『今朝の浅草』
ようやくセミが鳴き出しましたよ。このところの長雨ですっかり忘れていた本当の夏がやって来たのですね。ジ〜ジ〜ジ〜、ミンミンミンミン、グゥイグゥイ、ギ〜ィギ〜ィ・・・、宝蔵門のお庭でじっくり聞き入ってしまいました。確か、昨年は7月に入ってすぐに聞こえていたのです。
そういえば、例年この時期になると鎮護堂の大銀杏の下から這い出すセミの幼虫が通って穴と抜け殻がたくさん見られるのです。そう思うと居ても立ってもいられず、モモちゃんの用足しもそこそこに、鎮護堂へ行ってみました。しかし、まだ早いのか見付けることができた穴は僅か一箇所だけでしたよ。今年も幹一帯にこのような抜け穴が無数の出来るのでしょうね。

観音裏の「台東薪能」会場にパイプ椅子が並びました。開催までまだ5日も有り、雨も降るはずです。しかし、数が数だけに設置するのに時間を要することもあってこんな早くから並べられてしまうのです。雨が降ったら拭けば良いってことなのでしょうね。しかし、椅子席の後ろに造られる桟敷席は座布団なのです。さすがに座布団は前日に用意されるのですが、突然の俄雨でずぶ濡れになってしまうこともあるのです。4〜5年前には、開催日の正午頃に突然降り出した俄雨でずぶ濡れになって、急遽取り替えていたことがありました。椅子と違って座布団は拭くだけじゃ解決しませんからね。このように、僅か2〜3時間で終わるイベントのためにも、膨大な準備の時間を要するのです。
いよいよ明日は「隅田川花火大会」です。最高の場所で見物しようと、毎年、数日前から場所取りをしている連中も多いのです。昨日、台東リバーサイドスポーツセンターに行ってみると、野球場のグラウンドには、多くの方々がシートを敷いて場所を確保していましたよ。そこは、第一会場の打ち上げ場所のすぐ近く、座ってゆっくり見られるという大人気スポットなのです。毎年、開催日の4〜5日前から場所取り作戦が始まっているのですよ。
先日、ホームレスの方が事前に場所取りをして販売しているということを書いたところ、数通のメールと掲示板への書き込みがありました。そのどれもが、「禁止されている行為を助長するようなことは書かないで欲しい」との内容が多いのです。確かに禁じられた行為なのでしょうけど、毎年、その行為がなされているのは事実なのです。でも、何もしないでひたすらシートの番をしている時給から考えても、それを商売にしている連中なんでいないでしょう。ホームレスだってこの日は暮らしている家を畳んで避難させられるのですから、年に一度の場所取りくらいは大目に見てあげても良いのではないのかな。もし、それを防止するのなら、警備員を配して当日の午後まで誰にも場所取りをさせず、ヨーイドンで公正を保つしか方法は無いでしょうね。
あほろの知り合いが勤務する企業では、数日前に大きく場所取りをして、ホームレスの方にアルバイト賃を払って番をしてもらっているのです。これは違法じゃ無いのでしょうかね・・・。
あちこちにシートが敷かれた公園をモモちゃんと歩いていると、後ろから声が、“お〜い、ここも俺の場所だよ。あんたならタダで貸してやるよ”、例のモモちゃんを大好きなホームレスのおっちゃん、朝から楽しそうでしたよ。“ありがとう!”って応えておきました。
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『今朝の雷門』
先日、浅草を訪れた祐二から、“雷門の真ん前で無線ランが使えるよ”、って聞きました。その言葉が気になって、今朝はザウルスに無線ランのカードを付けて実験をしてみました。驚いたことに、彼が言う通り無線ランがセキュリティ無しで使えるじゃないですか。雷門の右隣の雷門ホテルからなのか、それとも観光客用に向かいの文化観光センターのサービスなのか解りませんが、雷門もハイテクしてるのですね。

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『今朝の一写』
あほまろの散歩は、花やしき通りから六区を抜けて帰宅します。ここまで来る間に、この日記に使用するほとんどの写真を撮り終えているのですが、今朝はどうしてもこのコーナーを飾る写真が撮れないのです。毎朝、テーマを持って撮っているわけじゃないので、今朝はこの写真を使いましょうね。
あほまろは、目的を持って歩いている人。目的も無く歩いている人。それぞれ歩いていても緊張感が違っているのが好きで、ついついカメラを向けてしまうのです。
今朝の写真に写っている4人組。最初は雷門で写真を撮っているところから、本堂前でも見かけたのです。その後あほまろとモモちゃんは隅田川を歩いて再び境内に戻って、影向堂から花やしき通りに入ろうとしたところでもう一度再会。特に会話を交わした訳じゃ無いのですが、何度も見かけているうちに、お互いに“こんにちは”って言葉を交わす仲になっていたのです。目的も無く歩いている人って感じの方達でしたよ。

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『今朝の境内』
今朝聞いたラジオの番組で、『浅草の仲見世の本当の名称は「浅草観音表参道」と言うのです。それが、誰が言い出したのか今では「仲見世」が一般的になってしまいました。』そんなこと言ってましたよ。確かに、仲見世の入口には「浅草観音表参道」って書かれていますけど、ラジオのパーソナリティの大学教授のように、表参道と仲見世を同列に考えてはいけないです。
ここは表参道で、そこに並んだお店が仲見世なのです。ラジオの説明じゃ、まるで通りの名前が変わってしまったかのような表現だったもので・・・。

セミの声が響く境内。ようやく夏が訪れたのですね。

セミの声が響く浅草神社。ようやく浅草に神田が出来たのですね。
セミの声が響く神田。

セミの声が響く弁天山の梅の実。とうとうこれ一個になってしまったよ。

セミの声が響く観音裏広場に並んだおよそ1000脚のパイプ椅子。
セミの声が響く影向堂の前を散歩する大きなワンちゃんが小さく見える大香炉。

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浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
セミの声が響かなくなってしまった花やしき通りの民家の庭先に咲く朝顔。モモちゃん、毎朝この臭いが好きで嗅いでいるのですよ。あほまろも嗅いでみたいのですが、鉢が低いのでしゃがむのが面倒くさい、というよりもしゃがむのも一苦労なのです。身体が硬くなってしまったもので・・・。
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