『今朝の浅草』
秋晴れの週末、地下鉄駅から新聞を拡げながらゾロゾロと出てくる異様な人たち、これが日本有数の観光地浅草の在り方で良いのでしょうかね。みなさん脇目もふらずに競馬の場外馬券場に急いでいるのです。そんな連中が辿り着くのは、ギャンブルに快適な空間をもたらしてくれる有料席の中でも更に良い席を確保しようと長い列が続く場外馬券場なのです。
政府は10月月例経済報告で、景気拡大期間は連続57カ月目となり、戦後最長だった「いざなぎ景気」に事実上、並んだことを発表しました。「いざなぎ景気」とは、1965年(昭和40)〜1970年(昭和45)にかけて続いた消費主導型の大型好景気のことで、これに先立つ神武景気や岩戸景気を上回る長期間の好況であったため、岩戸神話をさらにさかのぼる国造り神話から名づけられたそうです。
政府のいう消費主導型の大型好景気のおかげで、週末のギャンブル人口が多くなっているのでしょうか、確かに最近は浅草六区の場外馬券場の有料席を求めて早朝から並ぶ人の列が長くなってきたように感じるのでした。
今回の景気、いったいどんな名前が付けられるのでしょうかね・・・。
来月に入ると「酉の市」がやって来ます。元祖は足立区の「花畑鷲神社」のようですが、全国的に有名なのは、樋口一葉の「たけくらべ」でもお馴染みの浅草「鷲神社」と、お隣の酉の寺「鷲在山長國寺」ですね。この社寺が隣り合わせる境内には、来る年の開運、授福、殖産、除災、商売繁盛を願う熊手などの縁起物を売る露天が約200店並び、威勢のいい掛け声が飛び交うのです。熊手は「福をかき込む」と言われる縁起物です。
このほかにも、新宿の「花園神社」や、横浜の「鷲神社」などもお酉さまで有名ですね。熊手を造っている業者の方が、“景気の良い年には小さな物が良く売れるんだよ。でも、不景気な時には小さい物すら売れないよ・・・”、なんてぼやいてましたけど、それじゃ大きい物はいつ売れるの?
「浅草おとりさま 鷲神社ホームページ」
「浅草酉の寺 長國寺ホームページ」

仲見世でモモちゃんを待っていたナナちゃんが喜んで飛びついてきました。危険を感じて身構えるモモちゃん、自分よりも身体が大きくなってしまったナナちゃんが恐いのでしょうね。
------○------
『今朝の雷門』
浅草の路上に、文化の日に開催される「東京時代祭」の幟が並びました。ここは数が少ないのですが、お向かいの並木通りは幟の朱色が見事ですよ。
------○------
『今朝の一写』
みなさん一攫千金を目指して新聞に齧り付くように見入っています。この人たちは有料席を確保したくて並んでいるのです。A〜Cブロックと書かれたプラカードを持ったガードマンが、最後尾を知らせているのでした。

------○------
『今朝の境内』
雷門前の並木通りに並んだ「東京時代まつり」の幟です。この光景、雷門から見た方が奇麗ですよ。

今朝からまた屋台が並びましたね。いくら成れているといっても、毎週設営と撤去の繰り返し、ご苦労様です。
観音様の中に、何かが並びました。いったい何でしょうね・・・。ガードマンに聞いてみたのですが、明確な答えは無し。

「定点観測」の懸崖です。昨日から特に変わったところは無いようです。

写真で比べてみても、蕾は昨日とほぼ同じですね。

大輪の菊花が見事に咲き揃いました。菊の花の寿命はおよそ20日くらいだそうです。この調子じゃギリギリ11月15日の最終日までは花を保っているのでしょうね。

なんまいだ〜、修復作業中の橋本薬師堂にお詣りです。

競馬が開催される時は派手な宣伝が登場する花やしきのお隣の居酒屋さんです。名前もユニークですね。

------○-----
浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
昨夜、「第二回浅草を愛する人の会」が浅草ビューホテルで開催されました。主催は浅草演芸ホールでお馴染みの東洋興業ということもあり、落語家を始めとする芸能人を中心に、およそ400名が出席されました。

お馴染みの顔が並んでいますね。今年で落語協会の会長を勇退された我が圓歌師匠も、落語協会最高顧問として壇上でお祝いのご挨拶です。

主催者の東洋興業、松倉会長とご子息の松倉社長。そして司会の世志凡太さん。

こんなパーティでしか見られない不思議なコンビ。漫才協会会長の内海桂子さんと落語協会会長の鈴々舎馬風師匠の漫才?馬風師匠、タジタジだったかな。

バラクーダーによる「下町めぐりんの歌」が披露されました。

牧伸二さんは、自ら作詞作曲をされた「浅草お祭り音頭」のお披露目です。

大抽選会が終わり、「浅草音頭」でお開きです。

|