『今朝の浅草』
風が強くちょっと寒い朝になりました。とはいえ、風が止んだ日向を歩くと春のポカポカ陽気、風が吹くと寒い寒いの繰り返しでしたよ。観音様の階段の踊り場でいつもの猫が居眠りをしています。その姿、犬では絶対に考えられない格好で熟睡しているのです。モモちゃんが近付いても全く起きる気配無しでした。この猫は、毎日訪れる大勢の参拝客に慣れっこになってしまったのですね。「春眠暁を覚えず」ってか。
春は恋の季節、それは猫も同じです。こんな春の陽気を「猫の恋」と詠んだ俳句も多いようです。
田作りの口で鳴きけり猫の恋(許六)
寝て起きて大欠伸して猫の恋(一茶)
うらやましおもい切時猫の恋 (越人)
両方に髭がある也猫の恋 (小西 来山)
どれも猫を通して、のどかな春の日を感じる名句ですね。
昨日は隅田川河畔を歩いてみると、あちこちでサトザクラが満開になっていました。気の早いカップルが花見よろしく、たった一本咲いているサトザクラの下でビールとお弁当。春は恋の季節、これからどんどんこんな姿を多く見かけるようになるのでしょうね。あほまろも、桜が満開になったら、モモちゃんと一緒にお弁当を持って花見と洒落込みましょうかね。一応モモちゃんは女の子だし・・・。
あほまろが集めているホーロー看板の中に、昭和初期の「サクラフイルム」ってのが有ります。現在の「コニカミノルタ」の前身の「小西六」、そのまた前の「六桜社」の物で、日本で最初のロールフイルムを作った会社だったのです。この看板には桜は描かれていませんが資料委よると同時期に製造されたホーロー看板に、満開の桜の中にフイルムを描いた物も存在しているのです。どなたかお持ちの方がいらっしゃいましたら譲って欲しいのですが・・・。
東京オリンピックの影響で、カラーフイルムが素人でも買えるようになった昭和39年頃に始めて使ったカラーフイルムが「サクラフイルム」でした。そして、始めて撮ったのは満開の桜でした。その頃、コダックと富士フイルムもカラーを売っていたのですが、桜を撮る目的だったので単純にその名前から「サクラフイルム」を選んだのです。これが、富士山を撮りたかったら違っていたかもね。桜の時期を向かえると、いつもその時のことを思い出すので・・・、看板まで出してしまったよ。
そんな思い出の「サクラフイルム」も、写真事業から撤退するのです。フィルム、印画紙は今年末で生産終了。音楽がレコードからCDになったように、写真もフィルム・印画紙から総てがデジタルに変化してしまうのは時間の問題でしょうね。
今年こそは、満開の桜を銀塩カメラで撮ってみたくなりました。でも、フイルムはコダックで慣れてしまった現在、「サクラフイルム」なんて使わないだろうな・・・。でも、最後の「サクラフイルム」を仕舞っておくと、数十年後にはお宝になっているかもね。
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『今朝の雷門』
写真といえば、浅草との関係は定かではありませんが、キヤノンの前身の「精機光学研究所」が最初に製造したカメラが、カンノンカメラ(Kwanoncamer)というのが有りました。その名称が長いとのことで、現在のCanonと変更されたそうです。雷門の話題じゃありませんが、毎朝のネタが尽きてきました。どなたか、ネタのご提供、お願いします。
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『今朝の一写』
伝法院のお庭の改修工事がまだ終わっていません。池の周りに板で柵を張り巡らせて石垣の補修を行っているようです。このお庭も以前は一般にも公開していたのですが、現在は特別な日以外は入ることができません。今朝も早朝から作業が行われていました。桜が咲く前に総ての工事を終えさせたいのでしょうね。

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『今朝の境内』
のどかな境内、このような日陰に入ると急に冷え込みます。まだまだ寒い日は続くようです。春本番は桜と共にやってくるのでしょうね。

こんな姿で熟睡しています。頭の支えはどうなっているのでしょうね。苦しくは無いのでしょうか。我が家の犬たちは、絶対にこんな格好では寝ないのですけど・・・。

弁天山のサトザクラは満開です。

こちらは浅草神社境内のソメイヨシノの「定点観測」、昨日と全く変わりなし。


境内の椿も満開です。

梅はそろそろ、こぼれ始めました。

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