今回は大人の休日倶楽部のツアーに参加し、行きはE655系ハイグレード車両「なごみ(和)」乗車、帰りは新幹線の旅。娘と二人で参加した仙台日帰り旅行でした。
ハイグレード車両E655系電車は、2007年(平成19年)に登場した東日本旅客鉄道(JR東日本)の交直流特急形電車。6両編成1本が在籍し、「なごみ(和)」の愛称を持っております。

旅の始まりは久しぶりに上野駅mそばからでしたよ。

我々の席は最後尾一号車の更に最後尾の2番AB席で、後ろは空席なので自由に席を移動することができました。

この列車は、天皇、皇后両陛下が乗車される「お召し列車」としても使用されているハイグレード車両です。日常的に走る車両では無いので貴重な体験でしたよ。

臨時列車として運行される時は、「特別車両」(御料車)を外した5両編成の団体専用列車(いわゆるジョイフルトレイン)として13番線より運行いたしました。

車両はハイグレードですが、スピードは鈍行に毛を生やした程度。かつての特急「ひばり」が上野-仙台間4時間15分でしたが、今回は、5時間43分なので、当時の急行並ですね。

今回の先頭車は5号車でした。

5号車:クモロE654-101 (M2sc-100)
定員17名の制御電動車。床下に主変換装置・SIV・CPを搭載する。身体障害者対応トイレや多目的室が設置されている。

4号車:モロE655-201 (M1s-200)
定員27名の電動車。2号車と同じく床下に主変換装置を、屋根上に主パンタグラフと予備パンタグラフを1基ずつ搭載しており、屋根高さも低くされている。車内にはギャレーも設置されている。

3号車:モロE654-101 (M2s-100)
定員9名の電動車。床下に主変換装置、電車として自力走行する際のサービス機器類の電源である静止形インバータ(SIV)、電動空気圧縮機(CP)を搭載する。他の「ハイグレード車両」の座席が布張りであるのに対し、本車両のみ本革張りとなっている。また半分は個室型のVIP室となっているほか、VIP専用の身体障害者対応トイレやギャレーが設置されている。

2号車:モロE655-101 (M1s-100)
定員32名の電動車。床下に主変換装置を搭載する。屋根上にシングルアーム式の主パンタグラフ(前位(ユニット外側)設置)と予備パンタグラフ(後位(ユニット内側)設置)を各1基搭載し、中央本線・身延線などにある狭小トンネル区間への入線にも考慮し、屋根の高さはパンタグラフ非搭載車よりも低くされている。

1号車:クロE654-101 (Tsc'-100)
定員22名の制御車。床下にディーゼル発電機を搭載する。この車両のみ客用出入口がない。洋式トイレと男子小用トイレ、洗面所が各1か所設置されている。

この他に、国賓が利用する際のみ、3号車と4号車の間に連結される定員18名の付随車。「サロ」「サハ」などの記号は付されていない、E655-1 (TR)。

全車両グリーン車で、座席は横1+2列配置の電動式リクライニングシート。各座席にはスポット空調の吹き出し口や読書灯が設置され、ハイグレードの豪華さを演出しておりました。





車内を巡ってみたかったけど、定員9名の3号車だけには入れませんでした。

3号車の半分は個室型のVIP室でふかふかの絨毯敷きですが、今回は使われておりません。

反対側から。

車内を巡っている間に大宮到着。

座席には、各種デジタル放送や車内販売システム、運転席からの展望映像などに対応したタッチパネル式の8インチモニタ装置が設置されています。このシステムを「ITシステム」と称し、液晶画面に指タッチで簡単操作を強調しておりますが、まだiPodの無い時代は最新の機器だったのでしょうね。

車内で楽しむゲームが内蔵されていましたが、どれも数世代前の懐かしのゲームですよ。おまけに液晶の色が悪く、タッチパネルの反応もめちゃ悪なので、iPadになれた人の感覚ではまともに遊ぶことが出来ないでしょう。

2007年当時は、これでも最新技術でしたが、10年も経っているので取り替えたら如何でしょうか。

それでも、車両の前後に取り付けられたカメラからのライブ画像は楽しかったですね。



隣席の娘は全く興味が無さかたので、ディスプレー2台独り占め。前後の映像を楽しみましたよ。

持参したiPadで位置情報も同時に表示して楽しみました。

久しぶりの東北本線は懐かしかったです。


扉が開く途中駅は郡山だけでした。


JRの職員さんがピンクの法被でお出迎えです。

最近は四季島やフルーティ福島などのジョイフルトレーンも運行しているので、
ホームでのお出迎えも慣れているようでした。

せっかくの団体列車なので、立ち寄り観光なんかも楽しいでしょうね。



郡山を出ると、乗車記念のお弁当が配られました。

記念といっても、この程度。
ほんとは駅で久しぶりのお蕎麦が食べたかったけど、停車時間10分では無理だったのです。

定刻13:45仙台に到着しました。さすがに5時間43分は疲れましたね。

弁当を食べた後、せっかくの豪華列車なのに、ちょっとだけ居眠りしてしまいましたけどね。


なごみは仙台で回送列車となるようでした。

帰りの新幹線は、20:17発「やまびこ158号」なので、6時間以上も仙台にて自由時間なのです。

これだから団体旅行はつまらないけど、団体でなければ乗れない列車なので仕方がなかったのです。

久しぶりの仙台なので東北本線の盲腸線の利府駅を往復し、2000年にあおば通駅まで延長された仙石線に乗って遊ぶことにしましたよ。
「仙石東北ライン」で主に使用しているハイブリッドHB-E210系気動車です。東北本線は交流電化方式、仙石線は直流電化方式とそれぞれ電気方式が異なることと仙石線・東北本線接続線が非電化区間となるため気動車による直通運転となり、ディーゼルハイブリッドシステムを搭載した車両が開発されたのです。

東日本大震災により全線で被害を受けた仙石線は、その後の一部区間の高台移設を含んだ復旧工事を進め、2015年5月30日より全線の運転を再開するとともに、仙台駅より東北本線を走行し、松島町の東北本線と仙石線の並走区間に新たに設けられた仙石線・東北本線接続線を経由して仙石線に入線の上、石巻までを結ぶ「仙石東北ライン」の運転が行われたので、国鉄全線を制覇したあほまろにとって、その後のJRの路線も乗らなくちゃいけなかったのです。

せっかくなので、松島で寄り鉄。

松島を訪れるのは、30年ぶりでした。

松島駅で雨が降って来たので、おさかな市場までタクシーでワンメーター。ここでちょっと腹ごなし。

雨も上がったようなので、懐かしの五大堂に行ってみました。

五大堂に渡る橋を歩いて、娘が小学生の頃に来たことを思い出しましたよ。

息子が穴の明いた橋を見た瞬間に、怖いから渡らないと言い出してお母さんと手前のお店で待っていたことを思い出したのです。娘は喜んで歩いたのですよね。

娘はちょうどこの子のような頃でしたよ。


松島は東日本大震災でもほとんど被害を受けなかったのでした。

仙台のお土産屋に必ず置かれている縁起者の阿呆。

松島に来たら欠かせないのが瑞巌寺。おのぼりさんが浅草に来たら浅草寺と一緒ですね。

現在修復工事中で見学も制限されていましたが、

あほまろの目的はこれ。参道の途中の林の中に安置されている、仙台鉄道管理局内が殉職者のために建立された「鉄道事故殉職者慰霊碑」を詣でることです。先人の苦労によって今の鉄道網が保たれているのですから、乗り鉄としては当然ですよね。

どこの街でも欠かせない「マンコレ」。

帰りは、仙石線松島海岸駅から列車に乗りました。



下りの列車がやってきました。

漫画家石ノ森章太郎の故郷とあって、ラッピングも石ノ森ワールド号でした。




宮城県登米市に「石ノ森章太郎ふるさと記念館」があるのです。

仙石線上り列車にはラッピング無し。



終点の「あおば通り駅」。以前から気になっていた延長された路線、仙台駅ーあおば通り駅間には初めて乗れました。


あおば通り駅は、地下鉄南北線との乗り換えに便利になりました。



我々は地下鉄で勾当台公園駅まで移動。

日本一と言われる「光のページェント」会場に行ったのでしたが、大勢の見物客と小雨も降っていたのでちょとだけ見て引き上げましたよ。

それにしても、これ日本一なのでしょうか。

確かに綺麗ですが、あほまろにとっての日本一、仙台の方には申し訳無いけど、やっぱ神戸ルミナリエの方だと思うんだけどな・・・。



混雑しているし、小雨も降っていたので夕食に国分町。

昔はなじみのお店も数件あったけど、20年以上もご無沙汰してたので無くなってしまったようです。でも、その近くに良さそうなお寿司屋さんが有ったので入ってみました。

予想通り初めての店でも、優しく接してくれましたよ。

そして、とっても美味しかったです。

大将お進めのお酒も頂きました。

白エビのアテで頂きましたよ。

ほろ酔い気分で仙台駅まで歩きましたが、国分町から結構離れてしましたよ。

駅のコンコースに懐かしいヘッドマークが並んでいました。良く利用した特急「ひばり」、上野から仙台まで4時間15分だった記憶が蘇ってきました。それに引き替え「なごみ」の5時間43分は遅すぎだよね。

帰路は、やまびこ158号で約2時間。


帰りに買った酒の不味かったこと、ちょっと呑んで捨てしまいました。
上野到着22:19。わずか15時間余りの短い旅ですが、有意義な旅でしたよ。

今回の旅の戦利品であります。

Memo
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