堂から宝蔵門』　
　

『本堂から宝蔵門の大提灯』　
　

　

　写真が前後してしまいましたが、いつも宝蔵門から右に折れ、境内を一回りしてから本堂に向かうもので・・・。

　

　　

　

　

　

『今朝の浅草神社』　　　

　水たまりに映った鳥居を撮ってみました。

　

　このところ連日の寒さにも関わらず、桜の芽は着実に膨らみ続けていますね。

　桜の枝に垂れた水滴の粒の中に本堂の屋根が見えていましたよ。

　散歩中に雨が降ることはありませんでしたが、それでも今朝のナナちゃんはご機嫌斜めでした。いったい何が不満なのか、散歩中のコースを巡ってあほまろに逆らいっぱなしだったんです。

　本堂前でハナちゃんです。ナナちゃんと遊びたがっていたようですね。でも、ご機嫌斜めのナナちゃんは知らんぷりしてたんだよ。

　いつもご機嫌はラッテ君です。さあ、今朝はみんなが来るかな。

　ほら来た、バビちゃんもジョージ君も、

　後ろから、クッキーちゃんとクレアちゃんもやって来ましたね。

　久しぶりにおかあさんとお散歩が出来て喜ぶお二人でした。

　凄い凄い、雨にも関わらずジャム君も来てくれましたね。

　６４年前の今日、この広場も悲惨な状態だったんだよね・・・。想いのふけるジャム君です。

　もし、「あの日」にバビちゃんたちも居たとしたら・・・。そう考えると背筋が寒くなるよね。

　「あの日」は、第二次大戦で最大の被害だったんだよ。

　悲惨な状況で、とりあえず境内に集まった人々の上にも、容赦なく焼夷弾が打ち込まれたんだって。こんな平和な観音様の上にもね・・・。アメリカ軍は本当に罰当たりだよ。

　あ、せっかくみんなで東京大空襲について語り合っていたのに、そんなの関係無いよって、モモちゃんが割り込んで来たし・・・。

　とりあえずみんなにご挨拶して来なくっちゃね。

　ナナちゃんもみんなもおはよう。

　あ、ココアちゃんのおとうさん、モモちゃんにもおやつを頂戴。

　まったく、赤ちゃんとはいえ、いつもノー天気なモモちゃんなんだから・・・。ココアちゃんとバビちゃんが呆れてますね。　

　オイラはそんなの関係ない。ジョージ君は無視してるよ。

　ごめんね、モモちゃんももうちょっと大きくなったら、ナナちゃんみたく大人しくなるかも。

　ラッテ君だってどんどん大人になって来たので、みんなと仲良くお付き合いが出来るようになったんだけど・・・、モモちゃんだけは苦手なんだよな・・・。だって、お尻囓るし。

　実は、ココアも苦手なんだけど、まだ赤ちゃんだから許してあげましょうね。ココアのブログ「まるごとココア」にも載せてあげてるし。

　ねえねえ、話を戻すけど、仏教の概念の六道のうち、餓鬼と畜生の二道をあわせると「餓鬼畜生」、それで残虐非道な行為をする人に対して「鬼畜」と呼ぶようになったんだよ。

　それで、無差別攻撃をしたアメリカ軍が「鬼畜米」と呼ばれているんだね。

　「畜生」って、動物のような生き方をする人に対する呼称にもなっているけど、ボクたち犬族だって動物なのでその言葉は嫌だね。

　でも、ナナちゃんたち犬族は人間と同じ生活をしているので、もう畜生とは呼ばれないんだよ。それに、アメリカ軍のような残虐な行為は絶対にしないしね。

　そうですよね。過去に不幸せなことが起こったこの場所ですけど、ここでお亡くなりになった方々だって、遺された人たちが平和で楽しく過ごしている姿を、天国から笑顔で見守ってくれているんですよね。二度と戦争を起こさないようにね。

　いつも大人しくしていないで、これからはナナちゃんもみんなとお話をしなくちゃいけないよ。内弁慶のナナちゃん、今朝はジョージ君に怒られていましたよ。