『今朝の浅草』
まだ外は真っ暗です。なんとなく目が覚めベッドの中でボーっと外を見ているよりも、ちょっと早めですがたまには真っ暗な時間の散歩も良いでしょうね。午前6時をちょっと回った時間だというのに、ワンちゃんの散歩も多いようです。いつもより早いので顔なじみでは無いのですが、それは同じ愛犬家なので挨拶だけはお互い旧知の仲のようでした。
仲見世通りを並んで歩くモモちゃんとナナちゃん、普段では考えられないほど仲良くじゃれ合っているのです。いつもより気温が高いので犬たちも気分が良いのでしょうね。途中で出会った若い柴犬、普段のモモちゃんは他の犬が煩わしいので無視するのですが、今朝は愛想良くご挨拶をしていましたよ。
今日は先の大戦の火ぶたを切った「真珠湾急襲」の記念日です。仕掛けた側はとっくに忘れてしまった日なのですが、やられたアメリカでは「リメンバーパールハーバー」を合言葉に日本への戦意を高揚させた歴史があります。それがいまもなおあの理不尽な広島・長崎への原爆投下を当然視する根拠となっているのかも知れません。
戦後60年を超えた今でも、おだやかなハワイの真珠湾には、日本の連合艦隊によって撃破されたアメリカ海軍の戦艦アリゾナ号がそのまま残されているのです。こうしたのは、だれだ、といわんばかりに。犠牲になった乗員の名前が刻まれたプレートを、見つめるアメリカの子ども達の側で短パンにTシャツ姿で、ポップコーンを食べながら何も解らずにキャァキャァ騒ぐ日本のギャルたちに顰蹙のまなざしが集まっていたのが忘れられません。広島の原爆記念館前を訪れるアメリカ人観光客の真摯な態度を何度も見て来たあほまろ、とっても恥ずかしい光景だったのです。
それはそれとして、原爆を落としてもなお、真珠湾が消えないと主張するアメリカのアリゾナ記念館、鬼畜日本を世界の常識にしてしまう利己主義には賛同できませんけどね。
夜明け前の散歩、「夜明け前」といえば、島崎藤村の長編小説を思い出しますね。アメリカのペリー来航から幕末維新の約30年の時代の流れとその問題点を、主人公の青山半蔵の考え方を通じて、ほぼ全面的に、かつ細部にいたるまで執拗に扱った感動的な小説です。青山半蔵のモデルは島崎藤村の実父、明治に生きる彼にとっての「父の時代」の物語なのです。
あほまろにとっての太平洋戦争も「父の時代」、アメリカによって興された幕末の動乱から70年後、再びアメリカと刃を交わす関係になってしまうとは、明治維新を確立した連中の誰もが思ってはいなかったでしょう。
あほまろは、12月8日(アメリカ時間7日)の朝、小説「夜明け前」が脳裏に浮かんでくるのです。

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『今朝の雷門』
夜明け前の雷門。本当の空の色は真っ暗だったのですが、感度を上げ撮るとこんな色になってしまいました。もちろん観光客なんて誰も居ませんでしたよ。

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『今朝の一写』
薄暗い中でも、流し撮りはシャッター速度が遅いので明るく写るのです。実際はもっと暗かったのですよ。この女性は浅草神社を詣でに向かっているところを失礼しました。

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『今朝の境内』
夜明け前の雷門通り西側です。

同じく東側。うんこビルが見えているでしょ。
こんな早朝から出勤でしょうかね。“おはよう”って声をかけたのですが、顔を上げることもなく真剣にメールしながら歩いて行きました。

ここまで来ると、空がちょっと明るくなってきましたよ。

今朝の本堂内にはお釈迦様の掛け軸が掛かりました。今日は、釈迦が悟りを開いたとされる「成道会(じょうどうえ)」なのです。「臘八会(ろうはちえ)」とも呼ぶ寺院もあるようです。
今年一年健康と幸せをありがとうございました。来年も今年同様、よろしくお願いいたしますお釈迦様。

おはよう!って言っても、みなさん目線はモモちゃんなんですよ。

宝蔵門の覆いがどんどん取られていきますね。

夜明け前の浅草神社です。

夜明け前の二天門です。

夜明け前の自転車ってか。コンビニバッグを持って朝のお使いでしょうかね。

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浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
浅草公園町会の掲示板、色々とお正月の案内が貼られてました。「事故を無くして笑顔の新年」お正月は幸せのスタートですからね。
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