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『つくづくと』
　以前、何かの本で読んだ記憶が蘇ってきました。あれは確か「一日のうちで一番暗くなるのは夜明け前だ」そんな表現だったような・・・。その本を読んでからというもの、あほまろは「夜明け前」の空が、とっても気になっているのです。ところで夜明け前とはいったい何時頃をいうのでしょうね。季節によって日の出時間は変わるので、日の出から何時間前なのかを考えた方が良いのでしょうかね。

　酒を断っているあほまろ、昨夜は泡が立つウーロン茶をちょっとだけ飲み過ぎてしまったようで、夜中に何度もトイレに起きてしまいました。最後に目覚めたのが午前４時ちょうど、今朝の日の出は午前４時５２分だったので、ほぼ日の出の１時間前ですね。ウーロン茶の飲み過ぎでボ〜っとした頭を冷やすためにベランダに出て見ると、東の空がうっすらと朱くなっていました。ということは知りたかった一番暗くなる夜明け前は、とっくに済んでしまったってことなんだよね・・・。
　
　この時間の空、刻々とその色が移り変わっていくのです。地平線(我が家からは見えませんが）の彼方からまるで陽炎のような濃い紫色光が水平に上がり、その上に浮かぶ雲を下から照らす色は朱色に変わっていくのです。それに伴って、普段見慣れた景色もどんどん朱に交わっていくんですよね・・・。西側のベランダに出てみると、東側の影とは一変し、立ち並ぶビル全体がセピア色に照らし出されているのですよ。あほまろにとって、こっちの光景の方が「夜明け前」のイメージなんですよね・・・。

　そうだ、正確な色が出なくても写真だけは撮っておこう。書斎からカメラを持ち出し、あっちこっち記録し続けたんです。そのうちに急に東の空が輝き始めました。そろそろ日の出時間になりました。再び西側のベランダに行ってみると、ビルの窓々には新しい朝の光がキラキラと輝いているのでした。

　今朝はとっても気分の良い朝になりましたね・・・。と、それまでに撮った写真をプレビューしてみると・・・。おっと、メモリーカードが入ってなかったよ！！！！
　そういえば、昨日の散歩中に、なんとなく触ってしまったメニューで、カード無しでもレリーズ出来るって設定に変えてしまったんですよね・・・。後悔先に立たずというか、撮っていたとしても写真であの色は再現されません。写真に残すことで、それが先入観になってしまうのはいけませんよ。きっと、自然界の神様の仕業だったってことと思って、頭の中に焼き込まれたあの色だけは、いつでも思い出せるように、今朝の日記に保存しておきましょうね。

　下の写真は、日の出から５分後の様子です。辺りはすっかり明るくなっていましたが、写った写真はまだ暗く、空の色もウソっぽいんだよね。やっぱり、撮らなくて正解だったのでしょうね。

　日の出から１５分後の雷門前です。からくり時計でお馴染みだった観光センターの移転も終わり、建物の前に設置されていた喫煙コーナーも撤去、これから取り壊され、新しいビルの工事が２年間続くのです。

　ところで、本当に「一日のうちで一番暗くなるのは夜明け前」なのかな・・・。

　仲見世を歩きながら、ず〜っとそればっかり考えていました。

　いつか、寝ないで日の出まで空を眺めていようかな。

　そのためには、体調を整えて、

　前夜の晩酌は止めて、といっても、あほまろは酒を断っているのでビールだけで我慢して、

　それとも、ビールを飲みながら「夜明け前」を待って方が良いかな。

　日本の夜明け前といえば、島崎藤村ですね。

　木曽路の馬籠の周辺にひそむ人々の生き様と、幕末維新で急激に飛び込んで来た異文化によって日本が抱えた大きな問題。

　日本近代の最も劇的な変動期を描いていましたね。

　昔、あの長編を読見終えた時の感想として、日本の幕末維新の改革、日本人によって行われた改革では無かったんだって、想いだったような・・・。

　今、正にこの日本で起ころうとしている「維新」といったら大げさですが、すべてが改まって新しくなるような「改革」の予感を感じているのです。

　しかし、

　「改革」とは、革命と異なり、現時点での基本的な体制を保ちつつ内部に変化をもたらすことでもあるんだよね。

　今の二代政党じゃ、どっちになっても「改革」は単なる流行語的な要素を含んでいるんだよね。

　「改革」が我々の生活にとって良い物であるかどうかの判断、どっちも最もらしいスローガンを掲げる選挙戦じゃ、冷静に判断なんて出来る訳無いでしょう。

　それはそれとして、どっちになっても浅草寺の開門は４月〜９月までは毎朝６時なのです。

　そして秋を迎える９月〜３月までは３０分遅れの６時半となるんですよ。

　そうだ、冬になったら今と同じ時間で「夜明け前」を体感できるんだよね。

　もう何年も同じことを続けているのに、どうしてあほまろは、まだ「夜明け前」を体験できていないのでしょう。

　いや、きっと体験しているはず。

　ただ、それが「夜明け前」であることに気付いていないだけだったのです。

　白いトンネルを抜けると、そこは「夜明け前」だったってことは無いよね。

　あほまろはいつもいつも、バカなこと考えて歩いているんだよね・・・。

　今度、島崎のと〜さんに「夜明け前」は何処で体験出来るのって、聞いてみましょう。きっと、アマゾンドットコムで体験できるよって言うかも・・・。
『本堂から宝蔵門の大提灯』　
　

　改革に反対する守旧勢力を抵抗勢力って呼ぶんだね。

　少数の抵抗勢力がいくら頑張っても出来なかった「行財政改革」、今度こそと期待をしている方も多いことでしょう。

　しかし、もし体勢が逆転したら、はやり抵抗勢力が「改革」を訴えているのでしょうね。

　境内の入り口付近で行われているのは、休憩所を造る工事のようです。その建物の周りに配置されたのは、本堂の屋根に使われていた瓦のようですね。

　いったいどんな休息場が出来るのでしょう。

　あほまろとナナちゃん、

　毎朝、楽しみにしてますよ。

　ところで、各政党のマニフェストって浅草の書店でも入手できるのでしょうかね。

　今までは興味無かったけど、今回だけは、各政党のマニフェストを比較検討してみたいんですよ。

　とりあえずマニフェストを読んで、というより、いつもの読書同様、読みながら寝てしまうんだよね・・・。

　あほまろは、秘密基地でお昼寝をすることも多いので、リクライニング出来る椅子を用意しているのです。

　いつもナナちゃんがひっくり返っている椅子です。

　あほまろが寝ると、ナナちゃんが必ず上がってきます。

　そして、あほまろの身体の左側と椅子の肘の間に丸まって、一緒に寝てしますのです。

　すぐに熟睡してしまうあほまろには、寝ているナナちゃんの様子は解りませんが、

　古麻呂によると、一緒になってイビキをかいているそうです。

　全く甘えん坊なんだからね・・・。

『今朝の浅草神社』　　　
　

　

　

　



『今朝の猫ちゃん』
　今朝もカメラマンのＮ氏が来てました。彼が写真のターゲットにしているのは、このＣ黒猫ちゃんではありません。

　お馴染み、愛嬌者のＡ猫ちゃんです。

　そして時々Ｂ猫ちゃんも。

　それを知って、Ｎ氏が来るといつもひょうきんな格好を見せてくれるンだよ。今朝も手水場の中に入って戯けてました。

　かと想えば、あぁ痒い痒いとかしてね。

　こちらは奥山文化広場のおっとりＡ猫ちゃん。

　こちらはＡ猫ちゃんとうり二つのＢ猫ちゃん。かなり神経質。

　そして時々顔を見せてくれる三毛猫のＤ猫ちゃん。

　最近は、ここまで近寄っても大丈夫になったんだよ。ここには、この他にＣ黒猫ちゃんが住んでいますが。今朝は見かけませんでした。

　こちらは規則正しい田中画伯猫ちゃん。昨日から描いていた着物のグラデが出来ましたね。着物の上から下まで８色を使いわけているのですよ。