『つくづくと』
カラッとして涼しい朝になりました。おかげで、あほまろとナナちゃんは、ナナちゃんのご機嫌も最高なのか、わざと、あほまろの足にリードを巻き付けたり足にじゃれついたり。これって、とっても気分が良いという証拠なんです。もっと気分が乗ってくると、あほまろの後ろに飛びつき、まるで背中を押しているような歩きをすることもあるのです。それが、秋の朝の散歩なんですよ。そんなことで、今朝の散歩がのんびりしすぎてしまいました。おかげで、今朝も日記の更新が遅くなってしまいましたね。
夏休みなのに今年もどこにも行かなかったよ・・・。昨日の朝、日記を書いていると隣で女房がむくれています。近くても良いからどっか連れていってよ・・・。久しぶりに新幹線に乗ってみたい。そう言われてももう11時だよ、これから新幹線で出かけたって、そう遠くにには行けないんだけどね・・・。でも、行きたい。側で聞いていた娘も一緒に行きたい。あほまろの本音は寝ていたい。
ということで、とりあえず家族三人で上野駅に向かいました。もちろんその時点で何処に行こうかなんてことは全く考えておりません。上野駅に着いて、切符売り場の路線図を見ていると、女房が軽井沢に行ってみたい。娘は、那須塩原って行ったことないよね。めいめい勝手なこと言ってるようです。ま、とりあえず東北新幹線で1時間くらいのところにしましょう。と、いう訳でちょうど1時間の郡山ということで妥協。ところで、郡山っていったいどんなところなのかな・・・。郡山といえば猪苗代湖とか磐梯山とか、ちょっと足を伸ばせば会津にも近いところだよね。とりあえず、着いてから考えようと11時40分発の新幹線に飛び乗ったのです。
こんな時に便利なのが、ネットが使えるiPhoneですね。娘がネットを探しながら、三春町ってところの「郷土人形館」ってところに行ってみようか。その近くに「三春茶屋」ってネットで評判が良い蕎麦屋さんもあるよ。蕎麦好きのあほまろ、評判の蕎麦屋さんと聞いただけで、行き先は即決定してしまいました。

三春町は郡山から磐越東線で2個目の駅ですが、本数が少なく1時間以上も待たなければいけないのです。ま、せっかく来たんですから、とりあえずタクシーで蕎麦屋さんまで、およそ4000円は良いとして・・・。

蕎麦屋さんを出てからが大変でした。地図も無く、とりあえずiPhoneのナビを頼りに歩くことおよそ1時間半、よやく三春駅にたどり着いたのでした。
古い町並みを有する三春町ですが、表通りは綺麗ですがまるでテーマパークのような薄っぺらさ。しかし、ちょっと路地に入ると古い町並みも残っていましたよ。最近は、どこの町も町並み整備を名目にプラモデルのような町並みを喜んでいるようですが、訪れる者にとって全く味気なく感じてしまうってのを、知らないのかな・・・。

ま、ここに住む者が満足していれば、余所者がつべこべ言うことは無いんでしょうね。地元の方によれば、先週この町にNHKの「つるべの家族に乾杯」のロケでつるべとアナウンサーの徳光さんが訪れたそうです。
ロケも大変ですよね。何日も前から何処で誰と逢わせようとか、ロケの時間帯は駐車しないようにとか、町を挙げてお膳立てに協力をしたとか。でも、まてよ、確かあの番組だけはヤラセ無し、ある日突然訪れた町を勝手気ままに歩きながら出会いを求める。そんな番組だったよな・・・。

とはいえ、やはり番組として成り立つためには、ちゃんとお膳立てしなければロケが時間内には収まりませんよね。登場が決まった方々は当然素人なので、演技指導も大変だったそうです。放送は、10月とか言ってましたよ。あほまろも好きな番組のひとつだったのに・・・、ちょっとショックだったんですよね・・・。

こちらは、三春駒で有名な「デコ屋敷」です。三春張子人形のふる里で、昔の奥州三春藩高柴村にあり、何代も続く人形師の家が今でも五軒ひっそりと軒を並べて、300年の伝統を受け継ぐ三春張り子人形や張り子面、お正月のだるまなどを作り続けているところです。
こちらは「彦治(天狗屋)」さん。昭和29年の年賀切手でお馴染みの「三春駒」を作り続けているお家です。

お隣の「大黒屋」さんでは、来年の干支、張り子の虎を制作中でした。

こちらが出来上がった張り子。ここで買うと一個1000円〜5000円、都会に出ると値段は倍以上になってしまうとか。汗水流して作っている方を余所に、流通では、いったいだれが儲けているんでしょうね・・・。

「彦治」店内には、張り子に混じってこんなのも並んでましたよ。

昔かから使われていた道具類を捨てずにとっていたんですって。

ですから、これらはみんな集落で使い古されたものなのです。

集落から少し離れたところには踊り人形とお面で有名な「恵比須屋」さん。デコ屋敷のデコとは、張り子人形の方言なのだそうです。女房は、「デコトラ」のデコ、いわゆる、デコレーションだと思ったなんてバカなこと言ってたんだよ。

このように、総て手作りなので、どれも手間がかかっているのです。

こちらが、デコ屋敷の先祖橋本元右衛門を創始とした恵比須屋十七代目頭首の橋本広司さんです。

広い室内には至る所に張り子が並んでいます。工房と売店が混在しているのですよ。女房は人形、娘はお面、温かい人達が作る楽しい張り子をいっぱい買って帰ってきたのです。

橋本元右衛門さんは、突然ひょっとこのお面を被り、目の前で「ひょっとこ踊り」を披露して下さいました。

ということで、昨日の歩数計は二万歩を超えてしまいました。今回の旅日記の詳細は、のちほど「レトロなところ」に掲載いたします。のちほどといっても、特に期日は決めてません。のんびりお待ちください。
『東京スカイツリー』
週末は工事がお休みなのでしょうかね・・・。

昨日から変わりは無いようです。

『ジオラマで訪ねる荷風の世界』
永井荷風生誕130年、没後50年企画
明治から昭和にかけて、多くの作品を残した文豪永井荷風は、江戸情緒を残す人情味豊かな東京・下町をことのほか愛した作家でした。
今回の展示会では、永井荷風生誕130年、没後50年企画として、荷風ファンでもある造形作家山本高樹氏が、荷風の歩いた町「浅草・玉の井・銀座」をジオラマで再現し「荷風の世界」をご紹介します。この展示にあたり、新たに戦後の浅草六区の象徴でもあった「浅草ロック座」の外観を25分の1の模型で再現しました。当時のロック座の客席は200席、そのうちの50席と満員の観客と踊り子たちの姿も再現、また、踊り子たちと楽屋で談笑する荷風を始め、木戸番、裏方たちの様子も楽しめます。

会場:テプコ浅草館 協力:江戸ネット
会期:2009年7月14日(火)〜9月13日(日)
入場無料
休館:毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌日)
電話:03(5827)3800
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