日中は観光客でにぎわう、わが家の近くのサンリオショップですが、夜ともなればご覧のとおり──あの大きなハローキティも、静かに夢の中です。
　あほまろがこの前を通るのは、まだ街が目覚める前の時間帯。人影のない仲見世と同じように、この時間はキティちゃんのお顔も目を閉じているのです。

　昼間のここは、まるで浅草寺の門前のような人気スポット。外国からの旅行者が絶え間なく訪れ、巨大なキティちゃんと並んで写真を撮ろうと、車道にはみ出す人も多いのです。まるで信仰の対象のようにスマホをかざし、夢中でシャッターを切る姿には、微笑ましさと少しの危うさが同居しているので、日中はガードマンが立ち、観光客の安全を見守っているのですよ。

　先日、その現場でちょっとした笑い話がありましたよ。「過労キティ」と書かれたTシャツを着た若い女性が、車道に出て写真を撮っていたのです。
　ガードマンが「キティちゃんも過労気味なので、歩道に上がってください」と注意したら、女性がすかさず、「あんたたちがいるから疲れるんだよ」と切り返したのでした。あほまろはそのやりとりを聞いて、思わず吹き出してしまいましたけどね。ＳＮＳによる浅草の新たな観光地となってしまったのでしょうね。
　夜のキティちゃんは、そんな人々を見守る“無言のセラピスト”のようにも見えました。昼の喧騒を包み込むように、静けさの中で目を閉じる姿は、どこか救いのようでもありましたよ。

「夜更けにも　笑顔を絶やさぬ猫の顔　人の疲れを包む優しさ」（阿呆人也）

　今日は低気圧や前線の影響で、日本列島のあちこちが雨模様のようですね。
　あほまろも、屋根を叩く雨音で目を覚まし、「おっと、もうこんな時間か」と慌てて飛び起きましたよ。寝ぼけ眼で時計を見た瞬間、針の位置を信じてしまったのが運の尽き。
　散歩の支度を整え、傘を片手に外へ飛び出したのですが──どうもいつもと空気が違うのです。静かすぎるのですよ。

　仲見世の灯りがまだ夢の中のようにぼんやりと滲み、雨に濡れた石畳が街灯の光を鏡のように返していました。
「しっとりと風情があるな」などと風流を気取ってみましたが、肝心のウメちゃんたちの姿がどこにも見えません。「きっと雨でお散歩をやめたんだな」と思い、試しにメールを送ってみたところ、『今、起きたばかりでこれから出かけます』との返信。

　その一文に、あほまろは首をかしげました。 「今、起きたばかり？　それにしては返事が早いな…」 念のため、もう一度時計を見ると──なんと、午前3時20分！

　どうりで街がまだ眠っているわけですよ。 霊験あらたかな浅草寺も、鳩たちも、雨音の中で夢の続きを見ていたのでしょう。そんな中、ひとり傘を差して歩くあほまろは、さながら“早起きしすぎた知恵遅れのようで、苦笑いするしかありませんでしたよ。

　実は、あほまろの家にある時計はすべてアナログ時計。 どうもデジタルというやつは、頭で数字を読むという行為が面倒で仕方ないのです。

　アナログの針は考えずとも心で読める。針の傾き一つで、時間の流れを「感じ取る」ことができるのですよ。だから、あほまろのApple Watchもアナログ表示。最新技術の中に、古き良き時代の感覚を宿しているのです。

　便利さに頼るより、少しの不便を味わうほうが、人生の余白が広がる気がしますからね。時間を読み間違えたおかげで、誰もいない雨の浅草を独り占めできたのですから、結果オーライなのですが、雨が激しくなってきたので、今朝は、早めに戻ってまいりましたよ。
　これからはちゃんと、単針も確認しなくちゃいけませんよね。

「雨音に　起こされ早き　夢の道　針にまどいて　時を間違う」（阿呆人也）

　　今朝の日の出は午前6時10分。

　今日から（11月9日〜15日）は「秋季全国火災予防運動」ですね。 今朝も遠くの方で、消防車のサイレンがけたたましく響いておりましたよ。

　この時期になると、あの音がどこか胸に沁みるのです。 火の恐ろしさと、それを防ぐ人々の使命感。その音は、警告のようでいて、人間の営みの尊さを思い出させてくれます。

　昨日は、三鷹市の京王井の頭線の線路内で枕木などが燃える火事がありましたね。
　現場は工事中だったようで、上下線が一時運転見合わせとなり、浅草に帰る途中の知り合いの女性が、久我山駅から富士見ヶ丘駅まで歩かされたとSNSで不満を漏らしていましたが、命にかかわらなかったことが何よりの幸運です。人間、火の手よりも心の火の扱いが難しいものですからね。

　この時期は空気が乾燥し、強い南風が吹くことで、火災が最も増える季節。油断ひとつで、日常が灰になる、それが火の怖さです。
　あほまろも他人事ではありませんよ。なにしろ「秘密基地」のコンセントは、まるで都会の地下鉄網のようなたこ足配線。 どこか一つでもショートしたら、ニュースになるのは“浅草の怪しい老人宅出火”なんて見出しになりかねませんからね。
　今日は心を入れ替えて、延長コードの一本一本まで点検しようと思っていますよ。

　火を恐れることは、生きることを慎むこと。
　人の心もまた、怒りや嫉妬という“火の粉”を溜め込めば、すぐに燃え上がるものです。日々の暮らしの中で、心の消火器──それが「思いやり」なのかもしれませんね。

「火の用心　心の灯りも　気をつけて　油断ひとつで　炎となるぞ」（阿呆人也）

　あほまろは今日も秘密基地でダラダラ過ごしますよ。

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　おはようヒロちゃん。

　今朝の朝の朝食は、餃子と目玉焼き。デザートは無し。

　妻のコレクションは、宇宙人のイイベとシルバー。

　昨日の東京スカイツリー。

　あほまろお帰りなさい。

　夕べの夜の夕食の晩ご飯は、久しぶりに近所の寿司屋さんから出前一丁。


　妻のコレクションは、東京オリンピックに行く、ねねちゃんとシンディちゃん。

Memo
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　昨日は、納税意識の高揚を図り、自主納税を推進することを目的とした広報活動「しっかり納税キャンペーン」が行われました。








　　あほまろも「しっかり納税キャンペーン」のグッズを配りましたが、受け取ってくれたのは、ほとんどが外国人の方々でした。
　日本語の意味を分からずとも、笑顔で「サンキュー」と言ってくれるのが、なんとも微笑ましかったけど、キャンペーン効果は無かったようですけどね。

　久しぶりにチンドン屋の麻子さんにもお逢いできました。




　今年は盆踊りお姉さんも参加しました。




　最後は、外国人観光客も加わって「東京音頭」で盛り上がりました。



Memo
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