『今朝の浅草』
旧暦の三月三日は「上巳の節句(じょうしのせっく)」です。桃の節句で、ひな祭りとも言われていますね。ところが、明治5年以降、新暦を採用するようになってからは、それ以前に詠まれた詩歌の季節感が変わり、節句の時期も俳句の季語までが変更されてしまったのです。旧暦とは、太陽の1年と月の1年の差を工夫して、その両方の運行をうまく取り入れた暦で、非常に高度で自然界に最も近い暦だったのです。
季節感がだんだんなくなってきている現代では、旬というものが少なくなってしまい、どんなものでも年中手に入れることができます。そんな生活に慣れてしまって、ズレた季節を過ごすようになると、過去の文学に登場する繊細な季節の移り変わりも感じることが出来ない日本人になってしまったのかも知れません。
あほまろはいつも旧暦で四季を感じる生活をしています。たとえば花の旬などは、いつも頭の中で旧暦に変換しながらその時期を知るのです。そんな考え方が染み付いてしまうと、先日も真面目な顔で、桜は二月の下旬に咲くのですから・・・。そんなことて言って笑われてしまいましたよ。
ちなみに当たり前ですが、「上巳の節句」は三日月です。そう、三月三日だからです。この名も、旧暦が生きている証なのです。今夜は腫れの予想なのでくっきり。綺麗な三日月と夜桜が楽しめそうですね。
今朝も雲一つ無い青空、空気が澄んでいるので我が家から富士山が奇麗に見えています。しかし、気温は低めで風も強くのんびり散歩には向いていません。モモちゃんと一緒に早足に散歩を済まそうと急いだのですが、そんな朝に限ってあちこちで知り合いに出逢ってしまうようです。おはようの挨拶だけじゃ素っ気ないので、世間話に時間を要してしまうのです。あほまろは、そんな立ち話の中から浅草の情報を拾い出しているのです。
昨日の日記で、高級デジタル一眼レフを持った女性二人の話題を書きました。その二人とは会話も無くすれ違っただけでしたが、帰ってから浅草関連のホームページを検索していて、“偶然あほまろさんの日記を発見して自分たちのことが書かれているのに驚きました”、とメールを頂きました。実は、残念ながら彼女たちは、写真を撮るのに夢中で、あほまろとモモちゃんの存在は気付いていなかったようです。
今年高校を卒業して、これからカメラマンを目指して写真専門学校に通うのだそうです。しかし、“今まで写真といえば携帯電話でしか撮ったことが無く、まともなカメラを持っていなければ授業にならないので大学進学を諦めて専門知識を得るために買って貰った”、でもね・・・、まとも過ぎるよそのカメラは・・・。100万円以上もするプロでも買えない超高級器なのですよ。バカ高い私立大学の入学金などから比べたら、ちゃんと残って教材にもなる、そう考えたら安いのかもね。頑張ってプロカメラマンを目指してください。しかし、「弘法筆を選ばず」、英語では、「A
bad carpenter quarrels with his tools.」意味は、「下手な大工は自分の道具に文句を垂れる」。と、いわれないようにね。
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『今朝の雷門』
毎朝、好き勝手なことを書いているとたまにはお叱りのメールが舞い込んできます。雷門の記述にも様々なご意見やご希望が有るようです。特に多いのは、“もっと違ったアングルで撮ってくれ”とか、“人物を入れない写真が見たい”、“広角で寄らないで遠くから望遠で撮ってくれ”、などなど。中には、“フルサイズのデータが欲しいので送ってくれないか”なんて図々しいものまで。毎日この日記を書き終えて秘密基地に出勤するまでの間に、数通、正午までに2〜30通、翌朝まで100を超えるご意見が舞い込んで来ることがあるのです。すべてに目を通すことは出来ず、また、総てに返事を書く時間も無く、今朝のように、ご意見を参考にさせていただくだけです。でも、返事が来ないと怒ったメールを送る方もいらっしゃいます。無視している訳じゃないので、勘弁ね。
雷門の定点観測は、毎日の空気が伝わっていればそれで良いじゃないでしょうか。今朝は、あえて携帯電話で写真を撮っている方を入れて写しましたけど、また文句が来るのかな。

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『今朝の一写』
直射日光を浴びて輝く六角堂の枝垂れ桜です。今朝、この枝垂れ桜を中判カメラで撮影していた男性、“毎日この辺を散歩できて良いですね”、なんて羨ましがられました。本当に浅草は良いところなのかな・・・。ここに住んで7年目、そろそろ飽きてきたかも。

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『今朝の境内』
二天門は国の重要文化財です。そこにぶら下がっている大提灯は重要じゃないのか、どんどんボロボロになっていくのが寂しいですね。
観音さまの正面から撮ってみました。実は、毎日歩いていても仲見世からお地蔵さんをお参りし、そのまま浅草神社に向かうので、このアングルの写真はたまにしか撮っていないのです。

伝法院のお庭の桜も満開です。これが散るころになると、池一面が桜の花びらになるのです。
この時期の隅田公園には、前日の花見客が残していったシートや弁当の容器がいっぱい散らばっているのです。


浅草神社境内「定点観測」の桜です。小さな枝に目一杯咲き揃いました。

青空に桜が奇麗ですね。こんな時、レフ版があればもっと桜は浮き出るのです。

お堂の朱色に桜の薄桃色が似合ってますね。
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浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
仲見世通りに散った桜の花。まだそのままの形で散っていますが、あと数日もすれば、花びらだけで舞い散るのです。いわゆる「桜吹雪」。それも春の風物誌ですね。

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『お知らせ』
4月2日(日)は、「第一回 隅田川リバーサイド天国」が、開催されます。
今回のトリは、浅草の大衆演劇でお馴染みの竜小太郎が飾ってくれます。ぜひ、みなさんも、当日は浅草にいらしてください。あほまろは会場で写真を撮っていますよ。

スケジュールの詳細はこちらから。
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