『今朝の浅草』
お盆までちょっと早いのですけど、浅草の隅田川では一足早い「とうろう流し」が開催されました。この行事は終戦の翌年、空襲の炎から逃れようと大勢の人が隅田川に飛び込んで亡くなった方々の供養と、平和の願いが込められていたのでしたが、河畔の整備などで川に降りられなくなったこともあって、昭和41年から中断していた行事を2年前から再開し、今年で3回目となるのです。
地元の小学生を中心に、それぞれの思いや願い事を描いた2000個のとうろうが流されました。今では慣れ親しんだ電気の光とはひと味違った幻想的なロウソクの光、まるで死者の魂が蘇ってきたかのように川面を揺れながら漂っているのでした。
隅田川花火大会の夜は、開催中は周りのネオンやビルの電気を消すことが取り決められているのですが、昨夜はそのような取り決めも無く、せっかくの魂の光も周辺の明かりに邪魔されているのがちょっと残念でした。これも都会のど真ん中の宿命なのでしょう。それはそれでしょうがないこと、あほまろもとうろうを一つ頂いて流しました。両親と亡くなったハニーちゃんの冥福をお祈りして。
この時期は全国各地でも「とうろう流し」が行われているようですね。江ノ島では、「ゆかた祭り」の一環として8月2日に行われたようです。この行事を企画した江ノ島電鉄事業部の佐野栄一さんは「江ノ島には代々受け継がれてきた町並みがあり、頂上からは美しい海と夕陽を望むことができる。島内各所に散らばる幻想的な灯篭を家族や友人・恋人同士でゆっくりと見ながら、古き良き日本の夏を感じてほしい」と語っています。浅草も江ノ島同様、代々受け継がれてきた町並みと文化が残っているのです。せっかくこんな素晴らし行事を開催しているのですから、浅草もかたや甚平着用を促し「ゆかた祭り」のようなイベントと組み合わせたらいかがでしょうか。浅草の隅田川の新しいイベントとしてもっともっと話題にしたいですね。
今朝の境内、ゆかた姿で歩いている方を見かけました。ゆかた姿は浅草に似合っているというか、浅草らしさというか、下駄を履いてカラカラと仲見世を歩く姿、見ているだけでも涼しそうに感じましたよ。でも、本当はモモちゃんが途中で歩きたくないと座り込んでしまうような、とっても暑い朝だったんですよ。
『今朝の雷門』
昨夜、神宮球場正面入口で「OIOI PRESENTS ゆかたでナイター! 打ち水イベント」が行われ、大勢のヤクルトフアンが、ゆかた姿で宮城に集まったそうです。練習前の選手たちもゆかた姿で登場し、その場で選手に選ばれたファンの代表数名と一緒に「打ち水」を楽しんだそうです。雷門前で写真を撮っているあほまろを見付けたA君、昨日の様子を写した携帯電話の写真を見せながら自慢してましたよ。彼はヤクルトの川島投手と同級生で、久しぶりに撮ったツーショット写真、お互いがゆかた姿でした。やはり日本人はゆかたが似合いますよね・・・。

『今朝の宝蔵門』

『今朝の浅草寺』

『本堂から宝蔵門』
『本堂から宝蔵門の大提灯』
『今朝の二天門』
『今朝の境内』
暑い日曜日の朝は、人がほとんど歩いていないのです。こんなところにゆかた姿のお嬢さんが薄ピンクの日傘を差して歩いて来たとしたら絵になるのにね・・・。

せっかく設置された簡易休憩場ですが、どんどん世捨て人の溜まり場になっているような気配が・・・。
薪能の会場には、パイプ椅子が並びました。
『今朝の一写』
下駄をならして仲見世を歩いて来たゆかた姿のお嬢さん。宝蔵物の大提灯の下で立ち止まり、“大きいね”って見上げてましたよ。普通、こんな時は手をの伸ばして触ろうとするのですが、このお嬢さんたちは伸ばしても触れる訳が無いと最初から諦めたのかも。じゃなく、ゆかた姿でそんなはしたないことはできませんよね。ゆかたを着ると、きっと日本女性の本能が現れるのでしょうね。
『浅草の人』
ゆかた姿の男性も風情がありますね。ご一緒のお嬢さん、ひと昔前の秋吉久美子さんみたいでしたよ。彼女の主演した映画「昭和枯れすすき」の1シーンを見ているかのような、♪まぁずぅしさにぃ負けたぁ・・・・、いっそきれいに死のうか・・・・。ってね。

こちらのお嬢さんも誰かに似ているような。和服を着ていると「日本侠客伝」かな。
休日はカメラを持った方が増えますね。浅草は何処を向けても絵になる場所が多いんです。“先週、新聞社が行った写真コンクールの特選も浅草だったよ”、喫茶店のマスターが言ってたっけ。
こちらのお嬢さんもチャンスを狙っているのでしょうか。浅草寺本堂から降りて来る方をじ〜っと見つめながら写真を撮ってましたよ。

こちらのお二人、カメラを向けられてるのも知らずに競馬の予想に夢中です。昨日、始めてJRAの場外馬券売り場の中に入ってみました。みんさん新聞を持って大きなスクリーンに凝視している、独特な雰囲気を持った場所でした。浅草に有っても、あまり縁を持ちたく無い場所でしたよ。

『今朝の浅草神社』
浅草神社です。

いつもと変わりなし。ここまでくれば水はいらなくなるのでしょうかね。それでも、水田っていうのかな。

『今朝のワンちゃん』
お酉さまの近所に住むモモちゃんと同じ年のワンちゃん。モモちゃんよりも元気なのです。毎朝、お母さんの自転車と一緒に走って散歩しているのですよ。

女の子同士なので、仲が良いみたいですね。一緒に遊ばせているところに、変なおっさんがやって来て、“この馬はなんて種類だ?”って聞くのです。お母さんはムッとして“馬じゃ無いですよ”、“じゃ、誰が馬を犬って言い出したんだよ。最初に言い出した奴が間違って犬を馬と呼んでだら、今は馬じゃないか”、なるほど一理あるね、それじゃあんたは豚か?
境内でワンちゃんたちと話していると、時々そんなおかしな連中も寄って来るんです。
お婆ちゃんはいつも愛犬3匹と一緒、でも、雨が降ると真ん中のワンちゃん1匹だけ連れて来るのです。他のワンちゃんたちは雨が嫌いなんだって。

こちらのご夫婦もしょっちゅう見かけますね。でも、まだお話していないのです。

後ろ姿をごめんなさいね。ご挨拶しようと思ったのですが、後ろから他のワンちゃんに声をかけられたもので。
遠くをお散歩するワンちゃんは望遠レンズで撮ってますよ。これでおおよそ20メートルほど離れているのです。
こちらも同じくらい離れてますかね。花やしき通りの入口です。

伝法院通りは望遠レンズの効果が良く出る場所なので、好きですよ。
『今朝の自転車』
いつもの自転車コレクション。急いでいるのは新聞配達の方ですね。

境内乗り入れ禁止の立て看板がつや消かな。
看板の影響なのか、最近はこのように自転車を押して歩いている方を見かけるようになりました。

あれだけ大袈裟に並べると、少しは効果が現れるのでしょうね。
我関知せず、って人の方が多いのです。


『昨日の行事』
浅草の旦那衆が、日本の伝統芸能を通じてお互いの親睦を深めようと結成された「ほおづき会」、毎年一度行っている発表会が開催されました。
「常磐堂」の社長と「龍昇亭西むら」の社長の踊りは「ほおづき会」一番の話題なのだそうです。お上手で、プロのようでしたよ。
お馴染み久ちゃんの小唄で「白扇の」。
立方は福了子姉さんでした。みなさん良くやりますよね・・・。
『灯籠会』
昨夜の「とうろう流し」、正式名は「灯籠会」と称すそうです。浅草寺貫首たちによって有り難いお経が唱えられ、まずは招待者の灯籠が流されます。
水面に揺れるとうろうを見つめる観客たち。
流されたとうろうに向かって、御詠歌が歌われました。
お客さんの最初は浅草の子供たちです。
やはりお盆の伝統行事には、ゆかた姿が似合いますね。
流れて行くとうろうに手を合わせてお祈りしましょうね。
あえてフラッシュを使わずに撮影したので、赤味を帯びた写真になりましたが、これが真実の姿に近いのですよ。
それにしても、今年から登場したとうろう流しの水路、良く考えましたよね。
とうろう流しの時間は、ちょうど満潮時だったので、とうろうは上流に向かって流れていきました。上を通過するのは東武鉄道です。
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