今朝は寒くて冷たい雨になってしまいました。これも台風20号が近づいている影響なのでしょうかね。

台風は予想された進路から、北東に向きを変えて日本列島から離れて行くようですが、秋雨前線の影響で雨風が強まる可能性もあるとか。

今週中頃は強い雨風の可能性があるようです。それ以降は大陸からの空気で一段と涼しい体感となって、朝晩と昼間で体感が変わるので服装には、ご注意くださいですよ。

夕べの天気予報では雨なんて言ってなかったのに、今朝は激しい雨になってしまいました。雷門前は土砂降りで、カメラのレンズにかかって、オーロラみたいに写ってしまいましたね。こんな偶然も楽しいかも。

これほどの雨が降っていたのに、浅草寺本堂前まで来ると小雨に変わってくれたのは良かったのですが、本堂の上に気の触れた老女が大きな声で騒いで、ナナちゃんの撮影を邪魔されたけど、雨じゃしょうが無いよね。

本堂から出なさいとガードマンが注意をしに来たんだけどラチ開かずで、警察官が三人飛んで来て、とりあえう本堂からは連れ降ろしたのですが、

雨なの濡れてしまう、これは日暮里の女が金も払わずどうしたこうしたと一緒だとか、訳のわからない言葉に相づちを打ちながらなだめる警官も大変だったけど、まだ誰も居ない雨の朝くらいは許してあげても良いのでは無いでしょうかね・・・。

記録によると、昭和初期の浅草寺は、雨の日は本堂下に浮浪者を入れてあげていたのです。そんな絵はがきも残っているけど、今の浅草寺は、浮浪者が雨宿りも出来ないところになってしまったのが悲しいね・・・。

いつも綺麗でなければいけない浅草寺、秘仏の観音さまは、いつのまにか変わってしまった状況を、どう思われているのでしょうかね・・・。

浮浪者で思い出すのが、2〜3年前に仲間内の喧嘩で亡くなった男性のこと。以前も書いたことがありましたが、「乞食をホームレスと言っても良いけど、ホームレスを乞食と言うな」が、口癖だった人ですよ。

お天気の良い日は、いつもここで寝ていたのですが、あほまろとナナちゃんが来ると、写真を撮る時だけ避けてくれたんだよ。昔は、彼も同じ色の柴犬を飼っていたって可愛がってくれたよね。

その彼も、雨の日くらいは大きな屋根の下に入れてくれても良いのにな・・・、ってぼやいていたよ。それが慈悲ある観音様じゃ無いか。

世の中も仏の沙汰も金次第。総てが変わってしまって生きているのも悲しくなったんだよ、とか、時々、「乞食をホームレスと言っても良いけど、ホームレスを乞食と言うな」を、思い出すんだよ。

雨があがると、東の空に朝焼けも見えてきましたね。

こちらは西の空。雲から青空に続く空は、まるで江戸時代の浮世絵の板ぼかしのようなグラディエーションに、しばし見入ってしまいました。

世の中も仏の沙汰も変わってしまった世の中でも、自然の姿はいつの時代も変化無しですね。

あほまろは毎朝、あるがままの自然を受け入れ、変化の無い自然の変化を楽しんでいるのですが、その背景は生きていることが大前提ですよね。

後、何度、この自然の繰り返しを見続けることが出来るのでしょうか。最近、特にそんな想いが巡っているのですよ・・・。

「われかくてうき世の中にめぐるとも誰かは知らむ月の都に」
(源氏物語・手習)

雨はあがりましたが、いつもの影にはお目にかかれず、でも、後ろの横断歩道をご覧ください、お豆腐色のベッちゃんさんが駈けて来たよ。

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「パリコレ」の上を目指す「アサコレ」。
「第一回アサコレ・ファッションショー」の画像を「江戸ネット」にアップしました。まだ、コメント原稿が届いていないので、とりあえず写真だけですが「あほまろ写真館」ご覧になれます。

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第32回浅草サンバカーニバル公式記録の一部を公開します。
協力:浅草商店連合会 撮影:古麻呂

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