ナナちゃんおかえりなさい。ヒロちゃん待ってたよ。

ヤマト君待って無い。

ナナちゃんお帰りなさい。タマちゃんもやって来た。

境内はすっかり秋の気配になって、朝の散歩も快適なんだよ。

ヤマト君不快適。

ナナちゃんのあんよ、汚れてるね。ヒロちゃん舐め舐め。

こっちも舐め舐め。

ナナちゃんのご機嫌とってから、スリスリするんだよ。

動物がぺろぺろと舐めるのは、下位の者が上位の者に行う服従を兼ねた挨拶なんだよ。

そしてナナちゃんもお返しの舐め舐め。

一緒に舐め舐め、一種のコミュニケーションなんだよね。

ヒロちゃんっていつまで経っても甘えん棒のままなんだよね。

ヒロちゃんはまだ、野性の習性が残っているんだ。

違いますよ。朝のおはようの舐め舐めと、お帰りなさいの舐め舐め、これが挨拶なんだから。

もう少し大人になれよな。

ヒロちゃん嫌いだニャロメ。

嫌いで結構。ヒロちゃんにはナナちゃんだけで良いのだ。

今朝の境内、三毛猫ミーちゃん遊んでた。

テラちゃんが居なくなっても、ミーちゃんは柵の外に出て遊ぶようになったんだよ。

ミーちゃん、もう寂しくなんか無いよね。

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写真集「待ってたよ。〜北海道犬ナナちゃんと野良猫ヒロちゃんの早朝ものがたり〜」
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