『今朝の浅草』
とっても良いお天気が続きますね。でも、今朝はちょっと肌寒い朝になりました。こんなのを一時的に寒さがぶり返す現象「寒の戻り」というのでしょうね。せっかくのお天気なのに、モモちゃんの尻尾も下がっていましたよ。あほまろは厚着をすれば寒さを凌げるのですが、モモちゃんはいつも同じ毛皮なのでコロコロ変わる気温の変化をいったいどう調節しているのでしょうか。「寒の戻り」を音だけを聞くと、「燗冷め」のようにも聞こえますね。あほまろはお燗よりも冷やが好きですけど・・・。そっか、あほまろは酒止めたんだったっけ。チャンチャン。
いよいよ明日からゴールデンウィークが始まりますね。世の中みんなウキウキとはいえないのが、あほまろです。何処に出かける予定もなく、ただあるのは納期が迫ったお仕事を片付けなければいけないことだけなんです。独りで秘密基地に籠もって作業をするのも寂しいので、可愛そうだけど助手の古麻呂も一緒にゴールデンウィークは無し。古麻呂はまだ大学生なので「いつか」たっぷり休暇を与えてあげるからね。でも喜ぶのはまだ早いよ、「いつか」はいったいいつなのか、いつかいつかと思ったが結局いつかはこなかったとかなってしまわないようにしたいのですけど・・・。せっかくのゴールデンウィーク、2〜3日くらいは、いつかいつかの親孝行の時間に充てさせてあげなければいけないのかな・・・。
「いつか」。若い頃に友人達と安い酒を飲みながら将来の夢を語り、「いつか」は夢を実現しなければと努力を重ねてきたつもりでしたが、今になって振り返ってみれば、そのゴールはいったいどこなのか、未だに「いつか」と迷っているのです。ただ結果が見えているのは、人は「いつか」死ぬ。「いつか」と「いま」を隔てるものは何なのでしょう。もしかしたら、あほまろのラストシーンは、もう始まっているのかも知れない。そう思うと、「いま」と「いつか」の距離は、確実に縮まっているのでしょうね。かつて夢みた「いつか」、少なくなってしまった人生、はたして叶えることができるのでしょうか。
いつかできるに違いないこと
いつかできるかもしれないこと
いつでもできること
今すべきこと
今やったほうがいいこと
今やりたいこと
今しかできないこと
(フランスの思想家・モンテーニュの著書より)
自分の幸せのために、今、何をしたら良いのでしょうね・・・。いつか・・・。

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『今朝の雷門』
あほまろが始めて雷門を見たのは、昭和37年の春、完成から2年後のことでした。中学校の修学旅行で北海道から浅草にやって来た時でした。雷門前で、記念写真を撮ったのが今も残っています。
今でもこの時期は、中学校の修学旅行が大勢やってきます。今朝の境内、早朝だというのに学生服を着た中学生が数名雷門前で記念写真を撮っていました。昨晩は浅草のホテルに泊まり、今日は自由時間なのだそうです。驚いたことに、北海道であほまろが住んでいたお隣の町の中学からなのです。なにか懐かしくて、子ども達と話し込んでしまいましたよ。もちろんこの日記のアドレスも教えてあげたよ。
楽しかった修学旅行の思い出、これだけは誰もが忘れることなく記憶している出来ですよね。今朝の子供たちもモモちゃんと一緒に撮った記念写真、きっと思い出として「いつか」想い出してくれるでしょう。子ども達のカメラで撮影してあげたのですが、肝心のあほまろのカメラで撮るのを忘れてしまいました。みんな、写真載せられずごめんね。この写真を撮った時、あほまろの右側でモモちゃんのリードを持っていてくれたんですよね。

「いつか」と言わず、毎朝撮っている雷門の裏。

「いつか」と違う澄んだ空気に青い空。初夏ですね・・・。

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『今朝の一写』
浅草寺では、毎朝大勢の方によって掃除が成されます。手水場も毎朝水路の中のゴミを取り除き新しいお水を流すのです。“この作業を一日でも欠かすと排水溝が詰まってしまうんですよ”、でしょうね。特に落ち葉の時期は2時間おきに排水溝の回りの落ち葉を取り除いているそうです。ごくろうさまです。この作業だけは、「いつか」じゃいけないのでしょう。

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『今朝の境内』
仲見世で一番最初に開店するのが左側に見える「おかだや」さんです。このお店は、傘や歌麿の美人画や、写楽の役者絵等の浮世絵をモチーフにしたバスタオルなどを売っているお店です。「いつか」、あほまろが撮った映画の番傘や蛇の目傘の小道具もここで仕入れたんですよ。

伝法院のお庭、今朝も日射しが強いので、「いつか」よりも影がきついですね。

いつもの五重塔が見えなくなっても、「いつか」は見える場所。

とうとう「いつか」「いつか」と思ってた宝蔵門の覆いが総てとられました。

見違えるほどすっきりしましたね。写真では判りませんけど、柱の朱色が「いつか」よりも鮮やかになりましたよ。

「いつか」「いつか」と思っていても、人生と違って修復作業には終了予定があるのです。

「いつか」の覆いが無くなって340メートルの仲見世もスッキリ、クッキリ。

おや、お地蔵さん広場の銀杏の木が切られてしまいました。数えてみたら5本もですよ。いったい何をするのでしょうね。これらの木々「いつか」の絵葉書にも写っていたのに、無くなるとちょっと寂しいですね。

ボロボロになってしまった二天門も「いつか」修復されるのでしょう。

お爺さんもお婆さんも「いつか」は青春してたんですよね。失礼、今もですね。

末は博士か大臣か、一生懸命勉強して「いつか」は偉い人になれってか。

大きなカメラを持った女性、いったい何を撮るのかを観察すると、覆いの取れた宝蔵門をあちこち角度を変えて撮ってましたよ。きっと、どこからか依頼されたのでしょうね。「いつか」雑誌にでも載るのかな。
総理大臣が始めてアメリカを訪問しましたね。目的は、政府の憲法解釈で禁じている集団的自衛権行使を容認に向けて検討する話し合いなのです。あなたたちの国に「いつか」飛んでくるであろう北朝鮮のミサイルから守ってあげたい。そんなことなんですけど、その前に日本がやられてしまうよね。

「いつか」は賑わう浅草神社。もちろん三社祭の時はね。

「いつか」は桜が咲いていた。

5月「いつか」は子供の日。

風が強いので、青い空に泳ぐ姿も「いつか」より勇ましいね。

「いつか」はまとめてみようと思っている浅草寺境内自転車コレクション。撮り続けて2年目ですよ。




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浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
「いつか」は枯れてしまうツツジの花も、今朝は直射日光を受けて光ってましたよ。でも、よく見るとすでに枯れ始めましたね。

伝法院通りの股木提灯。影もきれいですね。こんな写真、「いつか」も載せたっけ。

いつも「いつか」も全く同じ佇まい。この股木提灯、昨年と全く同じなんですよ。
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