『今朝の浅草』
「江戸ネットの表紙が重く、開くのに時間がかかる」以前からそんなご意見が多かったので、昨日は思い切って表紙を新しくいたしました。確かに、表紙でいきなり日記の写真をダウンロードするってのが重たい原因だったのでしょう。日記のページだけを見たくていらっしゃる方ばかりとは限らないので、表紙は単なるメニューだけとすることにしたのです。更に、あほまろのライフワークとなってしまった明治末期から昭和初期までの絵葉書の分類。これらがご覧頂けるようなページを制作中です。完成までもう少々お時間を頂きたいと思います。
ネットの公開を初めて今年の8月でちょうど満10年になります。昨日、過去のファイルを整理していると、懐かしい10年前の映像と文章がそのまま残っているのです。まるで迷路のように複雑に入り乱れた書類のリンクを辿りながら、過去の文章についつい読み入ってしまいましたよ。とりあえず、リンク先不明などの不都合な箇所が有りましたら、なんなりとメールでお知らせください。
罪と汚れをはらい清める神事「夏越の祓」(なごしのはらえ)は、毎年6月晦日に行われ、疫病避けの茅の輪くぐりの本番なのです。京都では夏越祓に「水無月」という和菓子を食べる習慣があるそうですが、これは和菓子屋の策略が今に伝わったもので、土用のウナギと同じようなものでしょうね。この「水無月」は、白いウイロウの生地に小豆をのせ、三角形に包丁されたお菓子で、“小豆には悪魔払いの意味があり、三角形は暑気を払う氷を表している”。この時期の京都では、そんな最もらしい講釈と共に店頭に並ぶのですよ。厚い夏を健康に過ごそうと祈った、旧暦の6月末日に行われるのが本来の姿なのですけどね。
一昨日から日中は真夏日が続いていますが、朝はとっても爽やかです。今朝も時折涼しい風が吹いてくるので、ちょっと汗ばんだ身体に快適です。モモちゃんは汗ばむことはないのですが、暑い時には長い舌を目一杯出してハアハアやっていますが、快適は日は口を閉ざし、“ニー”ってするように唇を引き締めた笑顔になるのです。そんな表情が、モモちゃんの一番可愛い顔なのです。
先日、都内の121交番を廃止することが発表されましたね。あるだけで安心な交番だったのですが、警察も経費の削減を迫られているのでしょう。そのリストの中に、「浅草観音前交番」(写真)も入っています。廃止の理由は、仲見世商店街振興組合では約一年前、64台の防犯カメラを設置したことと、何かあれば雷門交番が有る。確かに、最近は交番の中に人が居るのを見たことはありませんが、交番が有るだけでも、犯罪者には威圧感になっていたのですけどね・・・。

雷門前の浅草文化観光センターで、「第18回台東区優秀技能者作品展」が、今日から7月11日まで開催されます。手作りの味を生かして優れた製品づくりにはげむ技術者や、昔ながらの技術・技法を
守り続ける名人など、さまざまな職人さんが区内の産業を支えていることを感謝し、毎年「台東区優秀技能者」として表彰された方々の作品を展示公開するのです。
また、週末は優秀技能者による実演会も開催されます。
7月1日土曜日 版画彫師 長尾次朗氏
7月2日日曜日 金・銀器 因幡秀雄氏
7月8日土曜日 木彫刻 鹿野浩四郎氏
7月9日日曜日 鼻緒 稲増俊次氏
実演は、正午から午後4時まで、日程や内容を変更することもあります。
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『今朝の雷門』
こちらの交番はいつも忙しく活躍している交番なので、閉めることは絶対無いでしょうね。この一帯には、吾妻橋・六区・雷門と、狭い場所に集中して三箇所も設置されているので、観音前交番は不要としたのでしょうね。

携帯電話で雷門の写真を撮っている人から、“提灯の文字が変わったのですか?”と、訪ねられました。変わっちゃいないけど、いったい何が言いたいのか理解できない内容の会話が続きます。よくよく聞いてみると、なんのこと無い、「雷門」と書いていないのを不思議がっていたんですね。
あのね、お嬢さんこちらは裏側なのですよ。辺りをキョロキョロ見渡してお嬢さん、真っ赤な顔して走って行きましたとさ。「雷門」は、どっちから見ても立派な造りなので勘違いしてしまったんですね。「雷門の裏表」どなたか、そんな曲を創ってください。
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『今朝の一写』
今月初めから自動車の違法駐車の取り締まりが厳しくなりました。ここ浅草でも、毎日のように雷門通りを監視員が歩いています。それはそれとして、どこの自治体も悩みの種が放置自転車なのです。特に、浅草地区では違法駐車よりも自転車の方が住民の迷惑になっているのです。
この写真でお解りの通り、「移送」の黄色いシールが貼られたままで何日も放置されている自転車、いつまで経っても「移送」される様子が無いのです。このシールには、6月14日に移送します。と書かれたままなのですけどね・・・。これが行政のお仕事なのです。

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『今朝の境内』
散歩が早かったので、まだ人影は少ないですね。向こうから歩いて来るお嬢さんが、雷門を不思議がっていた方です。

ほおづき市の準備が行われている浅草寺境内です。

奥山の水はけ用水路の設置も終わり、土が埋め戻されました。

今日が本当の「夏越の祓」(なごしのはらえ)なのです。毎日潜った茅の輪も今日限りでお終いですね。これからも犬たちの健康をよろしくお願いいたします。
「神田」の稲がどんどん育っています。小魚も元気に泳ぎ回っていましたよ。
浅草神社の神木「えんじゅの木」です。この木で不思議なのは、秋までに二度葉が茂るのですよ。ご覧のように春に茂った葉が落ちて、新芽が出始めてくるのです。それも、一部の枝だけなのですよ。さすがに神木だけあって、不思議してますね。

こちらはいつもの弁天山の梅の実です。毎朝、この実が気になっている和歌山出身のカメラマン志望の方に、定点観測をお届けしているのです。
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浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
以前にも話題にした「めぐみ地蔵」、この名称は全国各地に点在してます。それも、このように寺院の敷地に有るのは珍しく、そのほとんどが街道筋や街角に立っているのです。
「めぐみ地蔵」とは読んで字のごとく、福徳をお授けいただけるお地蔵さんですが、江戸時代中期頃から増えだしたといわれているのです。一節には、大阪の石材商が大量に地蔵を造り、船で売り歩いたのが始まりとか。
それも、途中で立ち寄った村に泊まった商人一行が夢でお地蔵さんがこの村に留まりたいと夢を見た・・・。騙された地元の名主さんたちが道宇を建立し、村の守り神とした。どこの土地にも、そのような話が実しやかに伝えられているのです。江戸時代の悪徳商法に引っかかったのは明らかですが、今も村人の厚い信仰を得ているってことは、信じる者は救われるってことなのでしょうかね。
村人に恵みを与え、詐欺商法の商売人にも恵みを与えてくれた「めぐみ地蔵」、このお地蔵さんも、元は隅田川の辺にでも立っていたのが移設したのかも知れませんね。

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