今にも雨が降りそうな朝になりました。昨夜の天気予報で朝方から雨になりそうなんてこと言ってたのを思い出したのですが、モモちゃんとの散歩の一時間くらいは持ってくれるでしょう。なんて安易な考えも時には大当たり、散歩中にどんどん怪しい雲が東の空に消え真夏の日差しが暑いくらい差し込んできましたよ。

　毎月１８日は観音縁日です。浅草寺の重要な行事はこの縁日に行われることが多いのですが、7月と８月は１５日にお盆の行事が行われることもあって、特にこれといった行事はありません。でも、本堂正面両側と仲見世商店街の軒先には「観音御縁日」の提灯が下がり、６時のお経もあほまろには良く判りませんけど、普段とは違ったものを唱えているように聞こえてくるのです。観音縁日は普段よりも増して真剣にお参り、あほまろもモモちゃんも、毎朝集まるワンちゃんたちも、みんな観音様の御利益を授かって幸せに暮らしているのですからね。

　現在あほまろが制作中の映画のタイトルに「浅草」の文字を入れたく色々と考えたのでしたが、浅草といえば観音様ってことで、「ゆめまち観音」としてしまいました。この物語は大正初期の浅草六区、通称「十二階下」とか「銘酒屋」と称されていた私娼屈で生まれ育った女性が主人公の物語。主人公上坂早智子が仕事を通して判明してくる自らのルーツ、それを仕事として冷静に見つめながら自身の過去をもさらけ出し、不幸な過去を背負いながらも逞しく生きた女性たちの事実を書き上げていく姿を追った人間ドラマなのです。

　「ゆめまち観音」の舞台は、東洋一の高塔、凌雲閣がそびえる関東大震災前の浅草六区。その繁栄の裏、「十二階下」で、人生の裏街道を生きた女性たちが暮らした浅草の別世界なのです。この映画では、震災前の浅草六区と瓢箪池の賑わいを始め、大道芸や縁日、また、「十二階下」と称された「銘酒屋（猿の助横丁）」、昭和６年当時の銀座、昭和３９年の神田の古書街など、約３０個の町並みのジオラマと、それぞれの舞台となる室内ジオラマで構成されております。

　「ゆめまち観音」の最大の特徴は、ジオラマが舞台。また、出演者は総て動かない人形であることに加え、かつて日本一の興業街であった浅草らしく往年の無声映画の雰囲気を再現するため、全編を通し活弁師によって語られるという、斬新な手法で上映されるのです。

　浅草に住むあほまろの「浅草の物語を浅草で創りたい」と浅草で考え、浅草をメインの舞台とし、総てを浅草で撮影、そして浅草で活躍する芸人たちのよって登場人物に命が吹き込まれ、初公開は浅草公会堂。正に浅草づくしの映画なのです。

　浅草といえば観音様。今日の観音縁日、浅草観音様に映画の成功、特にお願いをしてきたのでした。撮影も残すところ１月を切ってしまいました。その後も編集と録音などの作業が続くのです。なんとしても、浅草から発信する浅草の映画、多くの方に観てもらうためにも頑張りますよ。みなさんもぜひ観音様に成功をお願いしてくださいね。現在、浅草公会堂で開催される映画祭とは別に、公会堂もしくは生涯学習センター等で浅草のみんさんに観て貰える機会を検討中です。詳細が決まりましたらこの日記でもお知らせしますね。

　



『今朝の浅草神社』　　

　　

　観音御縁日の提灯と年老いたモモちゃん。今朝はしっかりとした足取りで歩いてくれました。

　バビちゃん、太りすぎで病院に行ってきたそうです。早く良くなってね。

　ボビちゃんとおばあちゃんは相変わらずお元気ですよ。後ろから来たのはショウちゃんですね。

　散歩で疲れたチェス君、おとうさんからお水を貰ってますよ。大きいので、毎日飲む水の量も相当でしょうね。

　メイちゃんとおばあちゃん。メイちゃんもすっかり元気になりました。でも、まだお腹の手術痕が痛々しいよ・・・。

　バビちゃんと話しているところにもう一匹のモモちゃんもやって来ました。

　振り向くとココアちゃんも来てましたね。

　ココアちゃんのおとうさんにご挨拶をするモモちゃん。

　私のパパなんだからあまり近づかないでよね。

　パパが他のワンちゃんを可愛がると、いつもこんな顔で睨んでいるのです。

　ごめんねココアちゃん。ま、ちょっとだけなら良いけど・・・。

　人なつっこいモモちゃんです。

　蒸し暑い朝ですが、いワンちゃんたちにとっては開門前のこの時間が一番楽しいひとときなのですよね。

　遅れてやって来たカンちゃんです。

　どうだ！今日はアップで。

　メグちゃんのおばあちゃんは、これから隅田河畔で太極拳をされるのです。

　本堂の上から写真を撮っていると、下にはサツキちゃんがいましたよ。

　奥山ではボブちゃんたちが遊んでいます。

　ランディ君とアリスちゃん。　

　そしてレオ君です。逃げ出したレオちゃんを救おうとして怪我をしてしまったおかあさん、もう大丈夫そうですね。お大事に・・・。

　春に鎮護堂で産まれた５匹の野良猫。みんな大きくなりましたね・・・。

　ゆめまち観音の撮影風景が東京新聞の社会面で紹介されました。

　今日は撮休ですが、あほまろは撮影の小道具作りをしなければいけないので、一日中秘密基地に籠もってしますのでしょうね。でも、夕方から朝顔市が始まった入谷の鬼子母神に行ってみるつもりです。
　昨日の撮影は、店じまいをした小料理屋さんの店内でした。

　そして象徴的なシーンの実験も行いました。夕日を浴びた長い影を表現するためにはどの程度のセットが必要なのかの検討です。

　立っているのはスタンドインのスタッフ。文句も言わずに延々じ〜っと立っていましたよ。これが人間だったら、きっと怒って帰ってしまうでしょうね。狭いジオラマなので、所々にこのような広い絵も必要ですよね。