みなさま、新年明けましておめでとうございます。

　早いもので、あほまろは浅草で１０回目のお正月を迎えました。
今年も出来る限りこの日記を続けていくつもりでおります。これからも応援のほど、よろしくお願い申し上げます。

　平成２１年元旦　　三遊亭あほまろ（亜寳麿裕寳）
　
　元旦はモモちゃんの誕生日です。今日だけは絶対に散歩に連れ出さなくっちゃと、書斎に行くと、いつもはお気に入りの新聞紙の上で熟睡しているモモちゃんですが、今朝はそれを察していたかのようにドアの前で待機しているのです。犬にとっても、今日は特別な日であることが判るのでしょうかね・・・。

　外はかなり冷え込んでいますが、街は昨夜からお参りにやって来た若者で溢れていましたよ。雰囲気はまるで休日の夕方って雰囲気でしょうか、やはりこれでなくっちゃ浅草の元旦とはいえませんよね。

　先日、古本屋で偶然見つけた久保田万太郎が昭和初期に書いた「新東京夜話」の裏話。そこに、浅草の正月のことが克明に描かれていました。彼は、田原町に住み（それは、あほまろの秘密基地の隣なのです）、大晦日は友人達と観音裏の料亭で新年を迎えていたようです。年が明け、空がかすかに白んで来た頃、全員で浅草寺に初詣に出かけるのですが、表通りに出ると、お祭りのような人混み、そんな連中を掻き分けながら、普段は数分で到着する浅草寺までの道のり、ほろ酔い気分も手伝って、上野公園まで歩くかのようにも感じるほどであったとか。何も浅草まで来なくても近所の社寺でことが済む初詣ではあるが、東京に住む人々は東京一の繁華街の観音様を口実にやって来る。「信仰と欲望」が表裏一体に融合する浅草、徳川時代となんら変わることは無い浅草の繁栄は未来永劫、忘れられることは無いだろう。久保田万太郎氏の時代の浅草、元旦の朝に限らず、普段もきっと同じような状況だったことでしょうね。

　百年来の大恐慌到来と言われている不景気風が強まる中、初詣に来る方々の願いはいったいどんなことでしょう。浅草寺の階段でモモちゃんに声をかけて来た川崎からやって来たという６名の若者たち、あほまろの日記で昨年の元旦の様子を知り、彼らにとって、今年は大切な節目の年を浅草で迎えたいと、昨夜から居酒屋やカラオケを梯子していたとか。大切な節目とは、彼らは昭和を知らない平成人、ようやく今年は、成人式を迎える大切な節目なのですね。

　かつて日本一の繁華街だった浅草、今では渋谷や新宿にその位置を譲ってしまったのではありますが、初詣の人出の上位を争う川崎大師のお膝元からやって来た平成生まれの若者たちの目には、まだまだ浅草は賑わっているように見えていたようです。いくら川崎大師が有名であっても、付近はただの住宅街、お参りだけで帰らなければいけない。そんなところに詣でるより、お寺を出ても賑やかな浅草を成人の年の記念に選んだようです。信仰と欲望が表裏一体、いつの時代も、そこが人々を引きつける需要なポイントなのですよね。

　彼らが生まれた平成元年、日本はバブル経済の絶頂期でした。あの頃は誰もが今の不況なんて考えてもいませんでしたよね。しかし、その頃は既に、久保田万太郎氏が感じた未来永劫の浅草繁栄、既に破綻してはいたのですが、平成生まれの若者たちには、浅草はまだまだ繁栄している場所と思われているのです。

　今年の浅草は、浅草寺本堂と浅草神社の社務所の改築に入ります。また、雷門前のからくり時計でお馴染みの感想センターも建て替え工事に入り、それらが総て完成するまで２〜３年を要します。その間に、お隣の墨田区では新東京タワーも完成しているのです。僅かな時間ではありますが、浅草のシンボルが無くなってしまう。この時間の隙間に、新東京タワーに観光客をとられたら大変と騒いでいる方もいらっしゃるようですが、新東京タワー周辺には、浅草の繁栄を培って来た、「信仰と欲望」、そのどっちも存在しないのです。たとえ新東京タワーが完成し、浅草名所が工事中であっても、変わることなく続く浅草の「信仰と欲望」の意識だけで、観光客が減ることは無い、あほまろはそう断言したいですね。

　

　

　まだ夜明け前の午前６時３０分の雷門前です。



　初詣なので、和服姿も目立ってますね。この時間にお店が開いている仲見世も珍しいですね。



　昨夜はここで除夜の鐘が突かれたのです。その時間のあほまろは、既に寝てましたけどね。なんたって、朝の散歩と、日記の仕事（？）がありますからね。

　のろまなモモちゃんなので、宝蔵門まで10分近く要しました。元旦の日の出時間は6時51分なので、後10分ほどですね。

　この混雑は、まるで日中ですね。

　

　

　今年、家族以外で初めてお逢いしたのは、なんと、台東区副区長の山田さんでした。「おめでとうございます」。山田さん、以前から、朝の散歩に付き合ってみたいとおっしゃってましたからね。今朝は、奥さんと一緒にモモちゃんが来るのを寒い中、待っていてくれました。本当にありがとう、今年はあほまろももっともっと、台東区と浅草のために頑張りますので、よろしくお願いたします。

　仮設賽銭箱の中には、昨年よりもお札が混じってますね。今年は景気が上向いてくれるのかな・・・。

『本堂から宝蔵門』　

『本堂から宝蔵門の大提灯』　
　本当に凄い人でしょ。いつもの雰囲気とは大違いですよね。

『今朝の浅草神社』　　　

　混雑の浅草寺を余所に、浅草神社の静かなこと・・・。

　今朝はあほまろと散歩に行けなかったナナちゃん、初日の出を浴びながら怒ってましたよ。今年もピンチヒッターよろしくね。

　今日で満１７才になってしまったモモちゃんです。写真で見る分にはまだ若く見えるのですけどね・・・。もう、目もあまり見えないようです。

　今年最初のワンちゃんはラッテちゃんでした。おめでとうございます！

　その後ろからやって来たのはクッキーちゃんとクレアちゃん。どんなに混雑していても、いつもの時間のいつもの場所に来ると、みんなに逢えますよね。

　おや、このダンディなワンちゃんは・・・。それもそのはず、初詣で横浜からやって来たノンちゃんでした。

　サングラスにテンガロンハットの素晴らしい恰好に、みんなで感心。

　ジョージ君もおめでとう！

　はい、今年もやって来ましたココアちゃん。

　みんなが集まっているところに、参拝客もカメラを持って集まって来たりして。

　ほら、後ろが光ってきたでしょ。そろそろお日様が出てきたんだよね。こんな写真をココアのブログ「まるごとココア」に載せてくれたら良いんだけどな・・・。

　ただいまの時間は、午前７時１０分。本堂に日が当たるのは、日の出から１９分後なんですね。

　日の出と共にやって来たのはタックンです。

　南の空はまだ暗いですね。

　さて、今年もココアをよろしくお願いいたします。ついでに、モモちゃんもね。

　わぁ可愛いワンちゃん。お名前は？　＃＃＠＄％＄、そうですかありがとう。とは答えたものの、いったい何て言ってたんだ。

　わ。ボブちゃんもおめどとう。

　久しぶりに会ったモモちゃんを忘れていませんでしたね。今年もよろしくね。

　ゴン君とヒナちゃん。あけましておめでとうございます。

　レオちゃんのおばあちゃん、おめどとう。お年賀の手ぬぐいを頂いてしまいました。

　昨夜の日没時に、浅草寺まで行ってみました。

　除夜の鐘の準備も整ったようですね。



　毎年、お正月にも屋台を出している秀徳さん。

　今年も一年ありがとうございました。



　まだ年も明けていないのに、もうこんなに入ってますね。



　三日月の先で輝いているのは、宵の明星、金星です。





　午後６時の雷門。