『今朝の浅草』
昨日の同じ時間とは打って変わった晴天の朝を迎えました。今朝も富士山が綺麗に見えていますが、相変わらず手前のビルが邪魔してますよ。あぁ、本当に初夢の赤鬼が現れてくれないかな・・・。
正月も明日が七草、そろそろ街から門松や注連飾りも消えていくのでしょうね。今朝の浅草寺は、日曜日にもかかわらず人出はいつもの平日のようでした。日中は混雑するのでしょうけど、この時期に至ってしまうと、早朝から参拝をしようなんて気持も起こらなくなってしまうのでしょうね。明日が過ぎると屋台も撤去され、人混みが大嫌いなモモちゃんと再び静かな境内を散歩することが出来るのですね。
あほまろが長年お付き合いをしている方の中に、お仕事でお正月をゆっくり自宅で過ごせない方がいらっしゃいます。毎年、この時期に浅草寺宝蔵門前で「秀徳」という羽子板のお店を出している羽子板職人さんです。彼は現在神奈川県の二宮町にお住いなので、毎日通って来る訳にもいかずご夫婦で年末からず〜っと浅草のホテル暮らしをしているのです。お正月の一週間を終えるまで新年を祝うことも叶わないのです。そろそろお正月の混雑も収束に向かってきた昨夜は、彼等を労ってあげようと、近所の小料理屋さんで新年会をしてあげたのです。おかげで、ちょっと飲み過ぎた朝になりましたけどね。
お年賀にと、奥様から今年の縁起羽子板をいただきました。開けてみると、歌舞伎演目の「ねずみ小僧」の羽子板です。今年のねずみ年にちなんだ目玉商品として準備をしてきた羽子板だったのですが、最近の参拝客はなかなかこの洒落を理解してくれないんだよね。そんなこと嘆いてました。
「ねずみ小僧」は、江戸時代後期の文政時代に出没し、大名屋敷を専門に荒らした窃盗犯で、本名は次郎吉、本業は鳶職であったと言われる義賊で有名な人物。当時の取り締まりで記された自白調書「鼠賊白状記」を基に戯曲として世間に知られるようになったのですが、彼が捕縛された後、役人による家宅捜索と聴き込みの結果、盗んだ金の殆どが博打と女と飲酒に浪費してしまったという、至極普通の盗人だったようです。しかし、彼の変わっていたのは、武士階級が絶対であった江戸時代に於いて、大名屋敷を専門に徒党を組む事無く一人で盗みに入った事から、江戸時代における反権力の具現者として庶民に祭り上げられ、当時から「子年の縁起」とて定着してきたのです。
この「ねずみ小僧」の墓所が墨田区回向院に存在します。お上の手から逃れ続けた強運にあやかろうと、ばくち打ちがこぞってこの墓石を削ってお守りにしていたのです。それが近年になって、忍び込むのが難しい武家屋敷に忍び込んだことに肖ろうと、受験生たちの間で「難しい試験もするりと通る」との伝説が生じ、祈願に訪れる人が後を絶たず、墓石がずたずたに削られてしうことを懸念した回向院では、一時は金網で覆ってしまったのですが、参拝者の要望によって、墓の前に削り取り専用のお前立ち墓を建立したのです。
そこまでして運をつかみたい。ワラにも縋り付きたい気持は理解できますが、意味の無いお前立ちの削りカスを持つより、机の上に「ねずみ小僧」の羽子板を飾っておいた方が御利益を授かれるかも知れませんよね。
何はともあれ、今年のねずみ年に肖って、浅草寺宝蔵門前に出展している「秀徳」さん特製の「ねずみ小僧」羽子板、受験とギャンブルのお守りとしてお求めしてみませんか。まだまだ在庫は豊富なようでしたよ。
『今朝の雷門』
受験生の縁起物といえば、明治の「カール」は「うか〜る」とか、ネスレの「キットカット」が「きっと勝つ」なんてのが流行った時期もありました。それに便乗するかのように、ロッテの「コアラのマーチ」までが、「コアラは寝ていても落ちない」なんてバカげた噂を流しているようです。
今朝、雷門前にある24時間営業のすし屋さんから出てきた受験生らしい子供撮れのお母さんとすれ違いざまに、“タコのイボを持って来たから合格だよね”、等々、タコに関する会話を小耳の挟んだのです。いったい何の話だったのかな、さほど気にもかけずにすれ違ったのですが、帰ってからもその会話が気になり、受験とタコの因果関係を調べてみました。
でしたよね・・・。タコは「置くとパス」だったんですね。あ〜ぁ、最近の受験生の気持、理解できないよ・・・・。

『今朝の宝蔵門』
左側の大きなテントが羽子板の「秀徳」さんです。受験生のみなさん、チャンスは明日までですよ。

『今朝の本堂』
『本堂から宝蔵門』
『本堂から宝蔵門の大提灯』
『今朝の境内』
今朝もこんなにいっぱいのおみくじが回収を待ってました。
モモちゃん元気ですね。浅草寺のお札売りのおねえさんが声をかけてくれましたよ。
『今朝の浅草神社』
浅草神社です
こちらも回収を待つ破魔矢の束。よく見ると、ほとんどが浅草観音と書かれているので、浅草寺で求めたものですよね。ここは浅草神社だっての知らないのかな・・・。
『今朝の一写』
朝日が境内に差し込んで気持の良い朝でしたよ。朝日に透けた「りんご飴」の幟が目立っていたもので。
『浅草な人』
普段は宝蔵門前で営業しているこの屋台、お正月だけは縁起物売りと場所を変えてあげるのですね。何年も同じ顔ぶれで営業している「浅草な人」でした。
『今朝のワンちゃん』
バビちゃん、おめでとう!元気に歩けるようになったバビちゃんですが、モモちゃんは今朝も歩きたがらないんですよ。しかたがないので、抱っこして仲見世を歩きました。
ナナちゃんも今年始めてですね。
相変わらず愛想の良いナナちゃん、みんなにご挨拶してましたよ。
はい、リリーちゃんです。
リリーちゃんは人間が好きですが、ワンちゃんは嫌いなんですよね。モモちゃんと顔を見合わせると固まってしまったよ。
メグちゃんです。
おや、今朝のココアちゃんはお洋服を着てませんね。寒くないのかな。
おとうさんおやつちょうだい。こんな格好は餌で釣るしか無いよね。
ココアちゃんはモナカちゃんともご挨拶をして帰っていきました。
モモちゃんともご挨拶です。大きいワンちゃんですけど、とっても優しいのです。
ペコちゃんのおとうさんは、故郷熊本に里帰りだったそうです。ペコちゃんも一緒だったのかな。
ジルちゃん。とっても小型なシュナウザーなのです。
おはよう。
まるでぬいぐるみのようですね。
帰る途中にお逢いしたのは、ムギ君です。
おや、ご挨拶はないのかな。モモちゃん待ってるよ。
『今朝の街並』
花やしき通りです。
年明けは明日から工事が再開されるそうです。
すっぽり覆われてしまった花やしきの入口です。
いったいどのような変貌を見せてくれるのでしょう。
『心ふれあう憩いの広場―下町と銭湯の物語』
江戸時代から現代まで、銭湯は町内の情報交換の場として、
また、親子、隣人たちとの世代を超えたコミュニケーションの場として 大変効果的な役割を担ってきましたが、最近はお客さまの銭湯離れにより
廃業する銭湯の数は少なくありません。
今回の展示では、銭湯の魅力を掘り起こし、 銭湯を知らない方々にも銭湯の魅力を知っていただくために、 銭湯の形を見える形でご紹介します。 昭和40年代のなつかしい銭湯や町空間を思い起こさせる品々の展示です。
あほまろコレクションは、置き薬の箱とホーロー看板です。このように並べてみると迫力ありますね。
展示内容
・江戸時代の「湯屋」の模型展示
・現代の銭湯の模型展示
・台東区内「銭湯めぐり」写真展
・銭湯の歴史・地図で見る銭湯数の変遷・入浴料金の変遷 等
開催期間 平成19年11月14日(水)〜平成20年1月30日(水)
※休館日を除く
今回の展示会にも、あほまろのコレクションがいっぱい展示されますよ。ポスターをクリックすると大きな画面でご覧になれます。 |