『今朝の浅草』
このところ寒暖の差は極端ですね。今朝は昨日より7度も低い真冬日に戻ってしまいました。しかし、予報では明日から週末にかけてまた暖かい日になるそうな。いくら寒さに強いモモちゃんであっても、この気温の差の激しさに今朝は震えっぱなしでしたよ。
どんな日であっても、浅草寺境内では毎朝清掃作業員が働いています。雷門前から広い境内一帯のゴミを3〜4名で掃き集めています。そのほとんどが紙くずや空き缶などで、この時期は楽なのですが、一番嫌な季節は落ち葉の時期だとこぼしていました。でしょううね、境内の銀杏の落葉は境内全体に黄色い絨毯を敷き詰めたようになってしまうのですからね。それに、一番困るのは犬の糞です。
毎朝境内は愛犬たちのたまり場になります。様々な犬たちが自由に走り回っているのですが、あほまろが知るかぎりみなさん、もしもそそをしてしまった時にために、犬の用足し袋を準備し、ちゃんと持ち帰っているのです。しかし、中にはそのままにして行ってしまう人もいるのです。そんな光景を時々見かけるのです。
今朝も観音裏の古木の下で愛犬の黒いチワワに用を足していたお嬢さん。用を済ませるとそのまま立ち去ってしまったじゃありませんか。その様子を見ていたのは、あほまろだけじゃ無いのです。毎日自転車で犬の散歩をしている方が、その女性を追いかけて注意をしたのですが、“何が悪いのよ!”、開き直って逃げていきました。
こんな状態が多くなると、他の社寺のように、浅草寺境内も犬の散歩を禁止されてしまうかも知れないのです。そんなのを見付けると、しかたなく我々が片付けてあげなければいけないのです。以前、サラ金のCMで人気が出たチワワブームの頃には、新しい愛犬家が急激に増えたことがありました。その頃、境内に集まる愛犬家みんなで買い方の注意などを教えてあげたのですが、中には今朝のような自己中心な方も多く、このまま放っておいたら浅草寺から散歩禁止にされてしまうかも知れないと危機感を募ったこともあったのです。いつまでも、楽しく犬の散歩が出来る場所であるように、愛犬家のみなさんは、充分気を付けて行動しましょうね。清掃員の方々も困っているのです。
そんなことが起こった場所は、樹齢数百年の古木がありまます。一見枯れているように見えますが、まだちゃんと生きているのです。過去の写真を調べてみると、この古木は、明治時代から今のように上部が無い状態で観音裏に立っていたのです。
写真は明治末期の観音浦の絵葉書ですが、そこにちゃんと写っていますよ。よく見ると左から2本目がこの古木です。奥に見えているのが関東大震災で倒壊した浅草十二階(凌雲閣)です。
浅草寺境内には、この他にも多くの古木が残っています。中には戦災で焼けただれた木肌を残してもまだ生きている古木もあるのです。それらも古い写真の中にちゃんとその姿を留めているのですよ。
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『今朝の雷門』
寒い朝にもかかわらず、今朝の人出はいつもより多いようです。ここでも、清掃作業員が散らかったゴミを掃き集めていました。(午前7時10分頃)

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『今朝の一写』
ガラン、ガラン、北風が強く吹き付ける境内に五重塔の四隅に吊された鐘が鳴り響いています。よっぽどの強風でなければ鳴ることのないこの鐘が鳴っている、それほど寒い朝なのです。

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『今朝の境内』
昨日のニュースによると、昨年の11月に盗まれた裏観音を盗んだと思われる人が逮捕されたそうです。浅草寺だけじゃなく、奈良の法隆寺からも仏像を盗んでいたそうです。でも、まだ裏観音の現物が見付かったとは報じられておりません。“犯行をほのめかしている”とだけ記されていました。何はともあれ、目出度し目出度し。


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『昨日の行事』
昨日は「針供養」が行われました。普段は人影の少ない浅草寺境内の淡島堂には女性を中心に縫製に関わる大勢の方々が訪れ、本堂前に置かれた大きな豆腐に使い終えた針を刺してお参りをしておりました。折れた縫い針を供養すると共に、裁縫の上達を祈る伝統の行事なのです。

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浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
国際通りのとある駐車場。いつも気になるのが、このマネキン人形です。以前は旗を持って立っていたのですが、最近はこのように看板を持って立っています。始めてこの人形に出逢ったのは、夜中にここを通った時です。薄暗い中に立っているこの人形にドキっとさせられたことがありましたよ。意味は無いのですが、なんとなく載せてみました。
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